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ビンテージ&アンティーク家具「Kio」の日記

『バスケットムーン』‐100年も長持ちするかご‐

すっかり間があいてしまいました・・・・・・

 

しばらくぶりに家具ものが入荷したこともあって、
荷受けしてから沢山の方に足を運んでいただきました。

HPにも多くのアクセスをいただいております。

皆さま、本当にありがとうございます。

 

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↑キャビネットを撮った画像なのですが、
今の店内がわりあいと写っていたので載せてみました。
 

 

量産されたものが流通の大半を占めるようになって久しいからか、
手作業を感じる、素材の質感が伝わる・・、

そして「こんなのまであるんですねえ」と、
声がもれるほどに珍しいものと時に出会える・・・、

そんなアンティークに、
素直に感動したり反応される方が、
前より増えてきているような気がします。

 

買い求める・求めないはまず置いておいて・・、
アンティークに反応を示す人の裾野が広がってきているように、
店頭に立っているとそう感じるのです。

Kioは関西と伊勢をつなぐ街道沿いにあるので、
カフェと間違えて通りすがりに入るお客さまも多く、
そんな方でも興味を持つ度合いが前よりも高まったなあって思うので
それもあって余計に。

 

 

この間、素敵な絵本の古本と出会いました。

『満月をまって』
 1999年 バーバラ・クーニー作

 

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アメリカ東部の山奥で、かごを編んで生計を立てる家族を描いた物語です。

 

とうさんが作るのは、100年も長持ちするかご。
それなのに行商先の町の人に野蛮なもの扱いされたがために
すっかりかごが嫌いになる少年。

そんな少年にある晩、木と風の声がきこえてきて・・・・

 

職人は、とうさんをいれて三人だけ。
木を伐り出して丸太にするところから始まり、
素材のリボン(ヒゴのようなもの)作りから編み上げまで、
すべての工程を手作業でおこなっています。

口数は少ないけれども、こころに信念を持つ職人たち。

お話しもとても良かったのですが、
「かごづくり」そのものにも強く心を打たれたのでした。

 

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ニューヨーク州のハドソンからさほど遠くない山奥にじっさいにいた、
たいへん丈夫で美しいかごを編む職人たちがモデルになっているのだそうです。

 

アンティークのかご、
買い付けでも見ている。

絵本に登場するようなかごは
今や博物館の収蔵にもなっているのだとか。
だけどひょっとしたら、ひとつふたつは目にしたことがあったかもしれない。

 

かご。
思えば大好きなアイテムなのに、
あまり縁が無いままきてしまった。

 

こういう本を読むと、がぜん興味がわくし、
暮らしのなかで使ってみたくなる。

 

100年も持つかごがあること。

そして世の中には同じようなものがきっと他にもいっぱいあって、
もしかしたら作り方も存在も忘れ去られようとしているかもしれないということについて
ずっと考えている。

 

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