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ビンテージ&アンティーク家具「Kio」の日記

クリスマス切手と、お知らせと。

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まずはお知らせから。

 

 

買い付けから戻ってまだ一か月経っていませんが、

今回はタイミング的にコンテナの手配が早く出来、

 

ビンテージ達が載ったコンテナ船、

もう明日名古屋に入港です。

 

 

先日お客さまに「やっぱり楽しみなんじゃないですか」って訊かれたのですが、

そうなんです!、

中身はもれなく分かっているのだけれども(笑)

それでもほんとうに楽しみでワクワクします。

 

 

船に遅延などなければ、荷受けは12月2日土曜日。

 

荷受け後はまたいつものように開梱とディスプレイ作業に数日費やしますため、

2日から5日火曜までのあいだ、臨時休業とさせていただきます。

 

お披露目は定休日明け7日木曜からです。

この日からHPにもアップをしていきますので、

実店舗、ウェブショップともども、どうぞよろしくお願いいたします!

 

 

 

重ねてお知らせですが、

 

Kioの裏庭に小さな小屋がありまして、

こちらを増築することになり、夫が基礎工事を進めています。

 

荷受けまでにキリのいいところまで終えておきたいようで、

明日あさってはHPへの商品アップをお休みさせていただきます。

 

入荷後からお披露目までの間もアップはお休みになるので、

一週間ほど更新がおこなえません・・・

 

楽しみに見てくださっている皆さま、

本当にごめんなさい・・・・。

 

 

 

ところで冒頭の画像ですが・・・・・

 

子供の頃に、たしか輸入フェアみたいな展覧会で買って貰った

外国の古切手が何枚か入ったアルバムを久しぶりに開いていたら

クリスマス切手を一枚見つけました。

 

こういうとき、ネットってほんとに便利ですね!、

1970年のイギリスのクリスマス切手だと分かりました。

 

毎年クリスマス切手を出していたみたいで(今もなのかな?)、

76年くらいまでのものの画像も一緒に出てきました。

 

絵がひじょうに小さくて見づらいですが、

こちらは天使が羊飼い達にキリストの誕生を告げる場面のよう。

 

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何かうまくディスプレイ出来ないかちょっと考えて・・・・・・、

クリスマスが終わるまで店のどこかに飾っておきますので

また見つけてやってください!

 

 

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LAの運送会社さんで撮ったKioコーナーの一角。

 

クリスマス切手もふくめて、ビンテージの仲間が待っているし、

お客さまも楽しみにしてくれているので、

みんな無事で到着してね~!

 

 

 

買い付け前日の日記

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Kioは来月でグランドオープンしてから12年になります。

 

一巡して、

新たなサイクルに入る・・、そんな節目に立っているような感じがしますし、

その一方で原点に立ち返ったような感じもしたりして、

このところはなんだか色んな考えや想いが、どどどーっと押し寄せてきます。

 

 

そんななか明日から買い付けで、

いつも以上に気持ちが引き締まっています。

 

 

これまでモノを選ぶとき、“質感”を大事な基準のひとつにしてきました。

 

もちろんそうやってやってきたのは良かったと思っていますが、

もう少し掘り下げていきたい・・・

そう思ったとき、

“質量”、

そんなワードが意識の中に立ち上がってきました。

 

 

このあいだ面白い夢を見ました。

 

ひとつの空間に、ふたつの階段が隣り合って立っている夢。

 

ひとつは、古い洋館風の階段で、

ステップが一段ごとにダークレッドとネイビーに塗り分けられていて、

手すりは、こちらもダークレッドとネイビーなのですが、

ところどころに金彩された花の彫刻がほどこされています。

 

Kioで扱う家具を階段にしたみたいなものでした。

 

もうひとつは、こちらも古いのですがもっとシンプルで、

黒光りした木の感じが魅力的な階段でした。

 

空間は、大きな廃屋の一室みたいなところで、

さいしょは私ひとりしかいなかったのですが、

いつの間にかひとがいっぱい集まってきて(Kioのお客さまの姿もありました・笑)、

「素敵だね!」「すごいね!」と、

階段を見て嬉しそうにみなで口を揃えるという、

そんな夢でした。

 

 

夢を見てから何日か経ちますが、

 

なんか、こんな階段みたいな感じ・・・・・・

 

