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ビンテージ&アンティーク「買い付け紀行」

アメリカ買い付け紀行『19世紀の家具と内陸の町』

 

 

内陸の町。

一日目。

 

14軒のディーラーをまわりました。

 

 

大方のディーラーがひとところに密集してくれているお陰もあって

それだけの数をまわることが出来たのですが、

 

9月のカリフォルニアは下手をすると8月より暑いことが多く、

ちょうどこの時もそうで、

動き続けていたせいか

買い付け先では冷房がきいていても汗がやまず、

しかも「ぜんぶまわりたい」と思うばかりに勇み足にもなっていて、

なんだかどこのディーラーに行っても一人だけ浮いたような感じでした(笑)

 

 

あるアンティークモールでは

すごい早さでブースをくまなく見て、

気に入りがあると廊下まで持ち出して四方から眺めたり写真を撮ったりしている私を見て、

「彼女はアンティークがよほど好きに違いない」と、

私の耳にも届けたかったのか、大きな声で話す家族連れまでいました。。

 

 

 

↑前列の彼らです。

モールオーナーと一緒に最後に記念写真。

 

 

「あなたはインテリアデザイナーなの?」

アメリカでは女性ひとりでアンティークをいっぱい買っていると

みんなまずそうやって思うのかな?、

よくそう聞かれるのですが、

私が顔を向けると、この家族の奥さんが同じことを聞いてきました。

 

「日本でアンティークの店をやっている」といつものごとく答えると、

旦那さんが50年代の日本のおもちゃのコレクターなのだそうで、

出会いをいたく喜んでくれました。

 

「日本のきみの店に買い物に行くよ」と

冗談でそんなことも付け足してくれて。

でも嬉しかったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この町で集まったモノのいちぶ。

 

 

暑いこともあってなのか、

先の家族もですが、他のモールで居合わせたひとや通行人のひとも

ディーラーにまじって車への積み込みを手伝ってくれました。

 

こうやって買い付け画像を振り返っていると、

その時のことが思い出されてきます。

 

 

 

二日目は、朝から大移動。

 

 

 

 

一時間半離れた、別の内陸の町へ。

 

 

 

 

 

 

あるモールがヒットで、

画像の真ん中のリビングボードをはじめ

一軒にしてはなかなかの量を集めることが出来ました。

 

リビングボードは1800年代後期に作られたもので、

リアルアンティークです。

 

出会えて、そして自分が買い付けることが出来たことに興奮。。

 

すると隣のアルモワールまで欲しくなってきて。。。

 

 

 

 

私が何も言わないうちからモールのマダムがブースオーナーに掛け合って

日本で小売り出来る金額にまでしてくれたのですが、

 

この大きさ・・・・・・・

 

売れる売れないではなかったし、

店内のスペースだって作ることだって出来る、

 

でもこれを基本的には私と夫のふたりしかいないKioで・・

というか厳密に言えば、ふたりしかいない内のひとりは女性のショップで、

この分厚い鏡を扉に嵌め込んだ巨大な家具を、扱う・・

・・最終お客さまのところまできちんと届ける・・ことに対しての自信が

今は持てなかった。

 

“壁”を感じた瞬間でした。

 

でも乗り越えたい、今後の課題ですね。

 

 

このモールでも、

腕を怪我したマダムに代わって、ここのお客さんが積み込みを手伝ってくれました。

大感謝です。

 

 

 

 

 

珍しいところではこんなアンティークのファイヤーピースが見つかったりして、

この後も順調にモノが集まりました。

 

もう汗も埃も、おかまいなし!

どんと来い!です!

 

 

二日間の買い付けということもあり、

車の荷台は、はちきれんばかりになりました。

 

 

 

帰り道。

 

暑さは前日の夕方と比べるとだいぶ和らいでいました。

 

 

2019103184817.JPG

 

 

休憩で立ち寄った牧場に面していて景色のいいレストアリアでは

メープルがすっかり色づいていて

暑さに反して早い、カリフォルニアの秋を目で感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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