Kioの名前物語
「『Kio』って名前には、何か意味があるんですか?」
看板を出すようになってから、よくそう訊かれるようになりました。
(二代目までのHPでは名前の由来について謳ってたのを
今のサイトではやめてしまったし。。)
Kioは“きょう”からきています。
今日という意味。
それから私の名前、享子(きょうこ)の意味もふくませて。。
今から12年前。
名古屋の大須に店を出すことが急きょ決まり、
プレオープンまで三か月という短い時間のなかで買い付けをして
店名も決めなければいけないというプレッシャーのなかにいました。
ところで大須時代のKioには『Tao』と『Ziu』というふたつの姉妹店がありました。
(どちらもKioより先にオープンしていました)
「道」という意味のTaoと、
「慈みの雨」という意味のZiu。
素敵な意味をもつ二軒にならった名前がいいかも!と思ったとき
ぱっと頭に浮かんだのが、
Kioという言葉というか文字でした。
「道と慈雨。今日が仲間入りしても悪くないような気がする・・・」
それで構想ノートに「Kio」と記したのですが、
それでもまだ決定にはいたらず、
買い付けも目の前に近づいてきたので、
とりあえず名前は保留にすることに。
買い付け直前。
「そうだ、向こうでディーラーに渡す名刺も作らないと」と。
それで、やはり仮でもいいので名前が必要になったのですが、
自分でもワケが分からないのですけれども、
名刺に記した名前は、「Kio」ではなく「i . Deco」だったのです・・・・・。
Kioのドメインは、kio-deco.com ですし、
もともとDecoという言葉には強い思い入れがあり、
それを入れた名前も候補でした。
仮でKioと付けたくなかったのか、
Decoが捨てきれなかったのか、
それとも自分の名前を意味にふくませたのが姉妹店のオーナーにたいして気が引けたのか・・・、
肝心なところがよく思い出せないのですが、
とにかく「i . Deco」と屋号の入った名刺を携えてアメリカへ買い付けに。
i は、私という意味で頭に付けたのですが、
「アイ・ドット・デコ」という言葉に
アメリカ人のディーラー達が何にも感じてくれてないのが
どこに行っても伝わってきて(笑)
そして私の名前のキョウコの発音が彼らには難しいから、
みな「キオ」「キオ」と呼ぶではないですか・・・・
「Kio。そうだ。店の名前はやっぱりKioだ・・・!」
帰国して、姉妹店のオーナーに、
「店名、Kioにします!」と伝えると、
「DecoよりKioがいいと思ってたの!」と喜んでくれました。
ちなみに、この期に及んで、
キオの綴りを「Quio」にしようか・・という思いもよぎったのですが、
感性に絶対の信頼を寄せていたクリエーターの友達が
「ぜったいダメ。Kioじゃないと享子さんじゃない」
と言ってくれて、Qからはじまるキオは即座にボツに。
これはほんとに良かったと、今でもクリエーターUさんには感謝しています。
Kio、
いよいよ13年目に突入です。
これからもこの名前を掲げて・・・、
店を長く続けていきたいです!
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