この感じ・・・・

買い付けで覚えているようにしていたいなあと。

 

 

いつも出発が近づいてくると

まだ何に出会うかまったく分からないうちだというのに、

運送会社さんの倉庫に集まった

コンテナいっぱい分のビンテージ達の様子を思い浮かべます。

 

さすがに階段はないですが(笑)、

質感や質量のあるモノ達の姿というか気配が浮かびます。

 

 

今回は買い付け先を洗い直しました。

 

そうは言ってもやはり多くは欠かせないディーラーさんのところなのですが

かなり久しぶりのエリアや初めてのところもまわります。

 

 

また帰国後に良いご報告が出来るといいです。

 

 

 

それでは、行ってきます!

 

 

 

 

Kioの名前物語

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「『Kio』って名前には、何か意味があるんですか?」

 

看板を出すようになってから、よくそう訊かれるようになりました。

 

(二代目までのHPでは名前の由来について謳ってたのを

今のサイトではやめてしまったし。。)

 

 

Kioは“きょう”からきています。

 

今日という意味。

 

それから私の名前、享子(きょうこ)の意味もふくませて。。

 

 

 

今から12年前。

 

名古屋の大須に店を出すことが急きょ決まり、

プレオープンまで三か月という短い時間のなかで買い付けをして

店名も決めなければいけないというプレッシャーのなかにいました。

 

 

ところで大須時代のKioには『Tao』と『Ziu』というふたつの姉妹店がありました。

(どちらもKioより先にオープンしていました)

 

「道」という意味のTaoと、

「慈みの雨」という意味のZiu。

 

素敵な意味をもつ二軒にならった名前がいいかも!と思ったとき

ぱっと頭に浮かんだのが、

Kioという言葉というか文字でした。

 

「道と慈雨。今日が仲間入りしても悪くないような気がする・・・」

 

それで構想ノートに「Kio」と記したのですが、

それでもまだ決定にはいたらず、

買い付けも目の前に近づいてきたので、

とりあえず名前は保留にすることに。

 

 

買い付け直前。

 

「そうだ、向こうでディーラーに渡す名刺も作らないと」と。

 

それで、やはり仮でもいいので名前が必要になったのですが、

自分でもワケが分からないのですけれども、

名刺に記した名前は、「Kio」ではなく「i . Deco」だったのです・・・・・。

 

 

Kioのドメインは、kio-deco.com ですし、

もともとDecoという言葉には強い思い入れがあり、

それを入れた名前も候補でした。

 

仮でKioと付けたくなかったのか、

Decoが捨てきれなかったのか、

それとも自分の名前を意味にふくませたのが姉妹店のオーナーにたいして気が引けたのか・・・、

 

肝心なところがよく思い出せないのですが、

とにかく「i . Deco」と屋号の入った名刺を携えてアメリカへ買い付けに。

 

i は、私という意味で頭に付けたのですが、

「アイ・ドット・デコ」という言葉に

アメリカ人のディーラー達が何にも感じてくれてないのが

どこに行っても伝わってきて(笑)

 

 

そして私の名前のキョウコの発音が彼らには難しいから、

みな「キオ」「キオ」と呼ぶではないですか・・・・

 

「Kio。そうだ。店の名前はやっぱりKioだ・・・!」

 

 

帰国して、姉妹店のオーナーに、

「店名、Kioにします!」と伝えると、

「DecoよりKioがいいと思ってたの!」と喜んでくれました。

 

 

ちなみに、この期に及んで、

キオの綴りを「Quio」にしようか・・という思いもよぎったのですが、

感性に絶対の信頼を寄せていたクリエーターの友達が

「ぜったいダメ。Kioじゃないと享子さんじゃない」

と言ってくれて、Qからはじまるキオは即座にボツに。

 

これはほんとに良かったと、今でもクリエーターUさんには感謝しています。

 

 

 

Kio、

いよいよ13年目に突入です。

 

これからもこの名前を掲げて・・・、

店を長く続けていきたいです!

 

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フロレンタイン・ウッドのこと、いろいろ

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HPにアップをしたフィレンツェのデスク。

 

同じくフィレンツェのネストテーブルとくずかごを左右に置いて、

そして小箱をデスクトップに載せて。

 

商品ページでいちどやってみたかった

フロレンタイン・ウッド(フィレンツェ家具)のレイヤードです。

 

 

主体がぼやけてしまったり、

全体がくどくなったらやめようと思っていましたが、

そんなことにはぜんぜんならず。

 

むしろ私としては落ち着いた気持ちになりました。

 

 

いっそうフロレンタイン・ウッドだけでかためたら、どんな感じになるだろう・・・!

