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ビンテージ&アンティーク家具「Kio」の日記

Kioのリトルワールド

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8月の終わりくらいから、
手が空いては敷地の木の剪定をやっていました。

 

東の土手にずらりと並んだ、桜、紫陽花、椿にキョウチクトウ。

自生していつの間にか大きくなった、ウルシの木もあります。

 

ウルシが生えても「面白い」と放置してたくらいなので、
紫陽花たちも自然まかせにしていたら、
伸び放題の枝に絡みついた葛やアケビの蔓が縦横無尽に広がって、
敷地の東側は、なかなかワイルドな様相になってきておりました。

 

さすがに「これではいかん、、」と、
剪定に着手。

木々にも土手にも隙間や空間が出来て、
風景が広がったり、光がいっぱい入ってくるのが嬉しくて、

それに散髪?が終わった木を見るのはじつに気持ちがよく、

ハサミを動かす行為がいつの間にか趣味のようになり(笑)、
あのいつまでも暑かった、そう、あの頃のことです、
なのに暑さも汗もいっこうに気にすることなく、
せっせと庭仕事に励んでいたのでした。

 

「土手を歩けるようにもしたい!」と、
斜面を覆う草や蔓を刈り、
お隣との境の側溝もきれいに。

するとウチの小枝がお隣に舞い込んでいるのが見え、
それらを側溝に立って手が届く範囲でお掃除していると、
高齢になられて「もう剪定は・・・」と言っていたお隣さんの防風林が気になり始め、
「木の散髪はいかがですか?」と申し出てみたらどうだろうと思えてきて。

そこへうまいタイミングでお隣さんが現れ、
散髪の旨を伝えてみたところ、
「おお有難い。願ってもないことです」と、大いに喜んでくださり。


それで『敷地を歩けるようにしよう』プロジェクトは、規模拡大。
つい半月くらい前まで続いていたというわけです。

ちょうど時期を同じくし、
白山町では土地の高精度な測量がおこなわれていて、
Kioにもお隣さんにも何度も何度も測量班の人たちがやって来てたのですが、
手が空くと店から飛び出してきては剪定する私たちを見て、
きっと不思議に思っていただろうな(笑)

 

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じっさいには剪定と言うより、
「大鉈を振るった」の言葉のほうがぴったりで、
東側は様変わりしました。

店内の窓からもよく臨める場所。

お客さまも「すごい変わりましたねえ」「明るくなった」と
喜んでくれています。

「暖かくなったら散策して貰いたいなあなんて思ってるんです」
そうやってお伝えするとき、
お客さまの表情が店内でアンティークを楽しく見ている時とはまた違う、
ほがらかな感じに見えます。

 

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裏の小屋も、少しリフォーム。
南側の壁に薪棚をつけて、色をガーネットに塗り替えました。

まだ途中で、ドア周りをなんとかしたいと思っています。

 

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早いもので白山町に移転をして、来年で10年です。

店の外壁も色褪せてきて、もし出来たら来年・・
遅くとも2年以内には塗り替えたい。

 

外だけでもまだまだあるのに、
中のことも合わせるとエンドレス(笑)

何度か書いているような気がしますが、
「Kioになりたい」んです。

ここを、小さいけれどそれでも世界にして、
自分たちがまず動いてみて楽しんでみて、
そしてそれをお客さまと共有したい。

 

実作業が増えて、なかなかダイアリーなどの情報発信が出来ておらず、
そこはとても申し訳なく思っているところ・・・・

年も変わりますし、あらためますね!

 

話しがあちこちいきますが、
実作業のなかには、もちろんアンティークの修理やリメイクも含まれています。

 

Kio(の世界)での仕事がぜんぶ大好きです。

 

おととしから小さな畑も始めましたが、
収穫した野菜のさやを取ったりとか、干したりとか、
そんな手間のかかる仕事も好きで、
じつは自分に向いていたのだ!と新発見があったり(笑)

敷地に自生するヨモギやスギナを摘んで、
お茶にして時々お客さまにもふるまったり、料理に使ったりしています。

 

「ここで暮らしながら、暮らしのなかから出てきたものも織り込んだ仕事をしたい」
以前に書いたこの場所に移転するにあたっての想い。

時代もあってなのか、ますます深まるばかりです。

 

あちこち飛んだ話になりましたし、
「Kioってじゃあ何屋さんなの?!」って思われたかもしれません。。

だけどこれだけは確かに言える。
今みたいなスタイルになってからの方が
アンティークがもっと面白く、リアルで必要なものになった。

アンティークはなんていうか、
暮らしそのもの。
私にとってはなのかもしれないけれど、
お客さまとお話ししていると、すごく意見が一致します。

この立ち位置でこれからも発信をしていきたい。

 

また買い付けにも行きたいな。

 

今日は年内の営業の最終日です。

今年もお世話になり本当にありがとうございました!

また来年もよろしくお願いいたします。

どうぞ良いお年をお迎えください!

 

 

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