Diary
お客さまのアンティークルーム 名古屋市Kさん
“見た”というよりも“体験した”と言ったほうが当てはまるような、
そんないつまでたっても脳裏から消えないビジュアルってありませんか。
それらが焼き付けられるとき、
どんなことが頭(脳?)に起こっているのかなって思います。
今回ご登場いただくKさんのお部屋も
そんな空間でした。
お届けにあがってから二か月になりますが、
頭の中でときどき自動再生されるくらい(笑)強く焼き付けられています。
冒頭よりKさん邸。
お忙しそうな日常の様子もところどころに垣間見られますし、
Kさん邸では猫ちゃんが何匹も暮らしていて
「ここは猫ちゃん仕様なのかな?」そんなふうに見て取れる箇所もあったりするのですが、
それらもぜんぶひっくるめて凄いと思わせる・・・、
なんだかほんとに凄い空間でした。
家具はすべてアンティーク。
「何でも好きですね」とおっしゃるだけあって、
国は、イタリア、フランス、イギリス、アメリカ・・・、
テイストも、ルイ、ビクトリアン、ルネサンス・・・と様々。
「アメリカみたいでしょう?」とKさん。
そう・・・・!
ヨーロピアンなんだけれども、
そこに一枚“フィルター”がかかって独特な雰囲気が醸し出されているこの感じ・・・・
マンハッタンとかハリウッドみたいです!
油絵もたくさんお持ちでした。
(フローラルピクチャー、Kioにも飾りたい。。。)
そしてテーブルランプも部屋中ふんだんに配されていて
すべてに弱いワット数で明かりが灯されていました。
この明かりたちの競演も
言葉では言い表せないくらい素敵で、
はじめてお邪魔する私たちを心からリラックスさせてくれました。
Kioからキューピッドモチーフのランプが仲間入り。
Kさんは、ファイヤースクリーン(右側のパネルです)も何枚もお持ちでした。
↑Kioからもこちらをお届け。
(まだ場所が定まらなかったので、HP画像より)
“つい立て”のようなアイテムがお好きのようで、
こんなビクトリア時代のデコパージュの大作もありました。
これもいいなあ!
玄関ホールにセットしていただいたKioからのテーブルランプのペア。
オリジナルのシェードは径が大き過ぎたので、Kさんが別なものをご用意されたのですが、
それまでのモダンなシェードをかぶってハードな雰囲気だったのが
いっぺんにクラッシーでしっとり落ち着いた佇まいになり、
あまりの変身ぶりにすごくびっくりしました。
白を基調とした華やかな内装なのに、
こんなにも落ち着いたハンサムな雰囲気に仕上げることが出来るだなんて・・・!
間接照明によるところも大きいと思いますし、
Kさんは男性なのですが、男性が手掛けられたというのもあるのだと思います。
Kさんは、さいきんインターネットでKioを知っていただいたばかりなので
お会いするのもはじめて。
とても気さくな方でした。
Kさん、本当にありがとうございました!
