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ビンテージ&アンティーク家具「Kio」の日記

「開かずの扉を開けろ!」作戦。

久しぶりの更新になってしまいました。。

 

 

今年の夏休みは、二階住居の一室のリフォームをやっていました。

 

いわゆる屋根裏部屋的な、斜め天井のお部屋です。
約12畳。

 

まだ手付かずだったここを、
壁だけでなく斜めの部分も板張りにして、

くすんだ水色でフルペイントして、

コテージ風の空間にすることになり。

 

休み中に完成させて、
ブログとインスタグラムに投稿をと思っていたのですが、

角度がある部分の板のカットに思った以上に手間がかかり、

作業は定休日に繰り越して、継続中。。

 

頭が切り替わらなくて(笑)、

ブログ、インスタともにストップしておりました。。。

 

 

何か書こうと思い、

小話ですが、この間あった嬉しいエピソードを。

 

 

20239516813.JPG

 

 

このキャビネット、

もう八年くらい前ですが、買い付け紀行に載せたので覚えてくださってる方、

いらっしゃるかもしれません。

 

手直しの必要もないくらいの状態だったのに、

なぜ販売していなかったかと言いますと、

鍵が開かなかったんです。。。

 

 

1.コンテナで荷受け後、鍵がどこにも無いことに気づく

 

2.鍵だけバッグに仕舞って帰国したのだったかもと思い、
バッグやスーツケースの中を探すも、どこにも見当たらず

 

3.「そもそも鍵を受け取らなかったのかもしれない」

それで次の買い付けの時にディーラーに訊いてみると、

「Kioにちゃんと渡したぞ」と即答される

 

4.店にストックしているあらゆるアンティークの鍵で試すも、
「おしい」のもあったが、やはり開かず・・・

 

5.鍵の専門屋さんに電話で頼んでみると、

「アンティークはちょっと・・・」と断られる

 

6.扉の角にマイナスドライバーを当てて
自力で開けようとトライしているところを夫に見つかり、

「無理にやったらダメだよ」と注意を受ける

 

7.夫の目を盗んで何度かトライする

開きそうな気がするのだが、開かない

 

 

6と7は手荒なのですが、、

ひょっとしたら鍵はアンロックの状態で、

ただ単に塗料が固まって扉が開かないだけじゃないかとも思ったんです。。

 

 

 

偶然ぴったり合う鍵が出てくるまで待つしかないのかと思いながら

八年が経過。

 

すると先日お客さまで設備職人さんでもある方がみえ、

「これまだ開きませんか」と、

店の奥に鎮座し続けるキャビネットを見て、そうおっしゃいます。

 

1~7までのことを話し、

6で開く可能性もあると言うと、

「やっちゃう?」と、突然そんな思ってもなかったお申し出・・・

 

 

「クリアファイルあります?」

「え?それで開けるんですか?」

「いや、道具が家具に当たらないようにクリアファイルを差して養生するんですよ。

これ、現場でよくやるんです」

 

なるほど、職人さんの知恵も学ばせて貰った・・と思っていると、

「開きましたあ」

この八年は何だったんだと悲しくなるほど、

いとも簡単に扉が開きました、、、

 

 

キャビネットは買い付ける直前にディーラーがペイントしたばかりだったので、

完全に乾かないうちに固まった塗料が

扉を施錠したかのように強力に締めていたんですね。

 

私がトライしても開かなかったのは、

私と職人さんの技と力の差だったみたいです。。

 

けれどまさか、こんな急展開で扉が開くことになるなんて・・・!

職人Sさん、どうもありがとうございました!

 

それにしても鍵がかかっていなくてほんとに良かった。。

 

 

扉には、真鍮かブロンズの小さな取っ手を付けて、

鍵穴は飾りとして残そうかと思っています。

 

 

近いうちに商品ページでもお披露目いたしますね!

 

しかし、鍵はいったいどこへ行ってしまったんだろう?

 

 

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