 

ルネサンス建築の金箔張りの格天井みたいな雰囲気にもしなったら・・・

そう思うだけで、なんだかぞくぞくしてきます。

 

 

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ところで突然ですが、羽田空港。

 

いま再び国際空港になりましたが、

私の幼少の頃の国際空港時代のお話しを・・・・

 

 

時は1970年代。

 

お洒落なスーツを着たマダムや

きれいな民族衣装をまとった紳士淑女、

アラブの富豪・・・・・、

当時の羽田空港のロビーはそんな人々が行き交い

とても華やかで大人な、例えるなら『007』の世界のような(笑)ムードでした。

 

とくに夜が素敵で、

東京の叔父叔母のところに遊びに行き

「どっかドライブに行くかい?」と仕事から帰った叔父が訊ねてくれようものなら

決まって「羽田空港!」と答えたものでした。

(旅行で行けてたら良かったんですけどね。。。)

 

 

幼少すぎて記憶がだいぶ曖昧ですが、

羽田空港のロビーには、良く言えば「ワールドバザール」、

でも私の記憶にもとづくと「世界中の物を売っているお土産屋さん」、

そんなマーケットプレイスというか売店ですね、がありました。

 

そこが好きだったんですね。

 

ビーズの刺繍がされた香港製のシューズを叔母に買って貰ったことがあります。

 

マトリョーシカを初めて見たのもそこでした。

 

そしてあったのです、そこにフィレンツェの工芸品が。

 

お土産なので、ペントレイとか小さなお盆、それくらいだったと思います。

 

どう感じたかは忘れてしまいましたが、

赤で点々と彩色された金箔塗りの木の質感を覚えています。

 

 

フロレンタイン・ウッドとはそんな小さな出会いですが、

羽田空港の思い出は自分のなかでかなり色鮮やかで大事にしている思い出のひとつで、

今のKioにも影響を及ぼしていると思っています。

 

フロレンタイン・ウッドのビンテージを扱うようになって、

その魅力にどんどんはまっていっていて、

なんだか繋がりや巡り合わせというものに

宇宙的な面白さや不思議さを感じます。

 

 

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しかし、なんでこんな背面なんだろう・・・・!

 

ほんとに完全に虜です。。。。

 

 

 

北海道へ おおきな原野の小さな家

6日から8日まで、お客さまを訪ねて北海道を旅してきました。

 

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釧路空港でレンタカーを借りて走ること一時間。

 

標茶町(しべちゃちょう)の牧草地帯に佇む、黄色い壁のコテージに到着。

 

お客さま・木村ご夫妻のお家です。

 

 

家具職人のご主人と、今はガーデン作りに専念する奥さまが、

35年の歳月をかけて築かれた、内も、外も、すべてが手作りのお住まいです。

 

 

インターネットでKioを知っていただいたのがきっかけで、

かれこれもう7年くらいのお付き合い。

 

「良かったらいちど遊びに来てください」

 

メールやお電話で暮らしの様子を断片的に聞いて、ずっと気になっていた木村邸。

 

三重の里山に移転してそれはますますのものとなっていた矢先、

思ってもないお招きをいただいて、

今回の訪問となりました。

 

 

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ガーデンに面したリビングには、造形も質感も美しいご主人作の家具が置かれています。

 

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そこに仲間入りしている、Kioからのフロアランプ三台。

 

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「夜になるのがすごく楽しみ」と言っていただけるほどのお気に入りになってくれていました。

 

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この子などは「この螺旋階段のために出てきてくれたみたいだ!」と大満足いただいています。

 

しかしです!

この階段こそがすごいのです。

こちらまでご主人がひとりで作られたのですから!

