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ビンテージ&アンティーク家具「Kio」の日記

古い古いキング&クイーンの椅子

三月のコンテナに載ってやってきた椅子。

 

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ディーラーによると、

100年ほど前のイタリア製とのこと。

 

(100年でも充分すぎる古さですが、それどころではないように私の目には映ります)

 

 

「エインシェント」と言えばいいのか・・・・・

 

うまく当てはまる言葉が見つかりませんが、

とにかくこの長い年月を経たことで生まれた質感や気配に惹かれて買い付けてきました。

 

 

Kioで扱っているその他の商品に比べると年季が入りすぎていて、

何ていうか“足並み”が揃いそうもない気がした。

 

それでどうしようか悩んだのですが、

 

「たとえ販売しなくても、Kioに来て欲しい。

これが店のどこかにあるだけでも、HPの背景にぼやけて写っているだけでも、

古い扉が素敵な雰囲気を醸し出してくれるように、

この椅子たちもきっとそんな存在になってくれるはず・・・!」、

 

そんなふうに自分を納得させました。

 

そして、その場でも誰かと気持ちを分かち合いたくなったのですが、

誰かと言ってもディーラーのマダムしかいないので

マダムに「ただあるだけでいいですね」と、椅子への思いを伝えると、

マダムも「わかる」という言葉のかわりに深々と頷いて・・・・・

 

もう椅子たちを置いて日本に帰ることなんて出来なくなったのです(笑)

 

 

 

それぞれ背丈と装飾が異なります。

 

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マダムはこちらを、「男性」と言いました。

 

 

 

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そして、こちらが「女性」だと。

 

 

「キング&クイーン?」 そう訊くと、

「ええ、それでもいいわね」とのこと。

 

 

 

さて、それで、彼らが入ってきてからのお客さまの反応も気になるところだったのですが、

思いのほか(というのも、好みが分かれるだろうなと思っていたからです)、

皆さま目を留め、「これ、すごくいいですねえ」「うわ、すごい・・・・」と、見入っていかれます。

 

それだけでとっても嬉しくて、買い付けてきてほんとに良かったと思います。

 

 

 

漆喰の壁に静かに配してあげるといいと思うのですが、

なかなかKioではそんなスペースが無いのが残念なところ。。

 

(写真は、外扉の前で撮りました)

 

 

 

それにしても、古い扉だったり、こんな椅子だったり、

風化したものに魅力を感じるのはどうしてなんだろう。

 

この椅子などは、革の破れたところから中の詰め物の木毛が垣間見れるところもあって、

本造りの家屋の板塀から、藁をまぜた土壁が顔を覗かせているような風情があります。

 

きれいな夕陽や絵画などを見ると心を“打たれ”ますが、

古びたものはそれとはまた違って、心に“ひっかかる”何かがあるように思う。

 

でもそれぞれ、本質的なところでは繋がるものがあるんだろうな。

 

 

 

 

椅子は「欲しい方、きっといると思いますよ」とお客さまも言ってくださいますし、

値段をつけて展示をしています。

 

HPにも載せたいのですが、革の破れ箇所とか具体的に挙げるのは困難ですし、

この椅子はこれで良いはずなのに、

正確に明記したことで、すごい欠陥品みたいなことになってしまいそうで、

それでは椅子に申し訳ないので(笑)、

掲載は見送ろうと思っています。

 

もしご興味ある方いらっしゃいましたら、お気軽にお問合せくださいね!

 

近いうちにも、商品ページの背景に登場して貰おうと思っています!

 

 

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