また機会があったらぜひお邪魔させてください。。
Kioの名前物語
「『Kio』って名前には、何か意味があるんですか?」
看板を出すようになってから、よくそう訊かれるようになりました。
(二代目までのHPでは名前の由来について謳ってたのを
今のサイトではやめてしまったし。。)
Kioは“きょう”からきています。
今日という意味。
それから私の名前、享子(きょうこ)の意味もふくませて。。
今から12年前。
名古屋の大須に店を出すことが急きょ決まり、
プレオープンまで三か月という短い時間のなかで買い付けをして
店名も決めなければいけないというプレッシャーのなかにいました。
ところで大須時代のKioには『Tao』と『Ziu』というふたつの姉妹店がありました。
(どちらもKioより先にオープンしていました)
「道」という意味のTaoと、
「慈みの雨」という意味のZiu。
素敵な意味をもつ二軒にならった名前がいいかも!と思ったとき
ぱっと頭に浮かんだのが、
Kioという言葉というか文字でした。
「道と慈雨。今日が仲間入りしても悪くないような気がする・・・」
それで構想ノートに「Kio」と記したのですが、
それでもまだ決定にはいたらず、
買い付けも目の前に近づいてきたので、
とりあえず名前は保留にすることに。
買い付け直前。
「そうだ、向こうでディーラーに渡す名刺も作らないと」と。
それで、やはり仮でもいいので名前が必要になったのですが、
自分でもワケが分からないのですけれども、
名刺に記した名前は、「Kio」ではなく「i . Deco」だったのです・・・・・。
Kioのドメインは、kio-deco.com ですし、
もともとDecoという言葉には強い思い入れがあり、
それを入れた名前も候補でした。
仮でKioと付けたくなかったのか、
Decoが捨てきれなかったのか、
それとも自分の名前を意味にふくませたのが姉妹店のオーナーにたいして気が引けたのか・・・、
肝心なところがよく思い出せないのですが、
とにかく「i . Deco」と屋号の入った名刺を携えてアメリカへ買い付けに。
i は、私という意味で頭に付けたのですが、
「アイ・ドット・デコ」という言葉に
アメリカ人のディーラー達が何にも感じてくれてないのが
どこに行っても伝わってきて(笑)
そして私の名前のキョウコの発音が彼らには難しいから、
みな「キオ」「キオ」と呼ぶではないですか・・・・
「Kio。そうだ。店の名前はやっぱりKioだ・・・!」
帰国して、姉妹店のオーナーに、
「店名、Kioにします!」と伝えると、
「DecoよりKioがいいと思ってたの!」と喜んでくれました。
ちなみに、この期に及んで、
キオの綴りを「Quio」にしようか・・という思いもよぎったのですが、
感性に絶対の信頼を寄せていたクリエーターの友達が
「ぜったいダメ。Kioじゃないと享子さんじゃない」
と言ってくれて、Qからはじまるキオは即座にボツに。
これはほんとに良かったと、今でもクリエーターUさんには感謝しています。
Kio、
いよいよ13年目に突入です。
これからもこの名前を掲げて・・・、
店を長く続けていきたいです!
ウォールデコレーション 名古屋のマダム編
「やっぱり壁には何か飾りたいですねえ」
先日お客さまとそんなお話になりました。
家具が揃ってくると、
重心がどうしても下にさがってきます。
そんなとき壁面に何もないと、なんだか殺風景ですし(それが美しいときもありますが)、
壁面に“何か”があると、空間のバランスってぐっと良くなるんですね。
そんな美しいバランスを求める気持ちと、
あとなんだろう・・
これもときどきお客さまと話題になるのですが、
壁に掛かったモノ達で囲まれていると、なんだかほっとなるんですよね。
壁を飾ることの深いところには、そんな本能的な理由もあるのかもしれません。
けれども素敵な壁面ってもう、理屈抜きに眺めていて楽しいし、
幸せな気持ちにさせてくれますよね!
名古屋のマダムが素敵なお部屋画像を送ってきてくれました。
(冒頭よりマダムからの画像です)
マダムの壁面のデコレーション、いつもため息が出ます。
(壁面だけではありませんが。。)
そしてもっとやりたい気持ちが、ぐぐぐーっとわいてきます。
店の内装もだいぶ落ち着いてきたので
なんだかんだ延び延びになっていた二階の住まいにいよいよ本格的に取り掛かるのですが、
名古屋の部屋のときのような住み心地の良い空間をまた作っていきたいです。
もちろん壁面も素敵になるように!
マダムのお部屋画像を眺めてたら、なんだか切実にそう思えてきました。。。
マダム、素敵な画像と刺激をどうもありがとうございました!
*ところでマダムですが、
クラシエから新発売された『アレデル』のCMに出演されています!
