アメリカ買い付け紀行/第三話『土曜日の買い付け』
土曜日。
この日は内陸のエリアをまわりました。
まずは大型のアンティークモールへ。
こちらも10年ぶりくらいの訪問です。
出物が減ったのを機に足が遠のいていたのですが、
当時と比べるとKioの幅も広がり、
今なら違うモノが色々買い付けられるのではないかとの期待を込めて。
エントランスを入るなり、その期待は確かなものになりました。
出迎えてくれたのは、ルイ15世様式をはじめとする宮廷スタイルの家具・・・!
やっぱり足を運ばないとダメだなあ・・・・・
ひょっとしたらモールの内容も変わったのかもしれないけれど、
ずい分ともったいないことをしていました。
ただ残念ながら、家具ではぴんと来るものが無く・・・・、
<↑時代はあるのですが、もうひとつ決め手に欠けたミラーバックのキャビネット>
その代わりテーブルランプのいいのが何台か集まりました。
「あなた、デコレーターなの?」
ランプばかり集めてくるからそんなふうに見えたのか、カウンターのマダムにそう訊かれました。
「日本でアンティークショップをやっていて、家具の買い付けで来てるの」
するとカウンターにいたもう一人のマダムが顔を上げ、
「スケート好きで日本びいき」とのことで、
真央ちゃんの話題になりました。
(この町からも見える大きな山のふもとのリンクに
たしか真央ちゃんはかつて練習拠点を置いてたことがあったはず)
真央ちゃんファンですし(笑)、
束の間でしたが日本に話題がおよんで、
なんだか嬉しかったです。
今回はランプばかりでしたが、
家具だってきっといい出会いがありそうなので、
このモール、次からもまた訪れたいと思います。
(真央ちゃんがいたリンクからさらに山寄りのところにも
アンティークのディーラーがいるんですよね。
ストリートビューで見ると、カリフォルニアとは思えないような雪景色。
ディーラーのウエアハウスも、何世代も引き継がれてきたような古い小屋で・・。
それに惹きつけられながらも、どうしよう、どうしよう・・と長年迷ってきましたが、
これを機にそこにも次回足を伸ばしてみよう!)
二軒目もアンティークモール。
何台も家具が買えることのほうが多いのですが、
ここもまた小物にとどまる結果に。
けっきょく見送ったのですが、
珍しくホテルに戻ってから夫にメールで意見を聞くほど迷ったビクトリア時代のバンブー・ドレッサー。
夫は「これは好きなひとにはたまらないと思うよ」と、押してくれたのですが、
こういった特殊アイテムを買うときに必要なのは「どうしても」という気持ちが伴うかどうか。
そこまでにはいたらならなかったので、やはりやめました。
イギリス製とありました。
色濃くて、はっきりとした柄の壁紙を張った部屋にあったような気がする・・・。
山からどんどん離れるルートで
さいごに、フリーマーケットで知り合ったマダムのウエアハウスへ。
こんなテーブルをはじめ、いくつか家具を買い付けた頃には
バンの荷台もいっぱいに。
フランス製の古いキッチンハンガー。
これもここで買いました。
ボウシェイプや、木の感じがたまりません。。。
『マルセルの夏休み』とかに出てきそう。。
きっとそれなりの値段だと思い、やはりそうでしたが、
これは「どうしても」(笑)欲しかった。
よくお客さまが「アンティークにはストーリーがあっていいですね」とおっしゃいますが、
またちょっと違ったストーリーを持つような子も同乗して、
帰り道は賑やかで楽しかったです。
おまけ。
ダブルのロッキングチェア。
数が少ないのかな。特殊ではないと思うのですが、出会ったのははじめて。
張り替えがされていて、残念ながらその仕上がりがあまり良くなかったので見送りましたが、
こんなのもいつか買い付けてみたいなあ。
ロッキングチェアの座り心地って、思いのほかすごくいいし、
ダブルというのがまたいいですね~。
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