2017年9月
お客さまのご新居 愛知県高浜市・Mさん
お付き合いをさせて貰っているうちに
お家を建てられるお客さまもいらっしゃいます。
今回ご登場いただくMさんご夫妻もそんなお一組。
お二人ともインテリアが大好きで、
それまで住んでらしたマンションは、じっくり吟味してこつこつ集められた家具や照明で
センスの良いしつらえがされていました。
年代にしてもデザインにしても、“好き”の幅が広いお二人ですが、
ぶれない軸をお持ちだなあと常々感じていて、
以前に「クラシックなんだけどモダンなんだけど、それだけじゃなくて、
プラス、どこか“ざらつき”や色香のあるものが好き」
そんなようなことで意見一致したことがあるのですが、
それなのかなあ・・なんて思います。
Kioからもそういった雰囲気のものたちを
これまでに沢山お求めいただきました。
そんなお二人から
「家を建てることになりました。
瓦だって好きだからどんな外観にするかすごく悩みますが、
でもアンティークが似合う家にしたいと思っているんです」
そう聞いて、
どんなふうに作っていかれるのか、
とっても楽しみでした。
そして出来上がったご新居、
このような外観となっていました。
新区画の土地だったので、けっこう手前でナビの案内が終わってしまったのですが、
遠目にこのお家が見えたとき、
夫と「すごくいい家があるね。 あ・・・、ぜったいあの家だよ!」と。
M邸は、プランニング段階で私たちが三重に引っ越してしまったため
以前ほどお会い出来なくなってしまい、
建具など内装のお話は聞いていたのですが、どんな外観かまでは知りませんでした。
でも間違いないだろうと。
当たったこともですが、
区画のなかでいちばんいいと思ったお家がM邸で、嬉しかったです!
この日は、リビングにシャンデリアを、食卓にペンダントランプをお届け&設置。
↑二台のソファも以前にKioでお求めいただいたもの。
フィレンツェ家具やテーブルランプなどもリビング用にお持ちなのですが、
お子さんがもう少し大きくなられるまでの間は「ストックルームで保管です!」とのこと。
梁天井に、漆喰塗りの壁、踏みごたえのある天然木の床。
そしてキッチン側にはアンティークレンガがふんだんに使ってあります。
玄関土間にも天然石タイルが張ってありました。
「素材だけはこだわろうと思って・・・」と奥さま。
M邸の室内の空気、驚くほど軽くて柔らかだったのですが、
まず漆喰、それに床もレンガも入れたぜんぶの素材が貢献しているんでしょうね。
レンガ張りの厨房は、油でべたべたすることもなく、手入れがすごく楽なのだそう。
(そういえば北海道の木村さんのお家の厨房も、アンティークレンガだったなあ・・・)
Kioでお求めいただいたウォールランプ。
レンガの壁に合わせる“何か”をお探しだったお二人が直感で選ばれたのですが、
すごく良く似合っていて、感激でした。
「職人さん達も気に入ってくれたのか、
昼間でもなぜかこのランプだけはいつも点けてお仕事されてたんですよ・笑」
と、奥さまが施工中のエピソードを聞かせてくれました。
オーダーメイドの扉のアイアンワークも、
職人さんが鍛治仕事で手掛けました。
良い素材が集まって、この山荘のような内装となって、
そしてそれが「アンティークが似合う家」にもなっていて・・・・・
↑洗面室も素敵でした。
お子さんがもう少し大きくなられたら
本格的に部屋づくりをしていくのが楽しみだとおっしゃるご夫妻。
また良かったらKioにも見に来てくださいね!
Mさんご夫妻、今回はご登場いただき本当にありがとうございました。
そして公開がものすごく遅くなってごめんなさい、、、、
フロレンタイン・ウッドのこと、いろいろ
HPにアップをしたフィレンツェのデスク。
同じくフィレンツェのネストテーブルとくずかごを左右に置いて、
そして小箱をデスクトップに載せて。
商品ページでいちどやってみたかった
フロレンタイン・ウッド(フィレンツェ家具)のレイヤードです。
主体がぼやけてしまったり、
全体がくどくなったらやめようと思っていましたが、
そんなことにはぜんぜんならず。
むしろ私としては落ち着いた気持ちになりました。
いっそうフロレンタイン・ウッドだけでかためたら、どんな感じになるだろう・・・!