「あのひと、名前なんだたっけ?」
というセルフを喋っているのがマダムです~。
森と栗とマロンクリーム
今年も前の森に実った栗を
森の所有者Kさんにいただきました。
「ほんとに勝手に入って拾ってくださればよろしいですよ」
と、Kさん。
有り難いお申し出に今回は甘えることにして、
森へ栗拾いに。
森は入ると、すぐに急斜面になっています。
斜面を少しのぼると、わずかですが平らになった空間が広がっていて、
そこにKさんのお爺さまがむかし植えられたという栗の木が四本あります。
かなりの老木で、
なんだか思わず挨拶をしてしまいました。。
ここまで来たのは、はじめて。
「Kio、こんなふうに見えるのかあ」とか、
さらに続く斜面を眺めていたら何故か無性にどんどんのぼっていきたくなったりもして、
しばし栗拾いの手を休めて森にひたっていました。
栗は鹿や猪も食べに来ると聞いていたので
ほどほどに拾って店に戻ると、
「鹿が来てる・・・!」と、私と入れ替わりで外に出た夫。
イガを割ったりもしていたから栗のにおいや気配をキャッチしたのか
昼間には珍しく、一頭の鹿が栗の木の下に立っていました。
もっといい写真を撮ろうとしているうちに逃げていってしまいました。。
ごめん。。。
夜になってからまた来ていたみたいです。。
栗は今年も楽しみにしていた母が栗おこわにして
Kさんや皆に振舞われましたが、
私もいくらか残してマロンクリーム作りに挑戦。
クリームが出来たはいいけど、何にのせよう・・?!
するとちょうど風月堂のマロンゴーフルを姉がくれたので、
それにのせてみました。
Kさんの栗、とっても美味しいので、
このビジュアルはさておいて、、、優しい風味のマロンクリームが出来上がりました!
鹿に会えたし、Kさんに森の他の植物のことも色々教えて貰ったり、
そして皆も集ったりして、
栗のおかげで楽しい秋の始まりとなりました。
お客さまのご新居 愛知県高浜市・Mさん
お付き合いをさせて貰っているうちに
お家を建てられるお客さまもいらっしゃいます。
今回ご登場いただくMさんご夫妻もそんなお一組。
お二人ともインテリアが大好きで、
それまで住んでらしたマンションは、じっくり吟味してこつこつ集められた家具や照明で
センスの良いしつらえがされていました。
年代にしてもデザインにしても、“好き”の幅が広いお二人ですが、
ぶれない軸をお持ちだなあと常々感じていて、
以前に「クラシックなんだけどモダンなんだけど、それだけじゃなくて、
プラス、どこか“ざらつき”や色香のあるものが好き」
そんなようなことで意見一致したことがあるのですが、
それなのかなあ・・なんて思います。
Kioからもそういった雰囲気のものたちを
これまでに沢山お求めいただきました。
そんなお二人から
「家を建てることになりました。
瓦だって好きだからどんな外観にするかすごく悩みますが、
でもアンティークが似合う家にしたいと思っているんです」
そう聞いて、
どんなふうに作っていかれるのか、
とっても楽しみでした。
そして出来上がったご新居、
このような外観となっていました。
新区画の土地だったので、けっこう手前でナビの案内が終わってしまったのですが、
遠目にこのお家が見えたとき、
夫と「すごくいい家があるね。 あ・・・、ぜったいあの家だよ!」と。
M邸は、プランニング段階で私たちが三重に引っ越してしまったため
以前ほどお会い出来なくなってしまい、
建具など内装のお話は聞いていたのですが、どんな外観かまでは知りませんでした。
でも間違いないだろうと。
当たったこともですが、
区画のなかでいちばんいいと思ったお家がM邸で、嬉しかったです!
この日は、リビングにシャンデリアを、食卓にペンダントランプをお届け&設置。
↑二台のソファも以前にKioでお求めいただいたもの。
フィレンツェ家具やテーブルランプなどもリビング用にお持ちなのですが、
お子さんがもう少し大きくなられるまでの間は「ストックルームで保管です!」とのこと。
梁天井に、漆喰塗りの壁、踏みごたえのある天然木の床。
そしてキッチン側にはアンティークレンガがふんだんに使ってあります。
玄関土間にも天然石タイルが張ってありました。
「素材だけはこだわろうと思って・・・」と奥さま。
M邸の室内の空気、驚くほど軽くて柔らかだったのですが、
まず漆喰、それに床もレンガも入れたぜんぶの素材が貢献しているんでしょうね。
レンガ張りの厨房は、油でべたべたすることもなく、手入れがすごく楽なのだそう。
(そういえば北海道の木村さんのお家の厨房も、アンティークレンガだったなあ・・・)
Kioでお求めいただいたウォールランプ。
レンガの壁に合わせる“何か”をお探しだったお二人が直感で選ばれたのですが、
すごく良く似合っていて、感激でした。
「職人さん達も気に入ってくれたのか、
昼間でもなぜかこのランプだけはいつも点けてお仕事されてたんですよ・笑」
と、奥さまが施工中のエピソードを聞かせてくれました。
オーダーメイドの扉のアイアンワークも、
職人さんが鍛治仕事で手掛けました。
良い素材が集まって、この山荘のような内装となって、
そしてそれが「アンティークが似合う家」にもなっていて・・・・・
↑洗面室も素敵でした。
お子さんがもう少し大きくなられたら
本格的に部屋づくりをしていくのが楽しみだとおっしゃるご夫妻。
また良かったらKioにも見に来てくださいね!
