2019年9月
アメリカ買い付け紀行『西陽とテネシーワルツ』
9月4日から13日までアメリカ買い付けでした。
「ああ、作っていて楽しくて仕方なかっただろうなあ」
先日みえられた家具職人のお客さまが、
ソファの肘にほどこされた細やかな装飾に目をやったときにおっしゃった言葉。
そう・・・!、
まさに私も同じことを何度思ったか・・・・!、
そんな品々との出会いが多かった今回の買い付けです。
ただ、ソファを含めた椅子モノや、テーブルランプやシャンデリアなどの照明、
そんな定番アイテムがあいにく少なかったのですが、
その代わりに、色々なカテゴリーのモノが集まりました。
何て言うか、挑戦したい気持ちが常にあったので、
良くも悪くも(悪いというのは、前述のように定番アイテムがあまり集まらなかったので・・・)
そんな思いが反映された内容になったのかもしれません。
「もっと予算を作れるようになりたい」・・・、
そんなことを思う帰国後です。
買い付け序盤は
ロサンゼルス空港に到着後いっきに北上して、
四時間ほど離れた内陸の町へ。
田園風景の中をひたすら走ります。
アリゾナに行くときの砂漠の一本道も好きなのですが、
どこかしら何故かしら郷愁を感じるこの道も好き。
LAのFMラジオが入らなくなってきたので適当にチャンネルをいじっていたら、
「テネシーワルツ」が聞こえてきました。
このカウンティには40’Sと50’Sの専門局があるようで、
それに繋がったみたいです。
ラジオから流れてくる歌は
真っすぐ先の西陽や、それに照らされた道や風景にぴったりで、
そのままずっと車を走らせました。
幸せなドライブでした。
19時、ホテル到着。
買い付けは翌日からです。
遠出をしなければ到着日から仕事が出来ますが、
道を走っていることで何かが刷新されていくような感じになるので、
この時間も大事に思えるようになりました。
立ち上がり、こんなになりましたが、
次回からは買い付けの内容も書いていきたいと思います!
買い付け前日の日記
明日から買い付けです。
これまでずっと出発前に書いてきた『買い付け前日の日記』。
もう70回くらいは書いたのかな・・・?
その時々で頭の中に渦巻いている想いをすくい取って書いてきたので、
買い付け前の日記は、大袈裟に言えば私にとって心(頭?)の処方箋のような存在でもあったのですが、
今回はどうしてか淡々とした気持ちなのです。
しかしながら、複雑な感情がないだけで、
実はこれまでにないくらいに、どんなモノに出会えるかを楽しみに思っています。
テキサスまではるばるサルベージに行ったディーラーのマダムが
いったいぜんたいどんな物を持ち帰ってきたのか、
早く見てみたくてウズウズしているからなのかな?、
とか、
秋が近づいて自分の部屋づくりへの気持ちが高まっている渦中にいるのですが、
それでその気持ちがそのまま買い付けに直結しているからなのか?、
とか、
色々と分析しているのですが、よく分かりません(笑)
ひょっとしたら、それこそ今回はこれまでにないくらいの収穫があって、
そのことを虫が知らせてきてくれているのかも・・・!
なんて・・・・
だったらいいな(笑)
北欧やアメリカのコテージに佇んでいるような、
カントリーやシャビーシックな雰囲気の家具やインテリア、
かと思えば、それとは真逆に、
ヨーロッパのお城・・あるいはハリウッドの邸宅にあるような・・・、
金彩がほどこされていたり、または寄木細工やオルモル装飾がされていたりする
クラシカルな家具やインテリア。
ここ数年のKioの主流なテイストですが、
今もいちばん手掛けたいテイスト。
こういったテイストの中から、さらにスペシャルだと思えるモノがたくさん見つかるといいな。
そして、これまでは家具が中心でしたが、
そんなテイストの家具にぴったりな小物をほんとにもっといっぱい集めたい。
あれ??
なんだかんだで想いを綴っていますね。。。
向こうはそろそろハロウィングッズが出回ってきている頃かしら?
また帰国後の買い付け紀行で色々と記事に出来ればと思っています。
それでは、行ってきます!