2018年4月
Kioのガーデンとファミリーツリー
Kioの敷地に、あけびの花が赤く咲いてきました。
「ここに座って、あけびで籠を編みたい」
越して来た年の秋、
訪ねてきてくれた叔母が
キョウチクトウに絡まるあけびのツルを見つけて言ったことば。
わが叔母ながらではありますが、
聞いた瞬間、なんかいいなあって思いました。
むかしからハンドメイドが好きで、
お菓子、部屋の敷物やソファカバー、そして籠・・・・
生活に関するものなら何でも自分の手で作る叔母らしいことばです。
母の父(つまり私の祖父ですが、姉が生まれた年に他界したので私は会ったことがありません)も
手作りが得意だったようで、
ときにそれは家具作りにまでおよぶこともあったのだとか。
そんな祖父に“スジ”を見込まれて、
叔母は祖父の素材集めのお供として、
小さい頃から休日になるとよく山に連れて行かれていたのだと、
後日、母が聞かせてくれました。
「へえ~。 お母さんは行かなかったの?」
「お母さんは、牡蠣とか食べる物をとりに行くときによく連れていかれたわ」
(食べ物のときか・・・・ なるほど・・・・) 笑
そんな叔母が敷地の隅っこに群生していたのを見つけて、
母と一緒に店の手前側に何株か移植してくれたオキザリス、
しっかり定着して、今年もまたかわいい花を咲かせてくれています。
オキザリスみたいにもとからあった花や、
こぼれ種で増えひろがった花、
以前の所有者さんが植えた木々、
私たちで植えたハーブやつるバラ、
鉢植えたち・・・・、
そして従姉がわけてくれたイワダレ草や、
それに「どんどん生えてくるんだったら、“かわいい”のだけ残したら、うまくいかないだろうか?!」と思いつき、
かわいくないのだけを抜いて(ごめん。。)自然の成り行きに任せていた雑草が
いよいよ良い感じでグランドカバーになってきてくれて
(お陰で、すごく大変だった草取りも年々ラクに!)、
そんなこんなで、色んな植物が花を咲かせたり芽吹いたりして、
今のKioの敷地、
なかなか楽しい景色となり嬉しいです。
↑オオデマリがいちばんの見ごろを迎えました!
これであとは東側の敷地にもっと賑やかしく花を植えて、
コテージガーデンを完成させたい。
(風に負けない花も分かってきましたし。笑)
「花だけやなくて、実のなる木も植えるとええよ!」と、ご近所の気のいいおじさん。
そう、それもやりたくなってきて!
オオデマリがある空間を果樹園&畑みたいにしたいなあ。お母さんが喜びそう。。
叔母は久しぶりにまたKioに来たいと言ってくれているみたいですが、
叔父が車の運転がだんだんままならなくなってきたため、
すんなりとは来ることが出来ないのだそう。
また迎えに行ってあげよう。
そしてカメの歩みだけど、最初の頃よりかは良くなった敷地を見て貰いたいし、
籠の編み方も教えて貰いたい。
それと、私も会ってみたかったなあって、
今になってすごく思う祖父の話ももっと聞いてみたいです。
続・津市 Mさんのお家
昨年の9月にご紹介した津市のMさんのお家。
母娘さん揃ってのお洒落なお部屋、
皆さまからも大好評でした。
そんなMさん邸、
今日はリビング&ダイニングのご紹介です。
Kioが津に移転をしたのと、
Mさん宅が「これから部屋の模様替えを・・・」と思われていた時期がちょうど重なったこともあって、
シャンデリア、ソファ、キャビネット、テーブル・・・・・
見回すと、空間にいっぱいのビンテージ&アンティークをお求めいただきました。
19世紀のキャビネットも、Mさん母娘の手にかかるとこんなに自由に、お洒落に。
「この町の人たちは、古いモノを取り入れて、新しいモノを生み出すのが得意」
Eテレでやっている『レイチェルのキッチンノート』で、
主人公のロンドンの料理人レイチェル・クーがメルボルンの町を巡りながら
古い建物を使ってお洒落な店を開いている町の人たちについて語った言葉です。
これを聞いたとき、
あ・・・、なんだかこれ、部屋づくりに置き換えると、
自分の好きな部屋って、こういうことかも・・・って思ったのですが、