 

床も、昔の学校の体育館の床を剥がして、お二人で張ったのだそう。

 

 

 

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使い勝手がよくて生活感のこもった、素晴らしいキッチン。

アイランドも流し台も、ご主人作。

 

珍しい木製のコーヒードリッパーも、旋盤細工によるお手製。

 

 

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ご主人が焼いてくれたシナモンロールと、スコーン。

 

実はご主人、今月15日からご自宅の空間を使ってカフェをオープンされるのです。

 

シナモンロールとスコーンも提供されるのですが、

シナモンロールは華やかなシナモンの香りがいっぱいで、生地は味わうほどにしみじみ美味く、

スコーンは小麦粉の風味も食感も抜群で、

どちらも私のストライクでした。

 

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この空間と眺めが付いてくるんですものねえ。

 

紅茶だけでなくコーヒーもポットで供されるので、

ゆっくりと過ごすことも出来ます。

 

住所は最後に記しますが、

地元の方はもちろん、

北海道へお出かけの方、観光から離れた・・でも北海道の自然やぬくもりにひたることの出来る・・

木村さんのカフェへぜひお立ち寄りになられてみてはいかがでしょう!

 

 

 

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二階のゲストルーム。

ベッドもぜんぶご主人作です。

 

「どれがいいですか?」と、奥さま。

 

選べるんだ!と、わくわくしました。

 

真ん中と迷いましたが、なんとなくフィーリングで右端のベッドに。

 

もとからのシーツやカバーを外して、

ゲスト用のリネンでベッドメイキング。

 

奥さまと一緒にやったのですが、すごく楽しかったです。

 

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そして、Kioでお求めいただいた二台のソファと再会!

 

なかなか見ることの出来ない木工家具とクラシック家具の素敵な競演に感動でした。

 

ソファは他のゲストの方からも大好評なのだそう。

 

もちろん木村ご夫妻もお気に入り。

 

「Kioさんで買い逃して悔しい思いをしたソファがまだあるんですよ」

 

家具工房を営みながらも

アンティークが大好きだと言ってはばからないお二人が

素敵だと思いました。

 

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ソファの対面の壁には、Kioでお求めいただいた5灯のブラケットランプが。

 

大理石のパウダーを混ぜたという、質感だけじゃなく色味も絶妙の漆喰壁に、

しっくりとけ込んでいました。

 

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木村家の飼い猫・あやめちゃんが、二晩とも添い寝に来てくれました。

 

くずかごもKioからのものです。。

 

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階段室のブラケットもKioでお求めいただきました。

 

お家は、旧校舎の教員住宅をベースに
古い農家や旧国鉄の宿舎の柱やレンガ材、
学校の体育館の床など
捨てられる運命にあった古材を使って
改築したもの。

 

漆喰がぴたりとはまって、

まるでイギリスのカントリーハウスのよう。

 

 

 

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そしてバスルーム!

 

私の夢の空間がそのままカタチになって目の前に現れたものだから、

もうたいへん。

(私の悲鳴のような声を聞かされた木村さんもたいへんだったかと。。)

 

さいきんお求めいただいたピンクシートの椅子がぴったりでした。

 

 

見た目の方が勝って合理的でないイメージが強いホテルタイプのバスルームですが、

「洗い場を作らないお風呂の方が、水で家を傷めないんですよ」と木村さん。

 

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「大丈夫。鹿しか覗きに来ませんから」と、木村さん。。

 

 

 

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薪ストーブはリビングにもう一台ありましたが、

「これだけでじゅうぶん暖かいのよ」と奥さま。

 

北海道の冬、

ほんとにこれ一台で大丈夫なんだろうかと思ってしまいますが、

このお家はなんとガラスが4重(!)になっていて

そのお陰で断熱効果にとても優れているのだそう。

 

それは夏場にも言えていて、

私の滞在中は本州の夏のような気温だったにもかかわらず、

室内は締め切っていても冷んやり感じられるほどでした。

 

「家のランニングコストがあまりかからないですよ」と。

 

 

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二日目は奥さまとガーデン散策したり、

ガーデンのポリジの花やミントを摘んで、二人で砂糖漬けを作ったりして過ごしました。

 

こんなことが今の場所に越してきてやりたかったことなのに、

目の前の仕事が優先になって、なかなかじゅうぶんには出来ないでいる。

 

でもそこを少し・・、仕事の制約をちゃんと受け入れながらも時間を作って、

暮らしの彩りをもっと豊かにしていきたいと思いました。

 

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「今はガーデンがキャンバスね」

そうおっしゃるのは、長く美術に携わってこられた奥さま。

 