Mさんご夫妻、今回はご登場いただき本当にありがとうございました。
そして公開がものすごく遅くなってごめんなさい、、、、
フロレンタイン・ウッドのこと、いろいろ
HPにアップをしたフィレンツェのデスク。
同じくフィレンツェのネストテーブルとくずかごを左右に置いて、
そして小箱をデスクトップに載せて。
商品ページでいちどやってみたかった
フロレンタイン・ウッド(フィレンツェ家具)のレイヤードです。
主体がぼやけてしまったり、
全体がくどくなったらやめようと思っていましたが、
そんなことにはぜんぜんならず。
むしろ私としては落ち着いた気持ちになりました。
いっそうフロレンタイン・ウッドだけでかためたら、どんな感じになるだろう・・・!
ルネサンス建築の金箔張りの格天井みたいな雰囲気にもしなったら・・・
そう思うだけで、なんだかぞくぞくしてきます。
ところで突然ですが、羽田空港。
いま再び国際空港になりましたが、
私の幼少の頃の国際空港時代のお話しを・・・・
時は1970年代。
お洒落なスーツを着たマダムや
きれいな民族衣装をまとった紳士淑女、
アラブの富豪・・・・・、
当時の羽田空港のロビーはそんな人々が行き交い
とても華やかで大人な、例えるなら『007』の世界のような(笑)ムードでした。
とくに夜が素敵で、
東京の叔父叔母のところに遊びに行き
「どっかドライブに行くかい?」と仕事から帰った叔父が訊ねてくれようものなら
決まって「羽田空港!」と答えたものでした。
(旅行で行けてたら良かったんですけどね。。。)
幼少すぎて記憶がだいぶ曖昧ですが、
羽田空港のロビーには、良く言えば「ワールドバザール」、
でも私の記憶にもとづくと「世界中の物を売っているお土産屋さん」、
そんなマーケットプレイスというか売店ですね、がありました。
そこが好きだったんですね。
ビーズの刺繍がされた香港製のシューズを叔母に買って貰ったことがあります。
マトリョーシカを初めて見たのもそこでした。
そしてあったのです、そこにフィレンツェの工芸品が。
お土産なので、ペントレイとか小さなお盆、それくらいだったと思います。
どう感じたかは忘れてしまいましたが、
赤で点々と彩色された金箔塗りの木の質感を覚えています。
フロレンタイン・ウッドとはそんな小さな出会いですが、
羽田空港の思い出は自分のなかでかなり色鮮やかで大事にしている思い出のひとつで、
今のKioにも影響を及ぼしていると思っています。
フロレンタイン・ウッドのビンテージを扱うようになって、
その魅力にどんどんはまっていっていて、
なんだか繋がりや巡り合わせというものに
宇宙的な面白さや不思議さを感じます。
しかし、なんでこんな背面なんだろう・・・・!
