買い付け前日の日記
明日から買い付けです。
初回の買い付けも7月でした。
初回は記憶のなかでとくべつな色合いがあり、
あったことをけっこうよく覚えています。
同じ月だからか、
ここ数日、さいしょの買い付けのことを色々と思い出していました。
現地の日本人アテンダント・Kさんに
三回目の買い付けまで何度かアテンドして貰ったことがあるのですが、
初回、ある田舎町のアンティークモールで
水牛の角を組み合わせて作った椅子を見つけたときのこと。
「これ、ミュージアムコレクション級なんですよ!」と大興奮する私に
「え?!1000ドルって書いてあるけど、まさか買う気じゃ・・」と、
値段にも、そしてモノにも面食らうKさん。
↑こんな椅子でした。
「ずっと欲しいと思ってた椅子なんです。
ひょっとして買い付けで見れたりして・・って思ってたんですけど、
まさかほんとにあるなんて・・・・・!
リストにも一応書いてあったんですよ、
ほんとにあるなんてどうしよう・・・!!」
「どうするの?ほんとに買うの?1000ドルだよ」
「たぶん買えないけど・・・。ちょっと考えていいですか」
「それにこれ、何で出来てるの?骨??」」
骨ってどうなのよ・・・とか言いながら携帯を取り出して
電話をかけ始めるKさん。
「もしもし。なんか岡田さんがさあ、すごいの買おうとしてるんだよ」
相手は運送会社さん(日系なので日本語です)でした。
輸入可能かどうか訊いてくれたのです。
「ダメだって。ワシントン条約があるから。
輸入してもいい種類なのかもしれないけど、それでも証明書が必要になってくるって」
それで椅子は諦めたのですが、
木のコブで作った変わったテーブルランプを買ったり、
メキシコ国境間際にあるメキシカン雑貨の店まで出向いて
とても古くてカラフルな民芸品をいくつか仕入れたり、
シノワズリーのつい立てを求めたり・・・・・、
ずい分と冒険もしながら買い付けをしたものでした。
オープン前で、
まだひとりもお客さんのいないときの買い付け。
自由な感覚も冒険心も忘れてしまっているわけではないけれど、
いまいちど初心に帰って・・・・、
買い付けにのぞんできたいと思います。
どんなモノが見つかるだろう!
ぜんぶがお客さまにもときめいて貰えるようなモノにしたいです!
それでは、行ってきます!
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