2019年4月
ノスタルジー版画展
四日市の「山画廊」さんから嬉しいハガキが届きました。
それは、須藤陽子さんの個展のお知らせ。
須藤さんは四日市在住の画家。
明治から昭和30年代頃にかけての日本文化を題材にして
独自の世界観を描いていらっしゃいます。
たとえその時代を生きていなくても
日本人なら誰しもが懐かしいと感じるような須藤さんの作品群。
それらは「ノスタルジー版画」と呼ばれているそうです。
まだ名古屋にいる頃だったと思うのですが、
ベニシアさんの「猫のしっぽカエルの手」の再放送で
須藤さんが出演されているのをみて、
その絵の世界に強く惹きつけられました。
以来、記憶の中にずっと残っていた絵、
その個展が近くでおこなわれる・・・・・・!
土曜の昼までだったら何とか時間が作れそうだったので
前夜に決めて、朝いちから強行で(笑)行ってきました。
ひな祭りの絵
博多人形の絵柄の着物を着た少女の絵
日本の玩具の絵
昭和30年代のお正月の絵など、
50点ほどの作品が一堂に会していました。
実際に作品を目の当たりにして、
やはりテレビでみたときと同じように
須藤さんの世界としか言いようのない絵の世界に魅了されました。
そしてあと色彩にも感動しました。
私は日本の伝統色が大好きです。
雅やかなものもあれば、枯れたようなものもある。
その多様な色が美しく組み合わされていて
すばらしいと思いました。
江戸の版画も好きで、現代に刷った手ごろなものばかりですが
ひと頃よく集めていたものでしたが、
私は須藤さんの絵の方が好きになりました。
そんななか、「Kioに来て欲しい!」と強く思った絵がありました。
(ここで言うKioは、店としてのKioではなく、
私たちの暮らしも含めた広義のKioのことです。。)
文化人形を抱いた女の子の小さな絵。
版画なので同じ作品のストックがまだありますよとのことで、
さっそく持ち帰りにしていただきました。
在廊中の須藤さんにもお会い出来て(素敵な方でした!)、
作品にまつわる楽しいエピソードをたくさん聞かせていただきました。
行けて本当に良かったです。
作品展は今月28日まで開催中です。
(月・火はお休み)
もし機会がありましたら
須藤さんの世界を体験しに、
ぜひ山画廊さんへお出かけされてみてください!
〈須藤陽子 ノスタルジー版画と陶板画展〉
『山画廊』
三重県四日市市安島1-6-13
ポポロビル二階
10-18時まで (最終日16時)
山画廊さんの上階で山さんの奥さまが営まれているセレクトショップ『napa』さんにも
ちらりとお邪魔して帰りました。
(左側のボックス型什器の手前の小さなテーブルは、
“おたたみ台”として、さいきんKioでお求めいただいたものです!)
五度目の春
白山町にやってきて五度目の春を迎えました。
コンテナの入荷が先月だったこともあってか、
越してきてからの中で、いちばん忙しい春です。
市街地よりも数日遅れて開いた白山町の桜。
昨日の雨でだいぶ散ってしまいましたが、
おとといが満開でした。
ちょうど両親が近くの榊原温泉に泊まりで来ていて
帰りにKioに寄っていってくれたので、
目と鼻の先にある山寺まで一緒にお花見に行きました。
丘をのぼると風がわりと吹いていて、
西陽に照らされた桜吹雪が、山を背に舞う様子が
本当にきれいでした。
上着のポケットからメモ帳を取り出した父。
何をするのかと思ったら、なにやら俳句を詠んでいました(笑)
そういえば、この丘からの写真はまだいちどもアップをしていなかったような気が・・
手前がKioのある集落。
(Kioは、もう少し右にいったところです)
奥は別荘地です。
前夜。
私たちも夕食だけ合流しに、両親がいる榊原温泉へ。
見事な枝垂れ桜がありました。
温泉郷の夜桜は
それぞれの宿からの明かりがライトアップ代わりになって
里山じゅうとてもいい雰囲気でした。
なかなかどこにも出掛けて行けず
「せっかくの春なのに~」なんて思っていましたが、
身近のものごとがじゅうぶんな癒しになってくれました。
いや、それになんて言うか・・・・
何もかもがすごく有り難いです。