ほんとに完全に虜です。。。。
北海道へ おおきな原野の小さな家
6日から8日まで、お客さまを訪ねて北海道を旅してきました。
釧路空港でレンタカーを借りて走ること一時間。
標茶町(しべちゃちょう)の牧草地帯に佇む、黄色い壁のコテージに到着。
お客さま・木村ご夫妻のお家です。
家具職人のご主人と、今はガーデン作りに専念する奥さまが、
35年の歳月をかけて築かれた、内も、外も、すべてが手作りのお住まいです。
インターネットでKioを知っていただいたのがきっかけで、
かれこれもう7年くらいのお付き合い。
「良かったらいちど遊びに来てください」
メールやお電話で暮らしの様子を断片的に聞いて、ずっと気になっていた木村邸。
三重の里山に移転してそれはますますのものとなっていた矢先、
思ってもないお招きをいただいて、
今回の訪問となりました。
ガーデンに面したリビングには、造形も質感も美しいご主人作の家具が置かれています。
そこに仲間入りしている、Kioからのフロアランプ三台。
「夜になるのがすごく楽しみ」と言っていただけるほどのお気に入りになってくれていました。
この子などは「この螺旋階段のために出てきてくれたみたいだ!」と大満足いただいています。
しかしです!
この階段こそがすごいのです。
こちらまでご主人がひとりで作られたのですから!
床も、昔の学校の体育館の床を剥がして、お二人で張ったのだそう。
使い勝手がよくて生活感のこもった、素晴らしいキッチン。
アイランドも流し台も、ご主人作。
珍しい木製のコーヒードリッパーも、旋盤細工によるお手製。
ご主人が焼いてくれたシナモンロールと、スコーン。
実はご主人、今月15日からご自宅の空間を使ってカフェをオープンされるのです。
シナモンロールとスコーンも提供されるのですが、
シナモンロールは華やかなシナモンの香りがいっぱいで、生地は味わうほどにしみじみ美味く、
スコーンは小麦粉の風味も食感も抜群で、
どちらも私のストライクでした。
この空間と眺めが付いてくるんですものねえ。
紅茶だけでなくコーヒーもポットで供されるので、
ゆっくりと過ごすことも出来ます。
住所は最後に記しますが、
地元の方はもちろん、
北海道へお出かけの方、観光から離れた・・でも北海道の自然やぬくもりにひたることの出来る・・
木村さんのカフェへぜひお立ち寄りになられてみてはいかがでしょう!
二階のゲストルーム。
ベッドもぜんぶご主人作です。
「どれがいいですか?」と、奥さま。
選べるんだ!と、わくわくしました。
真ん中と迷いましたが、なんとなくフィーリングで右端のベッドに。
もとからのシーツやカバーを外して、
ゲスト用のリネンでベッドメイキング。
奥さまと一緒にやったのですが、すごく楽しかったです。
そして、Kioでお求めいただいた二台のソファと再会!
なかなか見ることの出来ない木工家具とクラシック家具の素敵な競演に感動でした。
ソファは他のゲストの方からも大好評なのだそう。
もちろん木村ご夫妻もお気に入り。
「Kioさんで買い逃して悔しい思いをしたソファがまだあるんですよ」
家具工房を営みながらも
アンティークが大好きだと言ってはばからないお二人が
素敵だと思いました。
ソファの対面の壁には、Kioでお求めいただいた5灯のブラケットランプが。
大理石のパウダーを混ぜたという、質感だけじゃなく色味も絶妙の漆喰壁に、
しっくりとけ込んでいました。
木村家の飼い猫・あやめちゃんが、二晩とも添い寝に来てくれました。
くずかごもKioからのものです。。
階段室のブラケットもKioでお求めいただきました。
お家は、旧校舎の教員住宅をベースに
古い農家や旧国鉄の宿舎の柱やレンガ材、
学校の体育館の床など
捨てられる運命にあった古材を使って
改築したもの。
漆喰がぴたりとはまって、
まるでイギリスのカントリーハウスのよう。
そしてバスルーム!