いちばんの見ごろは7月だそうですが、

色彩やバランスがとても美しくて、“絵”になっています。

 

 

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キッチンガーデン。

 

ここで採れたビーツやラディッシュ、ブルーベリーたちも食卓に並びました。

 

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名前を呼ぶと、いつも顔をこちらに向けてくれる、みかんちゃん。

 

 

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木村邸へのびる白樺の並木道は、

自生した苗木を集めて木村さんが作りました。

 

長い時を経て、こんな素敵な小道になったんですね。

 

 

私たちもこれからも作っていこう。

 

 

木村ご夫妻、

色んなことを学ばせて貰ったり、

温かいおもてなしと楽しい時間を、

本当にありがとうございました!

 

 

 

家具工房北欧舎
cafe & showroom

 

北海道川上郡標茶町北片無去313番地

OPEN 11:00-17:00
水・木 定休日
 
 
 
 
 
 
 
 
 

コンテナの輸入許可がおりました!

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通関業者さんから連絡があり、

Kioのコンテナ、無事に輸入許可が下りたとのこと。

 

毎度のこととは言え、
ほっと胸をなでおろす瞬間です。

 

 

(ちなみに通常、許可が下りないということはありませんが、

ランダムにおこなわれている税関検査に引っかかることがあります。

 

大型X線による検査が一般的ですが、

厳しいときはコンテナを開けて、中身の一部を調べる立ち入り検査、

さらにすべての商品をひとつひとつX線に通す、最恐の全量検査というのもあり、

 

段階を経るごとに時間も費用もかかるので

(全量検査になったら泣くしかありません、、、過去にいちどだけありました)、

何もなく通関が切れるのを毎回祈っているのです。

 

Kioをはじめたころ通関業者の担当さんに

「全量検査をやっても許可が下りないときっていうのは?」と尋ねたことがあります。

 

「大砲が入ってて、しかもそれの申告もされてなかった、とかですかね」との答え。

 

買ったものはすべて申告しているし、大砲も買わないから、

きっとこれからも大丈夫でしょう)

 

 

 

荷降ろしは明日の朝いちからとなりました。

 

つきましては、また開梱とディスプレイ作業のため

19日(土)から22日(火)まで臨時休業させていただきます。

 

新商品の店頭お披露目と、HPのアップ開始は、

定休日明け24日(木)からです。

 

 

店頭、ネットショップにて

皆さまのご来店をお待ちしております!

 

 

*何もないと淋しいので載せた画像は

アメリカのディーラーのウエアハウスです。

先月の買い付けにて。

 

 

伊勢志摩へ

コンテナがやってくると数日間また臨時休業になるので(今週末からの予定です)、

今年のKioのお盆休みは、いち日にしましたが、

 

夫と交代でそれぞれが2日ずつ休みを取り、

私は11、12日と、実家の両親やきょうだいの家族と一緒に

伊勢志摩に小旅行に行ってきました。

 

(猫がいるので夫婦そろっての外泊は出来ないので

近場でも夫は素泊まりすることもなく、ずっと留守番でした。。)

 

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こうやってみんなで出かけるの、

ほんとにどれくらいぶりだろう。

 

 

三重に越してきて実家に少し近くなったこともありますが、

春に父が半月ほど入院してからはとくに、

父にも母にも会えるときに会いたい、

出来るときに出来ることをしたい、

そんな気持ちがいつも頭のなかにあるようになりました。

 

 

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ホテルには、伊勢志摩サミットの議長国記者会見が開かれたという庭園がありました。

 

ここを散策していたら、ぽつりぽつりと雨があたりはじめ、

それから伊勢志摩地方には大雨警報が。。。

 

 

雨も落ち着いた夜八時ごろ、

露天風呂に入っていると、雷鳴はないのですがときおり稲光りがします。

 

真っ暗闇のなかに、英虞湾がいっしゅんだけ青白く浮かび上がる様子が面白く、

姿が見えた母と義妹を呼んできて

しばらく三人で真夏の夜の不思議なリアス式海岸を見つめていました。

 

 

 

翌日は、晴れたり曇ったりのお天気。

 

父をあまり歩かせないプランだったので

伊勢参りには行かず、

 

でも「赤福に行きたい・・」との母のリクエストで

参道の本店は混んでいるのは間違いないから

鳥羽店に行きました。

 

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みなで赤福氷を。

 

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赤福の隣に古民家が。

 

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こんなのあったかな?

