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ビンテージ&アンティーク家具「Kio」の日記

二階のリフォームと、その先の夢。

もう9月だなんて早いですね。

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

 

8月は長いお休みをいただいておりましたが、
お陰さまで二階のリフォーム、かなり進みました。

 

昨年末に薪ストーブを置いた部屋。

羽目板にまで造作して中断していた壁と斜め天井に、
やっと色がつきました!

 

くすんだ薄いブルーにする予定で、
塗料は去年から準備してあったのですが、
いざ試し塗りしてみると、薄い感じがどうもしっくりこない・・・・

「濃いめで、そして暖色がやっぱり好き」ということで、
前からずっと気になっていたアニースローン・チョークペイントの『スカンジナビアンピンク』という、
くすみがあって顔料らしさが前面に出たピンクで塗りました。

 

するとフローリングの床が壁をぼんやり見せているのが気になり始め、
床もペイントしてしまおうということに。

白がいいと思ったとき、
店舗の白い床でいつかしたいと思っていたダイヤのステンシル模様をここにつけよう!となって。

 

そうしてこんな空間が出来ました。

 

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正確には、出来てきました。
さすがにステンシルに時間がかかって、床はまだあと4分の1くらい残っていますし(笑)、
いちど買い足したピンクがけっきょく足りなくなり、壁もいちぶで未完成・・・

 

それでも薪ストーブ部屋、
念願だったオイルランプも似合ってくれましたし、
HPの撮影でも使っていけそうで、
頑張った甲斐がありました。

もともとは猫達の専用ルームで、
ここを手に入れた時のごくごく普通の内装のまま
ケージやキャットタワーがおかれた状態だったので、
それを知っているひとはきっとびっくりするだろうなあ。

(猫部屋は、陽の当たる南側に引っ越しました)

 

スカンジナビアンピンクの買い足しは、
「久しぶりに桑名まで行ってみようか」と
桑名にあるアニスローンの日本総代理店まで出かけました。

高速を使うと1時間で行ける距離にあるのが嬉しい。

 

到着すると、いつも外に出てみえてお会いしたことがなかったオーナー夫妻がいらっしゃり・・・

知識、技術だけでなく、
アニースローンへの熱い想い(=インテリアや色への飽くなき想いにも繋がる)を持つお二人に出会えたことが
本当に嬉しい出来事となったのでした。

アニー・スローン本人のエピソードが聞けたのも楽しかったですし、
思いがけないお話もいただきました。

 

Kioではもう10年近くアニースローンの塗料を使って
商品のリペイントをおこなっていますが、
ものの状態やお客さまのご要望に応じてで、
本格的にではありませんでした。
 

ところが去年くらいから
「Kioのもう一本のラインと謳えるくらいに、本腰を入れてやっていきたいな」と
急に強く思うようになったんですね。

それこそスカンジナビアンピンクみたいな色で塗って、
ワックスをかけてからダークカラーで表情をつけて、
チェストだったら、ひきだしの中も塗る・・こんどは違うカラーで・・、
そうやって世界にたったひとつしかない家具に再生して販売してみたいと。

 

総代理店のご夫妻からいただいたのは、そんな矢先でのお話でした。

まだ何か進展があったわけではないのですが、
もしかしたらそのうちにご報告出来ることがあるかもしれません。

 


お話し、ふたたびリフォームのことに戻りまして・・・・・

キッチンも羽目板にして色を塗る予定でしたが、
薪ストーブ部屋の作業が予定以上に増えたので
こちらも羽目板が途中までになっているところです。

薪ストーブ部屋はさっそくHPの撮影で使ってみましたが、
写真だと塗りムラが出てしまって、
もう一回塗るといいのかなあ。。

キッチンもそう遠くないうちにHPの背景に登場すると思いますので、
またぜひ覗いてみてください。

 

Kio、少しずつですがまだまだ変化をいたします。

これからもよろしくお願いします!

