アメリカ買い付け紀行『ある日オールドタウンで』
すっかり間が空いてしまいました、、、、、
コンテナもとうに出港しているというのに、
買い付けの記事がまだ一話しか書けていなかったですね、、、
色々なエピソードがあったのですが、
今日振り返ってみていちばん頭に浮かんでくることを記録して、
今回の買い付け紀行はこれにてお終いといたします。。
ある日。
ロサンゼルスから車で二時間弱のオールドタウンへ。
途中、時速100キロ以上で走っていても通り過ぎるのに30分はかかる
広大な農場地帯の景色を楽しみながら向かいます。
そうやって走ってきて突如として町が姿を現すからなのか、
それとも町の様相をしていてもあまりにもひと気がないからなのか、
何度訪れてもオールドタウンは、到着するとシュールな気分にさせられます。
その気分は滞在中も続きます。
ディーラーが引き継いだヒストリックな建物が、
もとはデパートだったり、映画館だったりするからなのかもしれません。
古き佳き時代のアメリカの、
当時の気分が、
無垢の真鍮が手すりになった階段や、
低い天井の映写室跡や、
贅を凝らしたファサードなどに染みついているからなのかもしれません。
モノにもだけれど、
私は人間ドラマにも興味があるのだなあって思います。
もとデパートだったアンティークモールには
当時のものをそのまま残したダイナーもあります。
売り場との垣根は腰ほどの高さの鉄柵なので、
ここだけはいつも賑わいを見せるダイナーが(それもまたシュールで。。)
買い付けをしながら眺められます。
(写真を撮れば良かった。。)
50年代というのは何かがある気がする(笑)
(そんなこと言えば、20年代~60年代くらいまでもだけど)
陽気さの中に潜む暗さ。
でもやっぱり愛があって・・・・。
そんなスティーブン・キングの小説的な気分も味わいながらモールをまわっていると、
棚に並ぶビンテージのホーローやミルクガラスのキッチン用品からもまた
とんでもなくリアルな存在感が感じられるのでした。。
そんななか買い付けたブレッド缶。
本文と写真があまり上手く関連づいていませんが、、
こんなビクトリアンの2シーターも見つかりました。
インスタグラムでも同じことを書きましたが、
このソファを見ていたら映画『ある日どこかで』を思い出して、
タイムトリップしたみたいな、やはりシュールな気持ちになりました(笑)
映画館跡のモールでは、
オーナーのまだ9歳くらいのお子さん(女の子)が
レジの手が離せなくなったパパに代わって
車への家具の積み込みを手伝ってくれました。。
どれも軽くて小さい家具4点ほどだったので、
「いいよ、いいよ」と断っているうちに終わってしまい。。。
さいごに「メリークリスマス」と声を掛け合ってお別れ。
ハートも荷台もいっぱいになって
シュールなオールドタウンを後にしました。
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