お客さまのお家に、差し色の家具をお届け
「差し色になる家具を探しています」
Kioにはそんなお客さまのご来店も多いです。
今回ご紹介するのは、
お探しアイテムは「パソコン用のデスク」でしたが、
完成後のリフォーム空間を引き立てるために「色味も欲しくって」とのことで
ご来店になったお客さま。
こちらのアンティークブルーのデスクをお求めくださいました。
さて、お届けしたのは、こんな空間。
木工の造り付け家具や、
黒いモザイクタイルをあしらったカップボード、
市松天井など、
創作的なリフォームがされたダイニング。
この美しい造作やデザインを手掛けたのは、
ときどきダイアリーにご登場いただく白山町の家具職人・森下さん。
タイルは腰壁にまでなっていて、お店のような雰囲気ですが、
じつはこちら、松阪市にある森下さんのご実家なんです。
ご実家が建ったとき、森下さんはまだ駆け出し時代だったみたいで、
今回、満を持してのお仕事となったのだそう。
タイミングって、いちじは逃してしまったかのようであっても、
また巡ってきたりもするものなのですね。
お母さまもとても嬉しそうでした。
そんなお母さまが「これだわ!」と、
Kioでひらめいてお求めくださったデスク、
こんなふうに設置されました。
フレンチスタイルの子ですが、すんなりとけ込んでくれました。
黒いタイルが、青や墨色がかっているからか、
デスクのくすんだブルーと良く似合うんです。
もちろん家具や、ランプのフォレストグリーンの色味とも。
(ランプはガラス作家である森下さんの奥さまが、今回のために手掛けられました)
そんなことを言うと、
「そうなんですよ!僕もタイルと響き合うだろうなあって思ってたんです」
と、森下さん。
それを聞いて、またにこにこと嬉しそうに、お母さま。
お家のそこここには、森下さんの作品が。
若い頃、インテリア好きの友達と、
「好きな部屋や家って、こうこうこうで、こんな感じ」って、ひとしきり話したあと、
それではまだ足りなくて、
今度は「実家はどんな感じだったら嬉しいか?」ってテーマになったことがありました。笑
そのとき私の頭に浮かんだのが、
森下さんの実家のような家でした。
帰り道。
そんなことを思い出して、夫に話すと、
夫もああ分かるみたいに「うん」と返事をして、
「いい家だったね」とふたりで言いながら、
この日は開店前のお届けだったので、
朝の里山の道を、Kio目がけて気持ちよく走って行ったのでした。
以上、お届けのダイアリーでした。
お母さまと森下さん、
本当にありがとうございました!
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