 

『バスケットムーン』‐100年も長持ちするかご‐

すっかり間があいてしまいました・・・・・・

 

しばらくぶりに家具ものが入荷したこともあって、
荷受けしてから沢山の方に足を運んでいただきました。

HPにも多くのアクセスをいただいております。

皆さま、本当にありがとうございます。

 

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↑キャビネットを撮った画像なのですが、
今の店内がわりあいと写っていたので載せてみました。
 

 

量産されたものが流通の大半を占めるようになって久しいからか、
手作業を感じる、素材の質感が伝わる・・、

そして「こんなのまであるんですねえ」と、
声がもれるほどに珍しいものと時に出会える・・・、

そんなアンティークに、
素直に感動したり反応される方が、
前より増えてきているような気がします。

 

買い求める・求めないはまず置いておいて・・、
アンティークに反応を示す人の裾野が広がってきているように、
店頭に立っているとそう感じるのです。

Kioは関西と伊勢をつなぐ街道沿いにあるので、
カフェと間違えて通りすがりに入るお客さまも多く、
そんな方でも興味を持つ度合いが前よりも高まったなあって思うので
それもあって余計に。

 

 

この間、素敵な絵本の古本と出会いました。

『満月をまって』
 1999年 バーバラ・クーニー作

 

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アメリカ東部の山奥で、かごを編んで生計を立てる家族を描いた物語です。

 

とうさんが作るのは、100年も長持ちするかご。
それなのに行商先の町の人に野蛮なもの扱いされたがために
すっかりかごが嫌いになる少年。

そんな少年にある晩、木と風の声がきこえてきて・・・・

 

職人は、とうさんをいれて三人だけ。
木を伐り出して丸太にするところから始まり、
素材のリボン(ヒゴのようなもの)作りから編み上げまで、
すべての工程を手作業でおこなっています。

口数は少ないけれども、こころに信念を持つ職人たち。

お話しもとても良かったのですが、
「かごづくり」そのものにも強く心を打たれたのでした。

 

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ニューヨーク州のハドソンからさほど遠くない山奥にじっさいにいた、
たいへん丈夫で美しいかごを編む職人たちがモデルになっているのだそうです。

 

アンティークのかご、
買い付けでも見ている。

絵本に登場するようなかごは
今や博物館の収蔵にもなっているのだとか。
だけどひょっとしたら、ひとつふたつは目にしたことがあったかもしれない。

 

かご。
思えば大好きなアイテムなのに、
あまり縁が無いままきてしまった。

 

こういう本を読むと、がぜん興味がわくし、
暮らしのなかで使ってみたくなる。

 

100年も持つかごがあること。

そして世の中には同じようなものがきっと他にもいっぱいあって、
もしかしたら作り方も存在も忘れ去られようとしているかもしれないということについて
ずっと考えている。

 

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高知への旅があったり、アーミッシュから学んだり

先月のことですが、急な用事で高知県へ行きました。

朝5時に家を出て、夜の11時半に帰宅。

日帰りの車旅です。

 

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明石海峡を渡り、淡路島を横断し、
今度は鳴門海峡を越えて、四国へ。

淡路島を走っている間は、
なんだかどうしてか、日本の〝おへそ〟にいるみたいな感じがして、
その時の不思議な感覚がずっと残っています。

 

四万十川も初めて見ました。

大らかな川でした。

そんな場所で、地に足をつけて生きる温かくて陽気なご夫婦と会いました。

 

自分たち的にも、世の中的にも新年早々から色んなことがあって、
時間が過ぎるスピードがこれまでに以上に早く感じます。

そんななかで四国に行ったときのことは、
アメリカに買い付けで行ったのと同じような記憶場所?におさめられていて、
思い出すと落ち着いた気持ちになります。

 

まだ確定ではないのですが、
来月買い付けを計画しています。
(近づいているのにまだ未確定だなんて、、、!)


きっと何回か同じようなことを書いていると思いますが、、
「使えるもの。かつ絵にもなるような美しいもの。」
そういったのを探して展開していきたい。

たとえば台所がある。

そこには調理道具や食器が必要だし、
それにテーブル、椅子、食器棚、明かりも必要。

最低限でみてとっても要るそれらのアイテムを、
長く使えて、美しいものにする。
それだけで景色は良くなるし、寛いで楽しい気分にもなれる。

だからそれらは、物質ではあるのだけれども、
それをちょっと超えて精神的なものであると言える。

そこをやりたい。
大事にしたいと思っている。

 