ルネサンス建築の金箔張りの格天井みたいな雰囲気にもしなったら・・・
そう思うだけで、なんだかぞくぞくしてきます。
ところで突然ですが、羽田空港。
いま再び国際空港になりましたが、
私の幼少の頃の国際空港時代のお話しを・・・・
時は1970年代。
お洒落なスーツを着たマダムや
きれいな民族衣装をまとった紳士淑女、
アラブの富豪・・・・・、
当時の羽田空港のロビーはそんな人々が行き交い
とても華やかで大人な、例えるなら『007』の世界のような(笑)ムードでした。
とくに夜が素敵で、
東京の叔父叔母のところに遊びに行き
「どっかドライブに行くかい?」と仕事から帰った叔父が訊ねてくれようものなら
決まって「羽田空港!」と答えたものでした。
(旅行で行けてたら良かったんですけどね。。。)
幼少すぎて記憶がだいぶ曖昧ですが、
羽田空港のロビーには、良く言えば「ワールドバザール」、
でも私の記憶にもとづくと「世界中の物を売っているお土産屋さん」、
そんなマーケットプレイスというか売店ですね、がありました。
そこが好きだったんですね。
ビーズの刺繍がされた香港製のシューズを叔母に買って貰ったことがあります。
マトリョーシカを初めて見たのもそこでした。
そしてあったのです、そこにフィレンツェの工芸品が。
お土産なので、ペントレイとか小さなお盆、それくらいだったと思います。
どう感じたかは忘れてしまいましたが、
赤で点々と彩色された金箔塗りの木の質感を覚えています。
フロレンタイン・ウッドとはそんな小さな出会いですが、
羽田空港の思い出は自分のなかでかなり色鮮やかで大事にしている思い出のひとつで、
今のKioにも影響を及ぼしていると思っています。
フロレンタイン・ウッドのビンテージを扱うようになって、
その魅力にどんどんはまっていっていて、
なんだか繋がりや巡り合わせというものに
宇宙的な面白さや不思議さを感じます。
しかし、なんでこんな背面なんだろう・・・・!
ほんとに完全に虜です。。。。
北海道へ おおきな原野の小さな家
6日から8日まで、お客さまを訪ねて北海道を旅してきました。
釧路空港でレンタカーを借りて走ること一時間。
標茶町(しべちゃちょう)の牧草地帯に佇む、黄色い壁のコテージに到着。
お客さま・木村ご夫妻のお家です。
家具職人のご主人と、今はガーデン作りに専念する奥さまが、
35年の歳月をかけて築かれた、内も、外も、すべてが手作りのお住まいです。
インターネットでKioを知っていただいたのがきっかけで、
かれこれもう7年くらいのお付き合い。
「良かったらいちど遊びに来てください」
メールやお電話で暮らしの様子を断片的に聞いて、ずっと気になっていた木村邸。
三重の里山に移転してそれはますますのものとなっていた矢先、
思ってもないお招きをいただいて、
今回の訪問となりました。
ガーデンに面したリビングには、造形も質感も美しいご主人作の家具が置かれています。
そこに仲間入りしている、Kioからのフロアランプ三台。
「夜になるのがすごく楽しみ」と言っていただけるほどのお気に入りになってくれていました。
この子などは「この螺旋階段のために出てきてくれたみたいだ!」と大満足いただいています。
しかしです!
この階段こそがすごいのです。
こちらまでご主人がひとりで作られたのですから!
床も、昔の学校の体育館の床を剥がして、お二人で張ったのだそう。
使い勝手がよくて生活感のこもった、素晴らしいキッチン。
アイランドも流し台も、ご主人作。
珍しい木製のコーヒードリッパーも、旋盤細工によるお手製。
ご主人が焼いてくれたシナモンロールと、スコーン。
実はご主人、今月15日からご自宅の空間を使ってカフェをオープンされるのです。
シナモンロールとスコーンも提供されるのですが、
シナモンロールは華やかなシナモンの香りがいっぱいで、生地は味わうほどにしみじみ美味く、
スコーンは小麦粉の風味も食感も抜群で、
どちらも私のストライクでした。
この空間と眺めが付いてくるんですものねえ。
紅茶だけでなくコーヒーもポットで供されるので、
ゆっくりと過ごすことも出来ます。
住所は最後に記しますが、
地元の方はもちろん、
北海道へお出かけの方、観光から離れた・・でも北海道の自然やぬくもりにひたることの出来る・・
木村さんのカフェへぜひお立ち寄りになられてみてはいかがでしょう!