私の夢の空間がそのままカタチになって目の前に現れたものだから、
もうたいへん。
(私の悲鳴のような声を聞かされた木村さんもたいへんだったかと。。)
さいきんお求めいただいたピンクシートの椅子がぴったりでした。
見た目の方が勝って合理的でないイメージが強いホテルタイプのバスルームですが、
「洗い場を作らないお風呂の方が、水で家を傷めないんですよ」と木村さん。
「大丈夫。鹿しか覗きに来ませんから」と、木村さん。。
薪ストーブはリビングにもう一台ありましたが、
「これだけでじゅうぶん暖かいのよ」と奥さま。
北海道の冬、
ほんとにこれ一台で大丈夫なんだろうかと思ってしまいますが、
このお家はなんとガラスが4重(!)になっていて
そのお陰で断熱効果にとても優れているのだそう。
それは夏場にも言えていて、
私の滞在中は本州の夏のような気温だったにもかかわらず、
室内は締め切っていても冷んやり感じられるほどでした。
「家のランニングコストがあまりかからないですよ」と。
二日目は奥さまとガーデン散策したり、
ガーデンのポリジの花やミントを摘んで、二人で砂糖漬けを作ったりして過ごしました。
こんなことが今の場所に越してきてやりたかったことなのに、
目の前の仕事が優先になって、なかなかじゅうぶんには出来ないでいる。
でもそこを少し・・、仕事の制約をちゃんと受け入れながらも時間を作って、
暮らしの彩りをもっと豊かにしていきたいと思いました。
「今はガーデンがキャンバスね」
そうおっしゃるのは、長く美術に携わってこられた奥さま。
いちばんの見ごろは7月だそうですが、
色彩やバランスがとても美しくて、“絵”になっています。
キッチンガーデン。
ここで採れたビーツやラディッシュ、ブルーベリーたちも食卓に並びました。
名前を呼ぶと、いつも顔をこちらに向けてくれる、みかんちゃん。
木村邸へのびる白樺の並木道は、
自生した苗木を集めて木村さんが作りました。
長い時を経て、こんな素敵な小道になったんですね。
私たちもこれからも作っていこう。
木村ご夫妻、
色んなことを学ばせて貰ったり、
温かいおもてなしと楽しい時間を、
本当にありがとうございました!
家具工房北欧舎
cafe & showroom
北海道川上郡標茶町北片無去313番地
津市 Mさんのお家
お部屋紹介で何度かご登場いただいたことのある名古屋のマダム。
じつは津市にとても仲の良いお友達がいらっしゃり、
移転を機にご紹介いただいたのですが、
なんとも有り難いことに
そのお友達の方にも今ではKioをすっかりご贔屓にして貰っています。
今日はそんなマダムのお友達、Mさんのお家のご紹介です。
まずは寝室。
< ナイトテーブル、テーブルランプ、聖母子の絵、壁飾り Kioでお求めいただきました>
後ろを向くと、こんなコーナーが。
<ミラー、コンソール、燭台型ランプ、ブックシェルフ、手前の椅子など Kioでお求めいただきました>
フレンチシャビーなテイストが好きだとおっしゃるMさん。
そこへ、黒やシノワズリーを大胆にミックス。
このコーディネート、ほんとにお洒落です!
さり気なくに作り込まれていて、色香や質感があって、
パーソナリティも感じられて・・・・、
外国のお洒落部屋のよう。
ファッション画はマダム額装です!!
香港で買ったキャンドルホルダーに似合いそうとのことで
ひと目ぼれしてお求めいただいたブックエンド。
ほんとにぴったりです!
そして・・・・・・・・
フラワーデコのシャンデリアが仲間入り。
あらたにお求めいただいたのを、先週末取り付けにお邪魔してきました。
「やっぱりいちばん気に入ったのを選んで良かった!」
はじめは大きさのことが心配材料としておありでしたが、
そんな言葉が聞けて、私たちもすごく嬉しかったです。
ミラーへ映り込んだ様子が楽しめるのも、シャンデリアの醍醐味。
そしてカーテン脇には、シェルフがついたミラーがあらたに仲間入り。
窓横の小さな壁を活かした素敵なデコレーション。
真似したくなります。
このデコレーションはマダムもお得意ですが、
壁の二面にモノを飾ることでかえって奥行きが感じられます。
ミラーに合わせて額絵の配置換えをされたMさんから、お写真が届きました!
そしてMさんのお部屋の向かい側にはお母さまのお部屋もあるのですが、
お母さまのお部屋もまたお洒落です!
