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アメリカ買い付け紀行/番外編『ひかりの砂漠』

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今日の買い付け紀行は、番外編(?)。

 

アリゾナからの帰り道のことについての日記です。

 

 

午前11時半。

 

アンティークモールを出て、帰路ロサンゼルスへ。

 

 

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カーナビによると、到着時刻は17時となっている。

 

行きは真っ暗だったので景色がどんなだか早く見てみたかったですし、

真っすぐな一本道が大好きなので、

運転時間のことはぜんぜん苦にならず・・・

 

・・というか、ここまでワクワクした気持ちなるのも珍しいくらい、

これからはじまるドライブが楽しみでした。

 

 

町を抜けたとたん、砂漠になりました。

 

 

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もう家も、他に建物も、どんなに遠くに目をやってもひとつもありません。

 

十数マイルごとにガソリンスタンドが現れますが、

それも砂漠の真ん真ん中まで来るとなくなりました。

 

条件反射で、行き同様ガソリンがまたちょっと心配に(笑)

 

 

 

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点在するサボテン。

「ぜんぶ同じに見えるけど、ひとつひとつ違うんだよね」

眺めていると、そんなことが頭に。

 

 

山のかたちも独特。

 

 

 

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「スタンドが出てきたら“早め”に給油しよう」と思ってたのですが、

ガソリンメーターの目盛りの減るスピードがとても早いことに気づく。

 

「!?  しまった・・・! ばか・・・・」

 

車が満載なことを考慮し忘れていたのです、、、、

 

 

この先にふたつほど、そこそこの大きさの町があり、

ときおり出てくる距離標識を見て、

これならふたつ目の町までだって大丈夫だと思っていたのですが、

次の町までもつかどうか分からなくなってきました。

 

 

休憩所がふたつ出てきましたが、

スタンドは一緒ではありません。

 

 

止まったらどうしよう・・・・

 

スマホの機内モードを解除して、レンタカー会社さんに緊急電話をかけて

ロードサービスを呼んで貰うか、

でもそれだとすごく時間がかかりそうだし、、

 

路肩にとめて、パトカーが来たら手を振るか、、、

 

あるいはもし町がすぐだったら、スタンドまで歩いて

とりあえずペットボトル分くらいを買ってくるか、、、、

 

手に汗を握りながらそんなことを考えていると、

遥かかなたで旗がひらめいているのが見えました。

 

何マイルも先でしたが、砂漠なのでそれだけが異様に目立っているのです。

 

「あれは、ひょっとしたら・・・・」

 

祈るようにして走ると、

旗のたもとには救いのガソリンスタンドがありました・・・!

 

 

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これからは、いくら残りのガソリンが多くても、

ぜったい満タンにしてからアリゾナを出よう、、、

 

そう誓いながら給油。

 

 

 

昼下がりの砂漠のスタンド。

とても気持ちのいい場所でした。

 

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キャンピングカーや、トレーラーハウスをくくりつけた車が何台も入ってきます。

 

 

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それからしばらく走ると、行きには無かったのですが、検問所が見えてきました。

 

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州境の門でした。

カリフォルニアに入ったんだ!と、嬉しくなりました。

 

 

面白かったのが、地形も気候も何ら変わらないというのに、

カリフォルニアに入るやいなや、砂漠から一転、

小さな集落があり、畑が広がっていたこと。

 

 

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景色は、じきにまた砂漠になりました。

 

 

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そしてパームスプリングスに。

 

ここまで来ると、ロサンゼルスまであと二時間です。

 

 

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風力発電の風車が現れる。

 

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Kioのある白山町も日本有数の風力発電どころですが、

桁がもうまったく違うくらい、

何千基もの風車が建っていて、本当に圧巻です。

 

 

風が強くなってきたなあと思っていると、

「STRONG WIND AHEAD」の電光掲示板が。

 

 

そしてこの先、本当にもの凄い風に・・・!

 

砂漠に吹く強風。

地面を削っていくような激しさで、

車体ではなく、タイヤを取られるんです。

 

これまでいちども経験したことの無いもので、

恐怖を感じました。

 

また手に汗を握ることに(苦笑)

 

 

砂漠の嵐を切り抜け、

それから一時間ほど走ると、

景色はいよいよ見慣れたものに。

 

買い付けでいつも来ている町です。

いつもと反対の方向から入って、へんな感じ(笑)

 

 

土曜日でフリーウェイもすいていて、

17時きっかりくらいに、ダウンタウンLAに入りました。

 

アメリカのいちばん西に来たんだなって、なんだかしみじみ思いました。

 

 

さっき、州境のところでは

“地形も気候も変わらない・・”と書きましたが、

 

アリゾナとカリフォルニアで違うところのひとつ、

 

それは「光」です。

 

カリフォルニアは、金色に輝く光。

アリゾナは、それと比べると少しブロンズ色がかっていて、

明るいのだけれど重厚さもある光。

 

どちらもきれいで、

珍道中ではありましたが(笑)、

そんな光のなかを走って来られたことも良かったです。

 

 

 

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おまけ。

 

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↑一緒にドライブをしてきたビンテージたちのなかのひとつ。

 

 

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↑手荷物で持ってきてすぐに売れてしまったのですが、こんな子も一緒でした。

買われたお客さまは、親しみを込めて「キャベツランプ」と命名。

助手席に座っててくれたキャベツ、ありがとう!

 

 

 

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↑パームスプリングスの手前のレストエリア。

トイレもちょっとしたモダン建築でした。

 

 

 

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