二階のゲストルーム。
ベッドもぜんぶご主人作です。
「どれがいいですか?」と、奥さま。
選べるんだ!と、わくわくしました。
真ん中と迷いましたが、なんとなくフィーリングで右端のベッドに。
もとからのシーツやカバーを外して、
ゲスト用のリネンでベッドメイキング。
奥さまと一緒にやったのですが、すごく楽しかったです。
そして、Kioでお求めいただいた二台のソファと再会!
なかなか見ることの出来ない木工家具とクラシック家具の素敵な競演に感動でした。
ソファは他のゲストの方からも大好評なのだそう。
もちろん木村ご夫妻もお気に入り。
「Kioさんで買い逃して悔しい思いをしたソファがまだあるんですよ」
家具工房を営みながらも
アンティークが大好きだと言ってはばからないお二人が
素敵だと思いました。
ソファの対面の壁には、Kioでお求めいただいた5灯のブラケットランプが。
大理石のパウダーを混ぜたという、質感だけじゃなく色味も絶妙の漆喰壁に、
しっくりとけ込んでいました。
木村家の飼い猫・あやめちゃんが、二晩とも添い寝に来てくれました。
くずかごもKioからのものです。。
階段室のブラケットもKioでお求めいただきました。
お家は、旧校舎の教員住宅をベースに
古い農家や旧国鉄の宿舎の柱やレンガ材、
学校の体育館の床など
捨てられる運命にあった古材を使って
改築したもの。
漆喰がぴたりとはまって、
まるでイギリスのカントリーハウスのよう。
そしてバスルーム!
私の夢の空間がそのままカタチになって目の前に現れたものだから、
もうたいへん。
(私の悲鳴のような声を聞かされた木村さんもたいへんだったかと。。)
さいきんお求めいただいたピンクシートの椅子がぴったりでした。
見た目の方が勝って合理的でないイメージが強いホテルタイプのバスルームですが、
「洗い場を作らないお風呂の方が、水で家を傷めないんですよ」と木村さん。
「大丈夫。鹿しか覗きに来ませんから」と、木村さん。。
薪ストーブはリビングにもう一台ありましたが、
「これだけでじゅうぶん暖かいのよ」と奥さま。
北海道の冬、
ほんとにこれ一台で大丈夫なんだろうかと思ってしまいますが、
このお家はなんとガラスが4重(!)になっていて
そのお陰で断熱効果にとても優れているのだそう。
それは夏場にも言えていて、
私の滞在中は本州の夏のような気温だったにもかかわらず、
室内は締め切っていても冷んやり感じられるほどでした。
「家のランニングコストがあまりかからないですよ」と。
二日目は奥さまとガーデン散策したり、
ガーデンのポリジの花やミントを摘んで、二人で砂糖漬けを作ったりして過ごしました。
こんなことが今の場所に越してきてやりたかったことなのに、
目の前の仕事が優先になって、なかなかじゅうぶんには出来ないでいる。
でもそこを少し・・、仕事の制約をちゃんと受け入れながらも時間を作って、
暮らしの彩りをもっと豊かにしていきたいと思いました。
「今はガーデンがキャンバスね」
そうおっしゃるのは、長く美術に携わってこられた奥さま。
いちばんの見ごろは7月だそうですが、
色彩やバランスがとても美しくて、“絵”になっています。
キッチンガーデン。
ここで採れたビーツやラディッシュ、ブルーベリーたちも食卓に並びました。
名前を呼ぶと、いつも顔をこちらに向けてくれる、みかんちゃん。
木村邸へのびる白樺の並木道は、
自生した苗木を集めて木村さんが作りました。
長い時を経て、こんな素敵な小道になったんですね。
私たちもこれからも作っていこう。
木村ご夫妻、
色んなことを学ばせて貰ったり、
温かいおもてなしと楽しい時間を、
本当にありがとうございました!
家具工房北欧舎
cafe & showroom
北海道川上郡標茶町北片無去313番地
津市 Mさんのお家
お部屋紹介で何度かご登場いただいたことのある名古屋のマダム。
じつは津市にとても仲の良いお友達がいらっしゃり、
移転を機にご紹介いただいたのですが、
なんとも有り難いことに
そのお友達の方にも今ではKioをすっかりご贔屓にして貰っています。
今日はそんなマダムのお友達、Mさんのお家のご紹介です。
まずは寝室。
< ナイトテーブル、テーブルランプ、聖母子の絵、壁飾り Kioでお求めいただきました>
後ろを向くと、こんなコーナーが。
<ミラー、コンソール、燭台型ランプ、ブックシェルフ、手前の椅子など Kioでお求めいただきました>
フレンチシャビーなテイストが好きだとおっしゃるMさん。
そこへ、黒やシノワズリーを大胆にミックス。
このコーディネート、ほんとにお洒落です!
