アメリカ買い付け紀行番外編『カーメル~17マイルドライブ』前編
カーメルというと、
「クリント・イーストウッドが市長を務めていた町」という認識しかありませんでした。。
訪れることになったのは、
ずっと行きたかったアンティークモールがたまたまこのエリアにあったからなのですが、
いざ買い付け計画を立て初めてみると、
ディーラーのサイト画像に写り込んでいる町は
景色はきれいだし、建物もお店もいちいちかわいいしで、
なにやらただならぬものを感じまして(笑)、
そこで今度は町についてリサーチしてみると、
全米屈指の富裕層が暮らす町、
そして美しい自然や町並みからインスピレーションを受けるべく
世界中からアーチストが移り住んでくる町だということが分かったのです。
ここからが自分でも可笑しいのですが、、
「それならば、カーメル滞在中はアンティーク以外の素敵なものにも出来るだけ触れてみることにしよう!」
ということになりまして、
冒頭のシダーシェイク張りのコテージは、そんな流れで取ったホテルです。。
この壁、カーメルというか、北カリフォルニアでは多く見られたなあ。
Kioの外壁は鎧張りですが、実はこの壁と迷ったんですね。
それくらい好きな壁。
フロントとロビーがある棟も、ほかに二つある宿泊棟もみんなこの壁で、
ここが視界に入ってきたときにはテンションがあがりました。。
ブーゲンビリアの仕立ても壁に良く似合っていて、素敵でした。
(Kioも次のシーズンには蔓バラをこの仕立てにしよう!)
部屋には暖炉がありました。
泊まったのは5月でしたが、
夜は、点けようかどうしようか迷うくらい肌寒かったので
(けっきょく点けませんでした)、
ここでは一年の半分くらいは暖炉が活躍しているんじゃないかな。
部屋にいても、鳥の声や風の音が絶えず聞こえてきたりして、
すごく居心地の良いところでした。
「海まで歩いて5分くらいで、道のりも素敵だよ」と、
チェックインのときにフロントのひとが教えてくれたので
あとで散歩しようと思っていたのですが、
インスタグラムの投稿を終えてしばらくしたところでいつの間にか眠ってしまって、
目が覚めたときにはもう夜でした。。。
朝はロビーで、コンチネンタルブレックファスト。
暖炉が焚かれた小さな空間に
形や大きさが不揃いな椅子やテーブルが配してあります。
そこに何組かのゲストが集っていて、
まるでどこかのお家に招かれてきているような感覚になりました。
私みたいにひとりの女の人もいて、
「ここでエッセイを書こうと思ってネバダから来たの」と、
コーヒーの順番を待っている間にそう聞かせてくれました。
仕事でアンティークを買いに日本から来たと私が言うと、
「ええ!そんな仕事があるの?!エッセイに書こうかしら!」と笑いながら言っていました。
近くのベーカリーから毎朝焼きたてを届けて貰っているというパンやマフィンは
持ち帰りたい!と思うくらいで、
(コーヒーはスターバックスの味にそっくりでした・笑)
とっても美味しくて楽しい朝食でした。
(ロビーの写真を一枚も撮らなかったなんて!と、今になって悔やんでいます。。)
ホテルのことを先に書きましたが、
ホテル到着前に買い付けで訪れていたオーシャンアベニューの界隈が
カーメルの中でもとりわけ素敵でした。
雰囲気は、町をあげてまるでおとぎ話の世界のようでした。
アーチストが多いので、ギャラリーもたくさんありました。
ハイブランドのお店も多かった。
お店は、コートが通り抜け出来る作りになっているところが多く、
それで感覚のおもむくままにしばらく店から店へと渡り歩いていたら、
方向感覚にはわりと自信があるのに、なんと迷子になってしまいました!
この界隈でまわる予定のディーラーがまだあと二軒残っていて、
それまでの楽しい気持が一転、焦りに変わりました。。
小さな油絵を展示しているギャラリーの近くに車を停めて
通りの名前も憶えてあったのですが、
とりあえず車に戻ろうとしてもそれが難しいのです。
なんとか自力で戻ったのですが、
まるで森でさまよっていたかのようで・・・・・
不思議な町だと思いました。
番外編なので買い付けのお話もなく、しかも長くなりましたが、、
実はそれでも今回は前編でして、
後編では「17マイルドライブ」という
色々な部分でカーメルを象徴するような道をドライブしたことについて書きたいと思っています。
またよろしければぜひお付き合いください。
前編お読みくださりありがとうございました!
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