 

鳥羽ゆかりの詩人・伊良子清白(いらこせいはく)の家とのこと。

 

大正時代の建物。

8年前にここに移築をしたそうで、

公開は無料でされています。

 

 

医師でもあったという清白。

 

診察室の家具や道具にいちばん見入っていたのは、私。。

 

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「きょうちゃん、ブログに載せるのにいいのがあって良かったね」

と、甥っ子。。。

 

 

 

そして伊勢志摩スカイラインで、朝熊山山頂へ。

 

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山中には、伊勢神宮の鬼門を守る寺もあります。

 

 

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山頂広場。

 

 

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円柱ポストが。

(じっさいに投函できます)

 

「天空のポスト」という素敵な名前がついていました。

 

 

この山頂には子供の頃から何度も来たことがありますが、

こんな作りの広場、むかしは無かったです。

 

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なんだかものすごく気持ちがいい空間で、

みなそう感じたのか、

それぞれ思い思いの時間を過ごしていました。

 

(母は「首を寝違えた・・」と朝から辛そうだった姉の首や肩のマッサージをはじめました。。

何もこんなところで・・と思いましたが、

そんなことをしたくなるような何かが、たしかにここにはありました。。)

 

 

 

そして帰宅(実家にです)。

 

父がへたり込んだらどうしようとか心配だったのですが、

玄関のドアを開けて家のなかに入るなり

「あー、楽しかった」と。

 

無邪気すぎる口調にちょっぴり面食らいもしましたが、

そうか、お父さん、良かった!

 

 

私も楽しかった。

 

またこんな時間がもてますように!

 

 

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買い付け前日の日記

 

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明日から買い付けです。

 

 

初回の買い付けも7月でした。

 

初回は記憶のなかでとくべつな色合いがあり、

あったことをけっこうよく覚えています。

 

同じ月だからか、

ここ数日、さいしょの買い付けのことを色々と思い出していました。

 

 

 

現地の日本人アテンダント・Kさんに

三回目の買い付けまで何度かアテンドして貰ったことがあるのですが、

 

初回、ある田舎町のアンティークモールで

水牛の角を組み合わせて作った椅子を見つけたときのこと。

 

 

「これ、ミュージアムコレクション級なんですよ!」と大興奮する私に

「え?!1000ドルって書いてあるけど、まさか買う気じゃ・・」と、

値段にも、そしてモノにも面食らうKさん。

 

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↑こんな椅子でした。

 

 

「ずっと欲しいと思ってた椅子なんです。

ひょっとして買い付けで見れたりして・・って思ってたんですけど、

まさかほんとにあるなんて・・・・・!

リストにも一応書いてあったんですよ、

ほんとにあるなんてどうしよう・・・!!」

 

「どうするの?ほんとに買うの?1000ドルだよ」

 

「たぶん買えないけど・・・。ちょっと考えていいですか」

 

「それにこれ、何で出来てるの?骨??」」

 

骨ってどうなのよ・・・とか言いながら携帯を取り出して

電話をかけ始めるKさん。

 

「もしもし。なんか岡田さんがさあ、すごいの買おうとしてるんだよ」

相手は運送会社さん(日系なので日本語です)でした。

輸入可能かどうか訊いてくれたのです。

 

「ダメだって。ワシントン条約があるから。

輸入してもいい種類なのかもしれないけど、それでも証明書が必要になってくるって」

 

 

それで椅子は諦めたのですが、

 

木のコブで作った変わったテーブルランプを買ったり、

メキシコ国境間際にあるメキシカン雑貨の店まで出向いて

とても古くてカラフルな民芸品をいくつか仕入れたり、

シノワズリーのつい立てを求めたり・・・・・、

 

ずい分と冒険もしながら買い付けをしたものでした。

 

オープン前で、

まだひとりもお客さんのいないときの買い付け。

 

 

自由な感覚も冒険心も忘れてしまっているわけではないけれど、

いまいちど初心に帰って・・・・、

買い付けにのぞんできたいと思います。

 

 

どんなモノが見つかるだろう!

 

ぜんぶがお客さまにもときめいて貰えるようなモノにしたいです!

 

 

それでは、行ってきます!