Mさんとはまた違うフレンチチックな空間。
<グリーンのボード、手前の絨毯、ハンガースタンド、テレビ台、ナイトチェスト Kioでお求めいただきました>
キューピッドもシャンデリアの日にお持ちしました。
コンテナ入荷時にお求めいただいたマリア様や女神像がきれいに並べられたオープンシェルフに
飾り付け。
「ほんとうにねえ、マリア様たちに毎日すごく癒されてるの」嬉々としながらお母さま。
ほんとに何よりだと、嬉しく思いました。
Mさんのお家、リビングもお洒落なのですが、
長くなってきましたし、せっかくなのでまたの機会にお届けしたいと思います。
Mさんの存在は移転するずっと前からマダムから聞いて知っていたので
Kioの移転先が津に決まったとき思ったのが、
「Mさんのお家の近くになって、マダムもびっくりされるだろうな」ということでした。
それがいまMさんとこんなお付き合いをさせていただくようにまでになり、
なんだかとても不思議に思えます。
これもマダムのお陰・・・・・
マダム、ありがとうございます!
そして今回はMさん、お母さま、
Kioダイアリーを素敵に飾ってくださりどうもありがとうございました!
Kioのイベントウィーク
コンテナ入荷後には店頭、HPともに沢山のご来店をいただきまして
ありがとうございます。
お披露目からあっという間でしたが、
濃厚な一週間でした。
この三か月にいちどのコンテナ入荷が、
Kioにとっての“イベント”なのかもしれません。
「見たいんですよね」
そう言って、はるばる四国からご来店くださったお客さまもいらっしゃいました。
そして面白いのが、こんなときは引力でも働くのでしょうか?、
通りがかりのお客さまの来店も、
“イベント”(お披露目から一週間ほどの期間)のときのほうが多いんですよね。
あ・・、でもひとつお伝えしておきたいのが、
よく「いいのは店頭ですぐに売れてしまうんですよね?」というお声をいただくのですが、
さすがに大きな家具ものがメインなので、そんなことはないですので!
(力説するのもあれですが。。。)
久しぶりに敷地にゆっくり出てみましたら、
終ったはずの紫陽花が何輪かあらたに花を咲かせていました。
八月は雨が多かったから、梅雨と間違えちゃったのかしら?!
刈り取った田んぼに落ちた稲穂でも狙っているのか、
前の森には大勢の鳥が、朝から日の暮れまで集結中。
これは“イベント”とは関係なくですが、
この場所で商売が出来ていること、
ここにまで足を運んでくださる名古屋時代のお客さま、
インターネットからお買い物くださるお客さま、
そしてこの地であらたに出会ったお客さま、
Kioに興味をもってくれたり、陰でささえてくれているひと達も含めて・・・・・
皆さまのお陰だと感謝の気持ちでいっぱいです。
ここから発信していることももっと楽しんでいただけるように
出来ることをこれからも探してやっていきたいです。
入荷後の店内で
お陰さまでコンテナの荷受けも無事に出来ました。
肉付けがまだ少し残っていますが、
店も何とかカタチになりました。
玄関を入ってすぐのところ。
店内の奥のほうまで見渡していただけるように、
モノの配置を目線以下になるよう心がけてきましたが、
前回からは背の高い家具で“壁”を作る配置に切り替え。
かえって奥行を感じていただけるのではないかと思ってなのですが、
扉を開けて入った瞬間、
お客さまはどちらのほうがテンションがあがるだろう。。
バランスも大事なので、
モノをひとつ配置しては扉のところに行って確かめる、
ということを繰り返しながらやっていますが、
正直、“テンションがあがる”については、自店のことだと分かりません。。。
家具全般に照明器具、インテリア小物。
それぞれまんべんなく探しているので、
「今回は、このアイテムを重点的に品揃えました」ということはないのですが、
面白いもので
買い付けを終えてみると、集まりの多かったアイテムというのが毎回あります。
今回は「椅子もの」と「傘立て」。
多いと言ってみたところで数はしれているのですけれども、
傘立ては年間でも3つくらいのところ、今回だけで4つ見つかりました。
そう思うと、なかなかいつでもご希望の品が揃っているとは言えませんが、
「わくわくなるような一点モノを扱うアンティークショップ」であると同時に、
「生活の道具を扱う家具屋」でもあるよう
これからもしっかりバイイングに励みたい、
入荷後の店内でそんなことを思ったりしていました。
新入荷のビンテージたち、
店頭、ウェブショップともに明日からお披露目開始です。
どうぞよろしくお願いいたします!