ふるいビルで、モノを愛でる。レトロマーケット出店レポート。
日本有数の繊維の町としても知られる、愛知県一宮市。
そんな一宮の駅前に佇む、
三階建ての古い洋館。
繊維産業の最盛期・1930年代年に、繊維組合のビルとして建てられたもの。
杉綾意匠のアーチ窓、スクラッチタイル張りの外壁・・・、
かなりの贅を凝らして造られたビルディングです。
そんな名建築が解体の危機に直面していると聞いたのは、
地元で衣食住遊のデザインコーディネート業を営む稀温(きおん)さんという女性。
私の学生時代の友人でもあります。
ビルを一棟借り受けて危機から救うというプロジェクトに漕ぎ着け、
2016年より『リテイル』という名前で
繊維素材の販売や、
アトリエ・ショップ・イベント企画などをおこなっています。
彼女の誘いと想いに感銘を受けて、
23日の勤労感謝の日、
古いモノ達の新たな出会いの場として年に二回開かれている
「オールド/ニュー」というイベントに参加してきました。
↑Kioのスペース。
イベント自体が初めてでしたし、
買い付け前で商品が少ない時期でもあったので、
カタチになって、かつボリュームも出せるかどうか心配だったのですが、
稀温さんの「ひとつでもKioらしいモノがあったらいいと思います!」
との言葉のお陰で気が楽になり(笑)、
予定外だった大きいモノもかえって運んでみたくなったりして、
なんとかKioっぽいブースが出来ました。
良い出会い、懐かしいひととの再会もありました。
実店舗でもそうですが、こういったことがやっぱりいちばん嬉しいものですね。
そしてもうひとつ。
二年前から原寸大の映画前売り券を掲載した本を作っている夫が
稀温さんの厚意で急きょ一緒に出店をしたこと。
Kioブースの一角にコーナーを設けたのですが、
アンティーク以上の反響が返ってくることもありましたし(笑)、
アンティークだけでなく本にも大変興味を持った方が
両方を買って下さるなんてこともあって、
夫は大喜び、
私としてもいつもの実店舗では味わえない新鮮な体験で、
お互い楽しい一日になったのでした。
ビルは「街だったらここに出店したい!」と思うほど好み(笑)
稀温さん、お誘いをありがとう!
ビルがずっとこのまま使い続けていけれるといいですね。
オールド/ニューは明日26日も開催していますよ!
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