Mさんのリビングにもすごく当てはまるように思います。
リビングの反対側、
ダイニングの壁面です。
〈オープンシェルフ、フィレンツェのトレイとラックなど、お求めいただきました。
あと、フレンチプードルのぬいぐるみも!〉
独特の色づかい。
絵を観ているときのように、気持ちが高まりました。
お二人は、模様替えもお好き。
お母さまのお部屋はがらりと変わって、こんなレイアウトに。
お昼間などは、よくおひとりで飾り付けを変えたりされているのだそう。
私も先々歳を重ねても、こんな感覚を持ち続けていたいなあ。
Mさんのお部屋の一角は、いまはこんな様子。
フロアランプにされているイタリアのアイアンランプは
さいきんお求めいただいたもの。
「部屋は、シャンデリアも入れるとランプがいっぱい増えて、
それでちょっと多いかなあと思って、他の部屋に移動させたものもあったんだけど、
このランプが来たら、ランプがランプを呼び寄せるっていうのか・・・、
移動させたのをまた戻したりして。
けっきょくさらにランプが増えたわけなんですけど、
不思議と今度はそれでしっくり落ち着いたんですよね」
先日お会いしたとき、そんなことをおっしゃっていました。
部屋づくりをまた別な角度からとらえたような、
とても興味深いお話しでした。
フィレンツェシリーズもお二人ともお好きで、
いちばんさいきんのお届けは、この小さなチェスト。
ギンガムチェックのフレンチソファとの組み合わせ、
私の頭にはないコーディネートで新鮮でしたし、
こんなにお洒落になるんだあって、新発見でした。
以上、再びMさんのお家にご登場いただきました。
きっとまた素敵に模様替えなどされると思うので、
さらなるご紹介の機会があるんじゃないかなと。。
あることを願って。。。(笑)
Mさん、お母さま、
今回もどうもありがとうございました!
Kioとウインドミル
週の半ばまでは初夏のようですらあった陽気も一転、
また肌寒くなりました。
まだまだ本格的に暖ったかとは言えませんね。
「マダムたちのフリーマーケット」で買ったビンテージのウインドミル。
冬のあいだは強風から守るために
東側の外壁にずっと寄せてありました。
やっと敷地に出せると思って先日から“すす”も掃い、
週末に向けてスタンバイ中だったのに、
今日などは白山町、風もとっても強しで、
ときおりみぞれ混じりの雨も。
また出番を逃してしまったウインドミルでしたが、
せっかくなのでどこか置けないか・・・・
すると目にとまったのが、エントランスのミニブース。
入れてみるとちょうどぴったり。
せっかくだし、もっといい気候になるまでこのまま飾っておくことにしました。
しかしKio、外はこんなふうなので、
通りがかって見つけたひとから、
「てっきり、もっとジャンクな感じの店なのかと思いました」とか、
「男のひとしかいないと思いました」(そうなんだー。苦笑)とか、よく言われます。
それでいざ店のなかに入ってみると、
「ギャップが面白いですね」とのこと。
もちろん、「思った通りでした!」とも言われます。
「ジャンクなものを使って、ロマンチックにしつらえるのが好き」
店を今みたいなコテージスタイルにしてから、
そんなひとにもよく出会うようになりました。
買い付け先のアメリカでは、
農場の古い納屋や穀物倉庫なんかを手に入れて
それをショップやウエアハウスにしているディーラーが大勢います。
そんな彼らのところには、大きなウインドミルが立っていたりして、
Kioも移転が決まったときには、「同じようなミルを立てたいなあ」って思ったものでしたが、
白山町の風を知るやいなや断念したのでした(笑)
↑これはワイナリーのウインドミルですが、
こんな雰囲気に憧れます。
けど、今はこのちびっこミルが大好き。
このブースに入れたことで、
ジャンク×ロマンチックのひきだしを増やしてくれました。
(これから風のシーズンはここに入れておけばいいんだ!)
Kioのどこかにいるこの子ともども、
皆さまのご来店をお待ちしております。
はじめての方もぜひ扉を開けて中に入って、
ギャップを楽しんでいってくださいね!