この間、動画で公開されたアーミッシュの人の家を見ました。

また折りをみてゆっくり書くかもしれませんが、
とにかく本当に衝撃的でした。

美しいとはこういうこと。
本来、シンプルで機能的で持続可能とはこういうことなんだって。

思想や風習という枠でとらえると彼らのことは分かりづらくなってしまうのかもしれませんが、
誰もが実践できて満足が得られる暮らしを見たような気がします。

「こんな暮らしをされたらメーカーのものは売れなくなっちゃうかもしれないね」
思わず夫に向かってこんなことを口走っていました。

 

美しくて、継続できる暮らし。

 

Kioとしてやれることがもっと沢山あるはず。

 

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以前みたいにネジをいっぱい巻いてやるのではなくて、
少し緩めて・・・・・、
自分たちも暮らしをもっと楽しみ、
そこから出たものを盛り込みながら、
今までよりあじわいのある店や品揃えになっていきたいです。

 

書くとついアツくなるのは変わっていませんね。。。笑

熱いものを提供していきますね!

これからもよろしくお願いいたします。

 

(四国ではぜんぜん写真が撮れなくて。。。
画像が少なくてごめんなさい。。。)

今年もありがとうございました。炉辺にて。

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二階の住まいに薪ストーブがつきました。

 

長年の夢ではあったのですが、
すっかり〝自分たちで手作り〟が生活のモットーになってしまったがため、
「さすがに薪ストーブの設置はハードルが高いね」ということで
これは夢のままできっと終わってしまうだろうと思っていました。

 

ところがある日、
「薪ストーブをつけることにしたよ」と、
耳を疑うような言葉が夫の口から突然出て。

ホームセンターで何気に手に取った薪ストーブのカタログを見ていたら、
自分でも出来るんじゃないかと思えてきたのだそうです。

(それから夫は、YouTubeなどで猛勉強の日々でした・笑)

 

鉄の塊を二階にあげるのは家具とはわけが違いましたし、
とくに煙突工事は、風の強い地域でしたので失敗に次ぐ失敗で、
想像以上に苦戦しましたが、
夫が諦めずに頑張ってくれたお陰で
今年は薪の炎を見ながらの年越しです。

 

鋳物の炉があり、そこに薪をくべる。
ただそれだけ。
電気も燃料タンクもいっさい使わない。

そんな薪ストーブは、原始的と言えるまでのシロモノ。

 

でも、上昇気流を作って炉内の温度をあげてあげないと、
薪は燃えてくれない。

そのために着火の際には窓を開けて室内の気圧を弱めたり、
燃えやすい針葉樹と、長持ちする広葉樹を使い分けたりしないといけない。

 

ひと筋縄ではいかないけれども、
そこに自然の摂理を見ることが出来る。
すごく面白いし、勉強になる。

 

「こんなことを学校で教えて欲しかったね」
なんて夫と笑って話しながら、
やはりここでもKioをやりながらいつもいつも考える
〝本物の道具〟のことを思う。

 

 

もうすぐ新しい年が始まります。

どんなことが出来るかな。

どんなモノを提供させていただくことになるだろう・・・・・

興奮、期待、
そんなのが静かに・・興奮なのに静かと言うのもおかしいのだけれども、
でもそんな感じで・・心に湧きおこってきています。

 

そして皆さまへの感謝も同時に。

買い付けもまだまだ不安定ななか、
そんなKioをいつも見ていてくださって、ご愛顧くださって、
本当にありがとうございます。

 

どうぞ良いお年をお迎えください。

皆さまにとって2024年が幸せな一年でありますように。

 

 

実は見た目だけでなくて使い勝手も良い、ビンテージのヘアブラシ

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突然ですが、

皆さまはどんなヘアブラシをお使いでしょうか?

