海女さんのお話し。
父の日と母の日の親孝行・・・ということで、
この間のお休みの日、
志摩の「海女小屋」に行ってきました。
海に面して建ち並ぶ数棟の小屋。
中には炭をくべた囲炉裏があり、
目の前で海女さんが獲れたての海の幸を焼いてくれます。
本来の海女小屋とは、
海女さんが漁で疲れた体を、薪を焚いて温めたり休めたりする小屋のこと。
朝と昼からの漁の合間には
仲間と炉を囲んで食事しながら和気あいあいと過ごす、
そんな場所でもあります。
↑海女小屋を再現した展示コーナー
海女小屋が体験出来る施設が志摩には何軒かあり、
いちど行ってみたかったのですが、
今回母のリクエストで叶いました。
炭の火力は思いのほか強く、
イカもサザエも伊勢エビも・・・、
瞬く間に香ばしい色に焼きあがり、とても美味しかったです。
私達を担当してくれたのは、
10代から漁を始めて50年になると言うベテランの海女さん。
「好きなことだから毎日が楽しくて、ストレスもぜんぜんない」のだと。
「いちばんいいお仕事ですね」と私が言うと、
満面の笑みで大きく頷いてくれました。
母も伊勢エビを指さして「こんなのが見つかったら嬉しいでしょうねえ」と言うと、
今度も屈託のない笑顔が返ってきました。
大らかで、海女さんがまるで海みたいだと思いました。
「とくかく海が好きでな。
陸で10万円稼ぐより、海で5万円稼ぐほうがいい。
海で何かを探して獲ったときの気持ちはお金には代えられん。
ワクワクするわけだ。
海にはときめきがある。
海女さんて、そんなもんや」
「あ・・・!これって、買い付けと同じだ!!」
これは、ある海女さんのインタビュー記事を読んだときに書いた
数年前のダイアリー記事のいちぶなのですが、
その時のことを思い出したりしましたし、
今回の海女さんも
インタビュー記事の海女さんなんじゃないかと思えるくらい
受ける印象が同じでした。
海女さんて、みんなこんな感じなのかな。
ダイアリー以来、いちど実際に海女さんとお話しがしてみたいなあって
じつは秘かにずっと思っていたんです(笑)
それが実現して、
そして、雨のせいかひと気のない浜辺の静かな小屋で
心も体も寛ぎ、温まり、
まさしくの海女小屋体験となったのでした。
なんだか自分のための日になってしまったような。。。
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