さり気なくに作り込まれていて、色香や質感があって、
パーソナリティも感じられて・・・・、
外国のお洒落部屋のよう。
ファッション画はマダム額装です!!
香港で買ったキャンドルホルダーに似合いそうとのことで
ひと目ぼれしてお求めいただいたブックエンド。
ほんとにぴったりです!
そして・・・・・・・・
フラワーデコのシャンデリアが仲間入り。
あらたにお求めいただいたのを、先週末取り付けにお邪魔してきました。
「やっぱりいちばん気に入ったのを選んで良かった!」
はじめは大きさのことが心配材料としておありでしたが、
そんな言葉が聞けて、私たちもすごく嬉しかったです。
ミラーへ映り込んだ様子が楽しめるのも、シャンデリアの醍醐味。
そしてカーテン脇には、シェルフがついたミラーがあらたに仲間入り。
窓横の小さな壁を活かした素敵なデコレーション。
真似したくなります。
このデコレーションはマダムもお得意ですが、
壁の二面にモノを飾ることでかえって奥行きが感じられます。
ミラーに合わせて額絵の配置換えをされたMさんから、お写真が届きました!
そしてMさんのお部屋の向かい側にはお母さまのお部屋もあるのですが、
お母さまのお部屋もまたお洒落です!
Mさんとはまた違うフレンチチックな空間。
<グリーンのボード、手前の絨毯、ハンガースタンド、テレビ台、ナイトチェスト Kioでお求めいただきました>
キューピッドもシャンデリアの日にお持ちしました。
コンテナ入荷時にお求めいただいたマリア様や女神像がきれいに並べられたオープンシェルフに
飾り付け。
「ほんとうにねえ、マリア様たちに毎日すごく癒されてるの」嬉々としながらお母さま。
ほんとに何よりだと、嬉しく思いました。
Mさんのお家、リビングもお洒落なのですが、
長くなってきましたし、せっかくなのでまたの機会にお届けしたいと思います。
Mさんの存在は移転するずっと前からマダムから聞いて知っていたので
Kioの移転先が津に決まったとき思ったのが、
「Mさんのお家の近くになって、マダムもびっくりされるだろうな」ということでした。
それがいまMさんとこんなお付き合いをさせていただくようにまでになり、
なんだかとても不思議に思えます。
これもマダムのお陰・・・・・
マダム、ありがとうございます!
そして今回はMさん、お母さま、
Kioダイアリーを素敵に飾ってくださりどうもありがとうございました!
Kioのイベントウィーク
コンテナ入荷後には店頭、HPともに沢山のご来店をいただきまして
ありがとうございます。
お披露目からあっという間でしたが、
濃厚な一週間でした。
この三か月にいちどのコンテナ入荷が、
Kioにとっての“イベント”なのかもしれません。
「見たいんですよね」
そう言って、はるばる四国からご来店くださったお客さまもいらっしゃいました。
そして面白いのが、こんなときは引力でも働くのでしょうか?、
通りがかりのお客さまの来店も、
“イベント”(お披露目から一週間ほどの期間)のときのほうが多いんですよね。
あ・・、でもひとつお伝えしておきたいのが、
よく「いいのは店頭ですぐに売れてしまうんですよね?」というお声をいただくのですが、
さすがに大きな家具ものがメインなので、そんなことはないですので!
(力説するのもあれですが。。。)
久しぶりに敷地にゆっくり出てみましたら、
終ったはずの紫陽花が何輪かあらたに花を咲かせていました。
八月は雨が多かったから、梅雨と間違えちゃったのかしら?!
刈り取った田んぼに落ちた稲穂でも狙っているのか、
前の森には大勢の鳥が、朝から日の暮れまで集結中。
これは“イベント”とは関係なくですが、
この場所で商売が出来ていること、
ここにまで足を運んでくださる名古屋時代のお客さま、
インターネットからお買い物くださるお客さま、
そしてこの地であらたに出会ったお客さま、
Kioに興味をもってくれたり、陰でささえてくれているひと達も含めて・・・・・
皆さまのお陰だと感謝の気持ちでいっぱいです。
ここから発信していることももっと楽しんでいただけるように
出来ることをこれからも探してやっていきたいです。