 

 

髪質の良い方は
きっと何を使っても上手く梳かすことが出来ることでしょうね。

 

それこそコームやスケルトンブラシでさっと梳いただけでも

きれいに整うのではないでしょうか。

 

 

しかし私は、太くて硬くて量が多く、

おまけにくせ毛で乾燥しやすいときている、、、、、

 

こんな髪にぴったり合うブラシというものに、

実はこれまでの人生で出会ったことがなかったんです。

 

 

くせ毛で根元が立ち上がり気味なので、

毛が柔らかいと、髪にブラシが負けてしまう。

 

量のせいなのか何なのか、

ヘッドが小さいと櫛通りが悪い。

 

ここまでは早くから分かったので、

硬い毛で大きなヘッドのものを選ぶようにしていたのですが、

それでもどんなブラシを使っても「ぬかに釘」といった感じで、

上手い具合に梳けない・まとまらない、

ずっとそんなでした。

 

 

ところがいつぞやだったか、

いたずらに梳いてみた〝あるブラシ〟が「えっ?!」って思うほど、

私の髪の救いの神となってくれたんです。

 

それがタイトルにある「ビンテージのヘアブラシ」です。

 

 

大きなヘッドに、長い持ち手を携えたひと品。

 

毛はナイロンだと思うのですが、

まずこれが硬さがあり、びっしりと植毛されていて、

正直、先端を触るとチクッっと痛いくらい・・、

 

だけどそれがかえって

髪や地肌全体にきちんと行き渡ってくれる感覚があったんですね。

 

 

そして重さ。

毛以外はほとんど金属なので、

市販のブラシと比べると、2倍3倍と重い。

 

でもその重さが功を成して、

髪を余すことなくしっかり梳かしきって(変な表現ですが、、)くれるんです。

 

硬い毛はこれまでも使ってきたから、
鍵は重さが握っていたんだと思いました。

 

 

 

それまでスチームアイロンを駆使しないとダメだった根元の浮きまで

解消されました。

 

ボリュームを抑えたいところ、真っすぐにしたいところは、

その部分の上側に手をしっかり当てて重点的に梳かすと上手くいきます。

 

 

これまでブラシ難民?だった私には

それはそれは感極まることでした。

 

 

商品として買い付けたブラシでしたが、

そのまま私物となり、無くては困るほどの必需品となりました。

 

かれこれ5年くらい愛用しているでしょうか。

 

買い付けへももちろん持参します。

 

いくらスーツケースの中を占領しようとも、重くとも、かまいません!

 

ただ、大きな金属の塊なので、
X線検査に毎回ひっかかるのが難点、、、

 

「やっぱり櫛でしたか。余りにも大きかったので確かめさせて貰いました」

5月の買い付けの時も、

スーツケースを開けた空港保安係員の方が苦笑いされていました。。

 

 

 

 

 

ちなみに画像は、冒頭もこちらもHP掲載の商品。

 

私のブラシは、
ヘッドの装飾がアメリカのホテルで取れてしまったみたいで

気づいてから探しても見つからず、

こちらでお披露目するにはちょっぴりさびしい見た目のため、

イメージ画を載せました。。

 

こちらも試してみますと、
私のと変わらない使い心地で、良かったです。
(正直なところでは、さらに重さがある私のブラシに軍配があがるかな。。)

 

 

なんだかさいご宣伝になりましたね(笑)

 

 

しかし昔の道具、
ブラシに限らず使い勝手が良いモノが多いなあって思います!

 

 

「開かずの扉を開けろ!」作戦。

久しぶりの更新になってしまいました。。

 

 

今年の夏休みは、二階住居の一室のリフォームをやっていました。

 

いわゆる屋根裏部屋的な、斜め天井のお部屋です。
約12畳。

 

まだ手付かずだったここを、
壁だけでなく斜めの部分も板張りにして、

くすんだ水色でフルペイントして、

コテージ風の空間にすることになり。

 

休み中に完成させて、
ブログとインスタグラムに投稿をと思っていたのですが、

角度がある部分の板のカットに思った以上に手間がかかり、

作業は定休日に繰り越して、継続中。。

 

頭が切り替わらなくて(笑)、

ブログ、インスタともにストップしておりました。。。

 

 

何か書こうと思い、

小話ですが、この間あった嬉しいエピソードを。

 

 

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このキャビネット、

もう八年くらい前ですが、買い付け紀行に載せたので覚えてくださってる方、

いらっしゃるかもしれません。

 

手直しの必要もないくらいの状態だったのに、

なぜ販売していなかったかと言いますと、

鍵が開かなかったんです。。。

 

 

1.コンテナで荷受け後、鍵がどこにも無いことに気づく

 

2.鍵だけバッグに仕舞って帰国したのだったかもと思い、
バッグやスーツケースの中を探すも、どこにも見当たらず

 

