ルイ様式のガラスキャビネット

ビンテージのガラスキャビネット。

本格的な宮廷様式の家具を手掛けることで名を馳せるスペイン『Mariner』社(1893年創業)製です。

さほど古くはありません。1980年代頃のものではないかと思います。

こちらはルイ15世様式の一台。

ハーフムーンのシェイプと、ふんだんにあしらわれた多様なモチーフのオルモル装飾・・・。
様式美を忠実に再現した、とても優美な佇まいを見せています。

扉とサイドパネルの下側には、荘園や、そこで憩う貴族の絵付けがされています。
近年の作ということもあってか、愛らしいタッチ。色味も温かで、優しい雰囲気を家具に添えています。

全体の色味も、実にきれい。
マホガニーのダークブラウンと杢目のコンビネーション、オルモルの落ち着いたゴールド、バックボードに張られたワイン色のクロス・・・、すべての調和が見事に取れています。

クラシカルな家具同士の組み合わせはもちろんですが、こんな一台をペイント家具やモダン家具と合わせてみるのも素敵だと思います。

ショップの家具にも。
ガラス棚を外して、ショーウインドウのような感覚でディスプレイをしても楽しそう。

材質はマホガニー。

オルモルは真鍮。ミゾになったところは、ダークカラーでエイジング仕上げがされています。

扉のガラスは、とてもきれいな状態です。
鍵が取っ手となります。

棚板は厚みのあるガラス製。三枚あります。取り外し出来ますが、高さ調整は出来ません。

バックボードの張地は、布製。花の織り柄が入っています。こちらもきれいな状態です。
底敷きは、シワ加工をほどこした赤いベッチン。同様にきれいな状態です。

絵付けがされたパネルは、薄い金属板。きれいに張られています。絵付けの上からもクリアワックスで丁寧に仕上げがされている様子で、質感もすべらかです。

前脚は四本とも猫脚。

背面は塗装されていません。きれいな状態です。

比較的近年の作品ということもあり、かなりの良い状態です。
作りも良い逸品です。

サイズ
H172.5cm/W77cm/D40cm

身幅71cm

ガラス棚のサイズ
W65cm/D24.6cm/厚み0.5cm

ハッチの内寸
H129cm/W65cm/D31.5cm