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アメリカ買い付け紀行『セコイアの森にほど近い町での出会い』

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サンフランシスコのベイエリアへ行く前日は、

SFとLAのちょうど中間に位置する町での買い付けでした。

 

 

内陸にある町で、

前にも来たことがあるのですが、

どうだろう・・・10年ぶりくらいだろうか。

 

 

当時と今とではKioの主力アイテムも変わっています。

 

「今行くと、前よりもっと集まるような気がする」

 

記憶を辿りながらそう思い、

そして直感のようなものも働いて・・・・、

久しぶりの訪問となりました。

 

 

デイーラー達が一様にお喋りだったので、

その印象ばかりが残っていて、

町はどんなだったか・・・よく覚えていなかったのですが、

 

ヨセミテやセコイア国立公園にほど近い町とあってか、

レストランにしても、銀行にしても、ホテルにしても、

背後にヒマラヤ杉を携えたロッジ風の建物が目立ちます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ディーラーはほとんどが健在でした。

 

そして彼らのアンティークモールやウエアハウスの中の印象も変わっていなかったのですが、

予想通り、今回は買い付けられる物が多いのです。

 

 

 

 

 

 

あるモールでは、たくさんバイイングする私の様子を見て、

「ローズボウル(次の日曜日のフリーマーケット)に持っていく物をトラックから降ろしてきたよ」と、

すっかり積み込みが終わっていた商品をわざわざ見せてくれたオーナーもいました。

 

「ありがとう。でも私もローズボウルに行くんだったのに・・」と言うと、

「ええ?!」と驚かれ・・。

 

どうやらこの町の住人だと思われていたみたいで、

モールのレジを任されているオーナーのお母さんにも

「あなたはデザイナーのお仕事をしてるの?」と、会計のときに訊かれました。

 

 

10年ぶりだものね・・・

 

次回からもこの町はコースに入れていこうと思うので、

ここのディーラー達との信頼関係作りは、また一からですね。

 

 

 

フレンチスタイルの物を多く扱っている新しいディーラーも見つかりました。

かなり嬉しい出会いです。

 

 

 

 

 

フロレンタインのこんなベンチも買い付けました!

 

初めて見る品です。

 

 

 

 

 

サンフランシスコの古いお屋敷やホテルからの出物もあり、

とくに建具などは圧倒されるほどの風格や存在感がありました。

 

 

 

 

 

ハリウッドのディーラーのところで見かけるようなベッドもあったり。

 

 

 

 

 

 

 

こんな実物の馬と同じくらいの大きさのカルーセルも。

 

(ベッドもカルーセルも買い付け商品ではありません)

 

 

そのうちに感動が押し寄せてきて・・・・・・

 

こことまったく同じような品揃えになるということではなくて、

私がここで味わったのと同じような気持にお客さまにもなっていただくには

Kioはどうなっていけば良いのだろう・・・とか、

 

この何か揺さぶられるような感じが

やっぱり私は好きだ・・・とか、

 

色んなことをいっぱい思いました。

 

 

 

この町に来たのはほんとうに正解で、

あまり振るわなかった翌日のベイエリアでの買い付けを

じゅうぶん補ってくれるに値するほどでした。

 

 

 

 

この町では前夜とこの日と、合わせて二泊。

 

ホテルに戻り、ヒマラヤ杉の木立の向こうに陽が沈む様子を眺めていると、

空がぴかっと光り始めて、そのうちに雷鳴が。

 

雷の音はどんどん大きくなって、風も吹いてきました。

そして雨が降り出し、夜になる頃には嵐のような天候に。

 

ヨセミテやセコイアの森が近いことが思い出されて、

自分はいったいどうして今こんなところにいるんだろう?って、

とても不思議な感覚になったのでした。

 

 

 

心配していた雨も朝にはあがっていました。

 

フリーウェイからの眺めは、ほとんどが農場と牧場。

 

そんな道を二時間半かけて走り、

次なる目的地、ベイエリアに移動しました。

 

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