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アンティークの聖人像。
米フィラデルフィアの「T.M.O CONNELL Co.」製。 1930年に手掛けられました。(後ろ側に刻印あり)
キリストとマリアが対になった作品。
二人の間には十字架を背にした天使の姿もあり、その天使を軸として、クロスと聖水、そしてキャンドルを入れる箇所が用意されています。 シンメトリーな仕上がりが美しく、心地よさを感じる緊張感を放っています。
クロスは元からあったものが外れたのではなく、各自のものを入れるようになっているようです(そのための差し込み穴があります)。 キャンドルはガラス入りのものを置いていたのではないでしょうか。ルビー色のガラスキャンドルに灯がともり、そこから蝋燭の光がこぼれる様子が目に浮かびます。 このようにして実際に使っても、とてもきれいだと思います。
大理石彫刻ほどの精巧さはないまでも、立ち姿や衣装の皺の感じなど大変美しく、バランスも良く、 色彩も古い時代の塑像ならではの、鮮やかさと落ち着きの両方があって、すべてが魅力です。
照明のたもとやお花などと一緒に飾って、室内に楽しくとけ込ませてみてください。
石膏にハンドペイントをほどこした作り・仕上げです。 ところどころでペイントが剥がれて、石膏肌が顔を覗かせています。 クロスホルダーの口元に、薄皮を剥したようなそんな程度の欠損があります。年月が経っており、自然な風合いです(後ろ側の画像からご確認いただけます)。
年月で色味が深まったところ、反対に褪せたところがあります。いずれもグラデーションのようになっていて、自然で奥行きも感じます。
中は空洞ではありませんので、重量感があります。
*画像で見るより実物の方が大きく感じられると思います。
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