2017年6月
ホーローメランコリック
コーディネートブログに載せた画像。
切り花の紫陽花を軒先に。
アメリカのアンティークディーラーが
古いホーローバケツやベビーバスに活けた花をよくエントランスやガーデンに飾っているのですが
それを見て前からやってみたかったんです。
話は変わりますが、、
ホーローっていいですよね。
質感もいいし、表面がガラス質だから手入れもしやすいし。
でもやっぱり惹かれるのは質感かな。
アメリカにアンティークの買い付けに行くのが決まったとき、
ホーローのものにいっぱい出会えるんじゃないかなと思って
わくわくしたものです。
アンティークってひとくちに言っても多種多様。
たとえば家具だったらゴシック様式の家具から
納屋から出てきたようなペイントのざっくり剥がれたワークテーブルまで
色々とあるわけですが、
「アメリカのアンティーク」ということで自分がまず真っ先にイメージしたのは
ステンシル模様のついたキッチンテーブルだったり
画像のようなウッドハンドルのバケツだったり・・・・
そんなホーローのものたち。
力を入れて探したいのはもっと他のテイストでしたが、
「買い付けでアンティークのホーローのものにいっぱい出会う」、
それは考えるだけで幸せな気分になるような、
自分にとっては素敵なビジョンでした。
以前は、テーブルやキャビネットなどの大物から、
バケツやジョーロ、ポットやボウルなどの小物、
それに大きな看板まで、
たくさんのアンティークホーローに出会いましたが、
その頃のことを思うと、ずいぶんと少なくなってきた気がします。
↑壁にかかった看板もホーロー製。
ホーローとともに、こんな古き佳きアメリカなブースも減ってきています。
なんだか古いアルバムが見当たらなくなってしまったような、
そんな気持ちになります。
梅雨だからか、
ちょっぴりメランコリックなDiaryになりました。。。
お客さまのお部屋 横浜市Eさん
今日は横浜市にお住いのEさんのお部屋紹介です。
Eさんも7年8年ほど前からKioをご愛顧くださっています。
名古屋時代にはいちどご来店いただいたことも。
ときどきお部屋の写真を送ってくださり、
前々から掲載をお願いしたいなあと思っていたのですが、
なんとなくタイミングを逃すこと数年、、、
先日絨毯をお求めいただく機会があり、
今回やっとのことでお願いが出来ました。。
<絨毯、シャンデリア、2台のテーブルランプ、赤いキャビネットをKioでお求めいただきました>
Eさんのお部屋は、北欧のモダン家具の割り合いが多いです。
そこに色香のあるインテリアをミックスした部屋づくりをされてらっしゃるのですが、
こんな絶妙な空間が作れるなんてすごいなあって思います。
ちなみにカーテンはマリメッコの生地を使ったオーダーなのだそうです。
「裸足になると気持ちがいい」と、
絨毯ならではの感触を喜んでくださっています。
ベッドルーム。
<ブックシェルフとテーブルランプをKioでお求めいただきました>
フィンランドによく旅をされるEさん。
クロス類はフィンランドデザインのもので。
それぞれに主張のある柄ばかりを使って、
よくこんなにしっくりまとめられたなあって、ここでも感心してしまいます。
何かアートの展示を観ているよう・・・・・
デイベッドを配した小部屋。
<シャンデリアと窓辺のテーブル、その上のテーブルランプ Kioより>
お部屋づくりを始めるにあたって、
「ダーク」がEさんのなかでキーワードだったのだそう。
フィンランドの森、
そんなイメージなのかな。
デスクルーム。
<ペンダントランプ Kioより>
デザインと生活感がとけあっていて、いい感じ・・・・
北欧モダンとクラシカルのミックス部屋を作られてお客さま、他にもいらっしゃいますが
皆さんそれぞれオリジナルな雰囲気が出ていて素敵なんです。
多様に広がってもいける、良い組み合わせなのでしょうね。
Eさん、独特なのにモダンな、素敵な空間実例を見せてくださってありがとうございました!
そして公開が遅くなってごめんなさい。。。
栗の花
白山町に来てから、色んな木を覚えました。
栗も、そのなかのひとつ。
向いの森の、少しだけ丘になったところに大きな木が何本かあり、
間近で葉を見れば分かったと思うのですが、
少し離れたところからだと何の木だか見当もつきませんでした。
夏が近づくと、小さな白い花が枝垂れ咲いて、
「ますます見たことがない木だなあ」って思いながら眺めていました。
そして秋の終わるころ。
森に入っていく所有者・Kさんの姿が。
小一時間くらいして、店の扉をノックする音がするので出てみると、
中身がいっぱい詰まったビニール袋を持ったKさんが立っていました。
「前に栗の木あるでしょう、拾ってきたんで、よかったら貰ってください」
袋を差し出しながら、満面の笑みでそう言うのです。
栗!?
