2017年8月
入荷後の店内で
お陰さまでコンテナの荷受けも無事に出来ました。
肉付けがまだ少し残っていますが、
店も何とかカタチになりました。
玄関を入ってすぐのところ。
店内の奥のほうまで見渡していただけるように、
モノの配置を目線以下になるよう心がけてきましたが、
前回からは背の高い家具で“壁”を作る配置に切り替え。
かえって奥行を感じていただけるのではないかと思ってなのですが、
扉を開けて入った瞬間、
お客さまはどちらのほうがテンションがあがるだろう。。
バランスも大事なので、
モノをひとつ配置しては扉のところに行って確かめる、
ということを繰り返しながらやっていますが、
正直、“テンションがあがる”については、自店のことだと分かりません。。。
家具全般に照明器具、インテリア小物。
それぞれまんべんなく探しているので、
「今回は、このアイテムを重点的に品揃えました」ということはないのですが、
面白いもので
買い付けを終えてみると、集まりの多かったアイテムというのが毎回あります。
今回は「椅子もの」と「傘立て」。
多いと言ってみたところで数はしれているのですけれども、
傘立ては年間でも3つくらいのところ、今回だけで4つ見つかりました。
そう思うと、なかなかいつでもご希望の品が揃っているとは言えませんが、
「わくわくなるような一点モノを扱うアンティークショップ」であると同時に、
「生活の道具を扱う家具屋」でもあるよう
これからもしっかりバイイングに励みたい、
入荷後の店内でそんなことを思ったりしていました。
新入荷のビンテージたち、
店頭、ウェブショップともに明日からお披露目開始です。
どうぞよろしくお願いいたします!
コンテナの輸入許可がおりました!
通関業者さんから連絡があり、
Kioのコンテナ、無事に輸入許可が下りたとのこと。
毎度のこととは言え、
ほっと胸をなでおろす瞬間です。
(ちなみに通常、許可が下りないということはありませんが、
ランダムにおこなわれている税関検査に引っかかることがあります。
大型X線による検査が一般的ですが、
厳しいときはコンテナを開けて、中身の一部を調べる立ち入り検査、
さらにすべての商品をひとつひとつX線に通す、最恐の全量検査というのもあり、
段階を経るごとに時間も費用もかかるので
(全量検査になったら泣くしかありません、、、過去にいちどだけありました)、
何もなく通関が切れるのを毎回祈っているのです。
Kioをはじめたころ通関業者の担当さんに
「全量検査をやっても許可が下りないときっていうのは?」と尋ねたことがあります。
「大砲が入ってて、しかもそれの申告もされてなかった、とかですかね」との答え。
買ったものはすべて申告しているし、大砲も買わないから、
きっとこれからも大丈夫でしょう)
荷降ろしは明日の朝いちからとなりました。
つきましては、また開梱とディスプレイ作業のため
19日(土)から22日(火)まで臨時休業させていただきます。
新商品の店頭お披露目と、HPのアップ開始は、
定休日明け24日(木)からです。
店頭、ネットショップにて
皆さまのご来店をお待ちしております!
*何もないと淋しいので載せた画像は
アメリカのディーラーのウエアハウスです。
先月の買い付けにて。
伊勢志摩へ
コンテナがやってくると数日間また臨時休業になるので(今週末からの予定です)、
今年のKioのお盆休みは、いち日にしましたが、
夫と交代でそれぞれが2日ずつ休みを取り、
私は11、12日と、実家の両親やきょうだいの家族と一緒に
伊勢志摩に小旅行に行ってきました。
(猫がいるので夫婦そろっての外泊は出来ないので
近場でも夫は素泊まりすることもなく、ずっと留守番でした。。)
こうやってみんなで出かけるの、
ほんとにどれくらいぶりだろう。
三重に越してきて実家に少し近くなったこともありますが、
春に父が半月ほど入院してからはとくに、
父にも母にも会えるときに会いたい、
出来るときに出来ることをしたい、
そんな気持ちがいつも頭のなかにあるようになりました。
ホテルには、伊勢志摩サミットの議長国記者会見が開かれたという庭園がありました。
ここを散策していたら、ぽつりぽつりと雨があたりはじめ、
それから伊勢志摩地方には大雨警報が。。。
雨も落ち着いた夜八時ごろ、
露天風呂に入っていると、雷鳴はないのですがときおり稲光りがします。
真っ暗闇のなかに、英虞湾がいっしゅんだけ青白く浮かび上がる様子が面白く、
姿が見えた母と義妹を呼んできて
しばらく三人で真夏の夜の不思議なリアス式海岸を見つめていました。
翌日は、晴れたり曇ったりのお天気。
父をあまり歩かせないプランだったので
伊勢参りには行かず、
でも「赤福に行きたい・・」との母のリクエストで
参道の本店は混んでいるのは間違いないから
鳥羽店に行きました。
みなで赤福氷を。
赤福の隣に古民家が。
こんなのあったかな?
