アメリカ買い付け紀行『霧の向こうの買い付けの町』
日が前後しますが、
買い付け二日目、サンディエゴへ。
LAを出るときには晴れていたのに、
オレンジカウンティを過ぎ、
海兵隊基地に差し掛かったあたりから思いがけず霧。
しばらく続きましたが、
濃霧にならなくて助かりました。
(これくらいの時期は、朝、わりと霧が出ます。
もうずいぶん前ですが、ホテルの部屋のドアを開けて外に出ると(外廊下のホテルでした)、
分厚い雲のなかにいるほどの霧だったことが。
視界は本当にゼロで、あまりの状況にしばらく意味が分からなかったくらい(笑)
車はおろかロビーにも行けず、部屋に戻ることしか出来ませんでした。
30、40分くらい待機したんだったかな。
あんなのはあれ一回きりだなあ。というか、あんな霧あるんですね。
町のみんなはどうしてたんだろう?!)
サンディエゴとひとくちに言っても、東京都の5倍ほどの広さがあります。
目的地は快晴。
平屋のコテージからサーフボードを抱えたトランクス姿のサーファーが出てきて、
歩きながら海へと向かう。
ビーチがある場所ではそういったのが日常的光景のサンディエゴですが、
古い家が多く、東海岸で暮らす人びとの別荘もあったりすることから、
良いアンティークの出物が多い。
手荷物で持ち帰ってきて、アップ後にさっそくご注文もいただきましたこのレディランプも
ここサンディエゴで。
これを買い付けたのは、
総勢10人近いバイヤーが日々ハウスセールなどをまわって
アンティークやビンテージを集めてくるディーラー。
とても温かい人柄のオーナー夫妻。
「そういえば、レイチェル・アシュウェルが日本にふたつ店を出したのね!
Kioの店には近いの?」
えっ、急に近いっかって訊かれると。。。
ひとつは車で1時間半くらいと言うと、
「わあ、近くじゃないの!」と。
たしかにアメリカの感覚だと、すごい近いってことになるんでしょうね。。。
「パリのホテルから出てきたものなのよ」
1930年代のキャビネットをディスカウントまでしてすすめてくれました。
正面の扉が取れていますが、オープン式として使ってもいいなと思った。
(じっさいこの状態でホテルで使われていたのだそう)
ただ、脚が半分ごっそりと欠けていて、
これはさすがに・・・。
最高に素敵なのに、ああ残念!
アップマーケットのアンティークのペイント家具。
今回は縁が無かったけど、
こうやって画像を振り返ると、これから挑戦していきたくなる。
彼らだったらまたいいのを仕入れてきてくれるような気がするから
今後に期待!
こちらはロンドンの近衛兵を描いた19世紀のポスター。
値段がまったく合わないので買えませんが、
出会えただけで嬉しくなる。
ところで、ランプ以外にも色々と買い付けしています(笑)
家具が中心ですが、変わったところではこんなベッドのヘッドボードも。
(ちなみに今回はディーラーがこちら一軒のみの登場ですが、
帰り道のオレンジカウンティも含め、
この日は8軒のディーラーをまわりました)
「Kioはいつ来たの?」と訊くので、昨日(6日)だと答えると
「あとちょっと早ければ、『4th of July』でとっても賑やかだったのに」と。
そう、7月4日はアメリカの独立記念日。
「ビーチでは花火がいっぱいあがってね。
セレブレーションよ」
いつも通りで見かける寡黙そうなサーファーたちが
夜のビーチで大はしゃぎしている様子が浮かびました。
サンディエゴ。
スローな空気と、クラッシーな雰囲気がとけ合う町。
ここがとても好きだと言うと、
「KioもいつもLAばかりじゃなくて、サンディエゴにも泊まってみたら。
朝が素敵なのよ」と、オーナー。
うん、そうだ、
次回はほんとにそうしよう!
空港から真っすぐ向かって、
二日目まで滞在するのがいいかもしれない。
願わくば道中は霧になりませんように。。
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