そうかあ。あれ、栗の木だったんだあ。
有り難く頂戴し、
両親、いとこ、知人にもおすそ分け。
母が栗おこわを差し入れにきてくれたりして、
越してきた秋、そして去年も、栗の恩恵に大いにあずかりました。
(ちなみにKさんは市場に出荷している生産者さんではなく、
先祖代々の木を受け継いで、収穫&おすそ分け?してらっしゃる方です)
名古屋時代は、栗というと恵那や中津川など岐阜の名産というイメージだったのですが、
白山町も産地で、
あの白い花が栗と知ってから、「あそこにもある、あれもそうだし、あっちにも・・・!」、
里山のいたるところでどっしりと腰をおろす栗の木に、驚いたものです。
そして今年も白い花が咲きました。
Kさんは「よかったら勝手に拾ってください」と言ってくれてるのですが、
道行く車の目もあるし、なかなかなあ・・・・・・
ということで、今年も実りと、おすそ分けを楽しみに・・・・・・・
敷地の紫陽花も見ごろに。
これ、花びらがけっこう大きくて、
小学校でよく作ったピンクのティッシュのコサージュを思い出します(笑)
お客さまのおうち 東京都Iさん
東京都世田谷区にお住まいのIさん。
7年ほど前、
Kioが名古屋の店舗だったころですが、
お友達(そのかたもKioのお客さまです)と一緒にご来店いただいたことがあり、
それ以来ずっとご贔屓にして貰っています。
宮廷スタイルやネオクラシックのものをよく選んでいただいていますが、
その中にはハリウッドっぽさ漂うものも。
そんなIさんが、先日お部屋の写真を送ってきてくれましたので
お願いをして今日はそちらを掲載させていただくことに。
この空間は家具から小物まで、すべてKioでお求めいただいたものでしつらえられていました。
ベースはどれもクラシックなのに、ハリウッドぽい彩りがあると、
デザイナーや俳優など海外のアーチストの部屋のような雰囲気になりますね。
リビング。
海外生活もおありだからなのか、Iさんのおうち、日本じゃないみたいです。
壁面装飾もそうですが、家具でレイヤードをつける空間づくりとか。
ミニマム空間でなく、
マキシマムな空間であっても、空間に広がりを感じさせる、
そんなしつらえが出来ることをIさんが教えてくれました。
肘掛け椅子、リビングボード、円形ガラスの小さなテーブル、二台のテーブルランプを
Kioでお求めいただきました。
夜の感じ。
こちらもKioでお求めいただいたもの達がいくつか集うコーナー。
そしてこちらも・・・・。
セクション分けされたダイニングもいいですね。
「食堂」と呼びたくなります。
ニードルポイントの椅子も素敵だなあ。
(こちらはKioでお求めいただいたものではありません。念のため。。)
Iさんのお家、
たとえばもし30年後に見たとしても、「きれいだなあ」って思うんだろうなあ。
“自分のスタイル”を見つけること。
それは美しいことでもあるし、
長く付き合えるものを選ぶことは、詰まるところエコにも通じていく・・・。
よく考えることなのですが、
Iさんのお家を見ていたらそんな考えがまた頭に浮かんできました。
Iさん、今回はご協力どうもありがとうございました!
冒頭のコーナーの、夜の様子。
看板の次は・・・・・
看板も(やっと)ついたので、
今度は外観を雰囲気良くライトアップさせたいなと思っています。
店は北向き。
一日を通して安定した自然光がまわるので店内にとっては良いのですが、
すぐ向いが森で光の反射も少ないため、
正面がいつも影っていて、ちょっと淋しい印象なんですよね。。
ライトアップでかなり感じが変わるんじゃないかな。
「いつも伊賀と津を往復しているんだけど、
ここの明かりが見えてくると、あと少しで家だってほっとするんですよ」
「いつも癒されてます」
こういったことを通勤などで前をよく通るひとが
わざわざ立ち寄って私たちに伝えてくれることがあります。
ご近所でも、「明かりが見れて、夕方のゴミ出しが楽しみになった」と
言ってくださるかたも。
私たちの商売は、たとえば地域のイベントに参加するとかは別として、
純粋に言って、地域に深く根付いてとか、地域密着とか、あまり言えるものではないと思います。
どちらかと言えば、広い範囲に点在しているひととピンポイントで結ばれる、
そんな性質のもの・・・。
それでもときどき、これは名古屋にいるときでもそうでしたが、
「地域でのKioの存在意義って、あるんだろうか」って
むしょうに思うことがあるんですよね(笑)
なので上に書いたみたいなそんな声を聞くと
自分たちの救いにもなります。。。
店が良くなることで、お客さまだけでなく地域のひとも喜んでくれるのなら、
もっとがんばるぞー。