鳥羽ゆかりの詩人・伊良子清白(いらこせいはく)の家とのこと。
大正時代の建物。
8年前にここに移築をしたそうで、
公開は無料でされています。
医師でもあったという清白。
診察室の家具や道具にいちばん見入っていたのは、私。。
「きょうちゃん、ブログに載せるのにいいのがあって良かったね」
と、甥っ子。。。
そして伊勢志摩スカイラインで、朝熊山山頂へ。
山中には、伊勢神宮の鬼門を守る寺もあります。
山頂広場。
円柱ポストが。
(じっさいに投函できます)
「天空のポスト」という素敵な名前がついていました。
この山頂には子供の頃から何度も来たことがありますが、
こんな作りの広場、むかしは無かったです。
なんだかものすごく気持ちがいい空間で、
みなそう感じたのか、
それぞれ思い思いの時間を過ごしていました。
(母は「首を寝違えた・・」と朝から辛そうだった姉の首や肩のマッサージをはじめました。。
何もこんなところで・・と思いましたが、
そんなことをしたくなるような何かが、たしかにここにはありました。。)
そして帰宅(実家にです)。
父がへたり込んだらどうしようとか心配だったのですが、
玄関のドアを開けて家のなかに入るなり
「あー、楽しかった」と。
無邪気すぎる口調にちょっぴり面食らいもしましたが、
そうか、お父さん、良かった!
私も楽しかった。
またこんな時間がもてますように!
アメリカ買い付け紀行『ダウンタウンLA・後編』
<前回の続きです>
ディーラーのウエアハウス。
こちらはアンティーク建材をメインに扱うディーラー。
Kioの玄関ドアや、カウンターブース内の洗面台もここで買いました。
建材を増やしていく予定は今のところないのですが
ここは、NYのプラザホテルやJFK空港など、
名だたるところからの出物が多い。
(ディーラーが語るサルベージのときの話は、ちょっとした冒険談で面白いです。
モノが良いので、
それで店にぴったりそうなものがあると
無理のない範囲で買い付けてきます。
ここでしかないようなモノに出会えるのも楽しみ。
今回は入るなり、ギリシャ神話の登場人物「イカロス」のブロンズ像があり、
いきなり圧倒されてしまいました。
ハイズマン・トロフィを手掛けた彫刻家の作品とのこと。
値段にも圧倒されました。。
けっきょく、ここでの買い付けは出来ず。
でも、お隣りにある別なディーラーのウエアハウスで絨毯が手に入りました。
そこではこんなビンテージのギターもありました。
ギターの知識はゼロですが、好きな感じの子でした。
(買ってはいません)
「楽器職人が家具を作ったら、やっぱりすごく美しいのかな?」
以前に夫とこんな会話になったことを思い出しました。
ダウンタウンLAのディーラーのウエアハウス、
お次はこんなところ。
地域柄、ひょんなところからも個性的なモノが出てくるので、
期待を込めて、まわれる限り、まわります。
ランプが得意なディーラーからは、球体のペンダントランプを買い付け。
(この子たちは手荷物で持ち帰ってきて、店頭で早速ご成約となりました)
ダウンタウンLAのディーラー、まだ何軒かありますが、
モールではなくて、どこもみな個人でやっているので、
こうやって書いていても、それぞれの顔が浮かんできます。
これも縁なのでしょうね。
今回泊まったところ。
50年代に建てられたのかな。
よく見ると?モダンなデザインなのですが、あまり手を掛けられておらず、
せっかくルーバーまであしらった外観も、なんだかボロボロっとなってきています。。。
室内はきれいで、
窓が壁一面に取ってあり、それが気持ち良かった。
ホテルのすぐ先に、メキシカンたちが営む食料品店や食堂が集う小さな商店街がありました。
その中の一軒で夕食を。
(空は青いですが、これで19時くらいです)