 

 

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ホーローメランコリック

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コーディネートブログに載せた画像。

 

切り花の紫陽花を軒先に。

 

 

アメリカのアンティークディーラーが

古いホーローバケツやベビーバスに活けた花をよくエントランスやガーデンに飾っているのですが

それを見て前からやってみたかったんです。

 

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話は変わりますが、、

 

ホーローっていいですよね。

 

質感もいいし、表面がガラス質だから手入れもしやすいし。

でもやっぱり惹かれるのは質感かな。

 

 

アメリカにアンティークの買い付けに行くのが決まったとき、

ホーローのものにいっぱい出会えるんじゃないかなと思って

わくわくしたものです。

 

アンティークってひとくちに言っても多種多様。

 

たとえば家具だったらゴシック様式の家具から

納屋から出てきたようなペイントのざっくり剥がれたワークテーブルまで

色々とあるわけですが、

 

「アメリカのアンティーク」ということで自分がまず真っ先にイメージしたのは

ステンシル模様のついたキッチンテーブルだったり

画像のようなウッドハンドルのバケツだったり・・・・

そんなホーローのものたち。

 

力を入れて探したいのはもっと他のテイストでしたが、

「買い付けでアンティークのホーローのものにいっぱい出会う」、

それは考えるだけで幸せな気分になるような、

自分にとっては素敵なビジョンでした。

 

 

以前は、テーブルやキャビネットなどの大物から、

バケツやジョーロ、ポットやボウルなどの小物、

それに大きな看板まで、

たくさんのアンティークホーローに出会いましたが、

その頃のことを思うと、ずいぶんと少なくなってきた気がします。

 

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↑壁にかかった看板もホーロー製。

ホーローとともに、こんな古き佳きアメリカなブースも減ってきています。

 

なんだか古いアルバムが見当たらなくなってしまったような、

そんな気持ちになります。

 

 

梅雨だからか、

ちょっぴりメランコリックなDiaryになりました。。。

 

 

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買い付け前日の日記

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明日から買い付けです。

ホームページのリニューアル直後だったので
出発を予定よりも半月ほど遅らせました。
 
いくつかのフリマやイベントに行けなくなったのが痛いところですが、
一軒でも多くのディーラーをまわって、楽しいビンテージをたくさん集めてきたいと思います。
 
 
しかし最近は、こうやって足で稼ごうとしても
アイテムによって見つかりづらいものが増えてきました。
 
とくに、ソファとペンダントランプ。
どちらも主要商品なので弱ったところです。
 
近隣の州や北カリフォルニアのほうにも足を伸ばせば違うのかもしれないけど、
車の荷台は一日でいっぱいになるので毎日運送会社さんに荷降ろしに行く必要があり、
一泊二泊しないといけない地域にはどうしても行けないままになっています。
(大きなトラックにすれば問題解決だけど、さすがにほんとにそれだけは出来ません。。。)

ただ有り難いことに、最近個人のアンティークディーラーが増えてきています。
アメリカの景気、だいぶ戻ってきているのかな。
 
(でも「10年前は品物を並べると同業者がまずやってきて、10分で半分くらい売れたものだが、
今はぜんぜんだね」
彼はフリマのディーラーですが、そんなことを漏らすひともいるので
実際には流れが変わってきているということなのかもしれません)
 
閉鎖されてずっとそのままだった大型アンティークモールが
オーナーチェンジで商売再開したとのニュースも入ってきて、
このあたりに期待しようと思います。
 
 
面白いと思うのが、
今の段階ではどんなモノがあるのか何ひとつ分からないのに、
翌週にはコンテナいっぱい分のビンテージが集まっているということ。
それらが今、散り散りになって方々のディーラーに佇んでいるということ。
 
思えば変わった仕事です(笑)
 
でも宝探しみたいで楽しい・・・・・。
 
 
そう、でもほんとうに、ひとつひとつ・・・、
ぜんぶのアイテムが「宝モノ」と思えるようなものだけを集めよう。
 
お客さまはそんなKioに期待してくれているし、
自分もそこを目指しているから。
 
 
HPリニューアル後で商品ページがまだ乏しいなか、
しばらくアップがお休みなり心苦しいのですが、
手荷物たくさん持ち帰ってきてサイトにもどんどんあげていきますので、
帰国後のラインナップにご期待いただけたら嬉しいです!
 
 
それでは、
行ってきます!
 

 

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