CALIFORNIA買い付け紀行 vol.2
ある日。
南カリフォルニアの内陸の町に行きました。
今はもうコミュニティは無いと聞いていますが、
この町にはかつて大きなチャイナタウンがあったらしく、
メインストリートには春節を祝う飾り付けがされていました。
オレンジ産業で富を得た町でもあり、
通りには古くて立派なミッション様式の建物が並びます。
そして青い空に、椰子の木。
カリフォルニアのヒストリックな町並みに
中国の赤い提灯が違和感なくマッチして、
とてもきれいなコントラストを見せてくれていました。
この町ではアンティークモールにも行きますが、
フリーマーケットで知り合ったひとのウエアハウスだったり・・、
おもに個人のディーラーをまわります。
↑買い付けたシャンデリア
「マダムたちのフリーマーケット」に出しているディーラーもこの界隈にはいっぱいいて、
そんな彼女たちのショップやウエアハウスは
フレンチシャビーシックやロマンチックテイストにあふれています。
素敵なビンテージやアンティークを手に入れられて有り難いだけでなくって、
時代が移り変わってもきっと変わらないであろうマダムたちの世界観は
こちらをいつも幸せな気持ちにさせてくれますし、
なんだか勇気づけてもくれるのです。
ひとりのマダムは、この春にウエアハウスを拡張移転すると言っていました。
じゃあ次回からは新しいウエアハウスなんだ!
この町では家具がいちばん本格的に買い付けられるディーラーなので
とても楽しみです。
帰り道。午後6時過ぎ。
あたり一帯が急にかすみはじめ、空は砂が舞ったように赤茶けてきました。
それなのに山腹にだけ陽があたって、
何とも変わった夕暮れどきでした。
この町で農場をやるためにさいきん日本から移住したひとがいるそうです。
オレンジで栄えましたし、田舎のイメージしかなかったのですが、
オレンジ産業とひと口に言っても、
それはゴールドラッシュほどの活気に沸いたものだったのだと
今回ディーラーから聞いてはじめて知りました。
この町に集まるアンティークを見てロマンチックな気分になっていましたが、
かつての時代に思いを馳せ、
またロマンを覚えてしまいました。
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