小さな扇風機がまわる店内。
オレンジ色の花柄ビニールクロスがかかるテーブル。
パイプ椅子に座って料理を待っていると、汗ばんできます。
壁に設置されたテレビは、スペイン語の音声によるサッカー中継をやっていて・・・。
メキシコの町角にいるような錯覚になりますが、
こんなのもダウンタウンLAらしい風景のひとつ。
建物の外壁にこんな祭壇が。
メキシカンディーラーと付き合っていて実感したことなのですが、
彼ら(メキシカン)は、信仰心がすごく篤いんです。
ディーラーのウエアハウスにもこんなふうな色鮮やかな祭壇があります。
だんだんとりとめが無くなってきましたが、、
今回の滞在ではいつも以上に街にカラーやカルチャーを感じたダウンタウンLA、
自分の覚え書きにもしておきたくて書きました。
買い付け紀行もこれにておしまいです。
今回もお付き合いくださり、ありがとうございました!
アメリカ買い付け紀行『ダウンタウンLA・前編』
運送会社さんの2ブロック先。
4番ストリートの手前で信号待ち。
ロサンゼルス川にかかる橋のたもとでスチール撮影をやっていました。
このあたり、40年代に建てられたレンガ造りの倉庫が建ち並ぶ界隈で、
こんな撮影風景によく出くわします。
橋を渡ったところは、
そんなレンガ倉庫を再利用したコーヒーショップやアートギャラリーが増加中。
2028年ロサンゼルスオリンピックが決まったみたいですが、
それも見越してだったのか、
ここ数年、ダウンタウンLAは再開発の勢いがものすごいです。
↑ブルーボトルコーヒーのダウンタウン2号店が出来ていました。
そんななかまったく変わらないのが、
服屋におもちゃ屋、花屋が集まるディストリクト。
オーナーはたいていメキシカンということもあってか、
この界隈だけは異彩を放っています。
そして安いのか、買い物客で大賑わい。
渋滞をかわしながら走っていると、うっかりここに出て、
すごいときはまるで縁日のように人や車でいっぱいの通りにはまり、
「しまったぁ」と思うことがときどきあります。。
今回もそうやってノロノロと進んでいると、
一軒だけ大きなウィンドウを携えた瀟洒な店の前に出ました。
こんなのあったっけ?
どうやら新しく出来た店のようです。
ウィンドウにはタッセルのついたカーテンがディスプレイされていますが、
店内には積み上げられたロール状の布地が見えます。
じつは日本にいるときから家具のリメイクに使うための布地を探していたのです。
なんと、こんなところに布地屋さんが・・・!
しかもぜったい素敵そう!
ちょうど店の前の駐車スペースが一台分空いていたので、
すぐさまに立ち寄りました。
イメージ通りの布が見つかりましたし、
それにここ、椅子の張り替えや、ガラスキャビネットの背板に張ったりと、
今後も仕事に使えそうな生地でいっぱい!
こんなのを見てると、オリジナルのカーテンやクッションを作って販売、
そんなことまでやりたくなってきますね。。
専門店みたいなことはとても出来ませんが、
その代わりなんていうか、「1点もの」みたいな感じでガロン飾りなんかもあしらって手掛けたら、
それを喜んでくれるひともいるんじゃないかな。
いかん、いかん、買い付けの途中です。
いったん引き揚げて、頭を冷やすことに。。。
でもなにかこう新しい風が入ってくるような感覚は、いいものですね。
そういえばここのオーナーはティム・ガンにそっくりで、いかにもな感じの紳士でした(笑)
また次回はリストを作って、ゆっくり訪れたいです。
数は少ないですが(私の知る限りですが・・)、
ダウンタウンにはアンティークのディーラーもあります。
大きなところでは、こんなウエアハウスも。
続けて書くと長くなりそうですので、
また後編として後日にアップしたいと思います。
それでは、また・・・!