3.「そもそも鍵を受け取らなかったのかもしれない」

それで次の買い付けの時にディーラーに訊いてみると、

「Kioにちゃんと渡したぞ」と即答される

 

4.店にストックしているあらゆるアンティークの鍵で試すも、
「おしい」のもあったが、やはり開かず・・・

 

5.鍵の専門屋さんに電話で頼んでみると、

「アンティークはちょっと・・・」と断られる

 

6.扉の角にマイナスドライバーを当てて
自力で開けようとトライしているところを夫に見つかり、

「無理にやったらダメだよ」と注意を受ける

 

7.夫の目を盗んで何度かトライする

開きそうな気がするのだが、開かない

 

 

6と7は手荒なのですが、、

ひょっとしたら鍵はアンロックの状態で、

ただ単に塗料が固まって扉が開かないだけじゃないかとも思ったんです。。

 

 

 

偶然ぴったり合う鍵が出てくるまで待つしかないのかと思いながら

八年が経過。

 

すると先日お客さまで設備職人さんでもある方がみえ、

「これまだ開きませんか」と、

店の奥に鎮座し続けるキャビネットを見て、そうおっしゃいます。

 

1~7までのことを話し、

6で開く可能性もあると言うと、

「やっちゃう?」と、突然そんな思ってもなかったお申し出・・・

 

 

「クリアファイルあります?」

「え?それで開けるんですか?」

「いや、道具が家具に当たらないようにクリアファイルを差して養生するんですよ。

これ、現場でよくやるんです」

 

なるほど、職人さんの知恵も学ばせて貰った・・と思っていると、

「開きましたあ」

この八年は何だったんだと悲しくなるほど、

いとも簡単に扉が開きました、、、

 

 

キャビネットは買い付ける直前にディーラーがペイントしたばかりだったので、

完全に乾かないうちに固まった塗料が

扉を施錠したかのように強力に締めていたんですね。

 

私がトライしても開かなかったのは、

私と職人さんの技と力の差だったみたいです。。

 

けれどまさか、こんな急展開で扉が開くことになるなんて・・・!

職人Sさん、どうもありがとうございました!

 

それにしても鍵がかかっていなくてほんとに良かった。。

 

 

扉には、真鍮かブロンズの小さな取っ手を付けて、

鍵穴は飾りとして残そうかと思っています。

 

 

近いうちに商品ページでもお披露目いたしますね!

 

しかし、鍵はいったいどこへ行ってしまったんだろう?

 

 

椅子職人さんの工房で出会ったアンティークのスツール

先日HPにアップをしたスツール。

正統派なのに、チャーミングで、
そんなところが自分としては好きです。

 

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出会いは、思いがけないところにて・・・・・・

 

商品の椅子を張り替えるにあたり、
複雑な工程を要するものでしたので
職人さんにお願いすることにしたのですが、

いつまでも名古屋時代の職人さんにお願いするのも行き来が大変ですし、
それで地元の職人さんを探すことにしたんです。

 

インターネットの情報をみていて、
直感で「ここだ」と思うところがありました。

住所は四日市。
Googleマップで見てみると、
70年代のレトロモダンな外観が現れ・・・・

そこは昔から何度か前を通ったことがあり、
そのたびに「なんかいい感じだなあ」って思っていたところだったので
少しびっくり。

そして「ご縁があったんだあ。
子供の頃から知ってたのに(三重生まれ)、今になって・・!」と、
嬉しくなったのでした。

 

ずっと椅子のショールームがメインだと思っていたのですが、
いざ直す椅子を持ち込みにうかがうと、
今ではショールームは稼働しておらず、修理専門にシフトされたみたいでした。

 

そんななか、
かつてのウインドウだったところに
修理を終えてビニール袋をかぶった椅子にまじって佇む
一台の優美なスツールの姿が。

それが画像の子です。

 

張り替え依頼に来たのに、買い付けに来たときみたいなテンションとなり、
「電話した者ですが、あの、すみません!、こちらは売り物でしょうか?!」と、
用件が後先に(笑)

 

「ああ、これですか?これは私のおばあちゃんが使っていた椅子なんです。
倉庫から出てきたので、傷んでいた座面だけ張り替えたんですよ」と、穏やかに職人さん。

私「かなり古いですよね?」

職「ええ。100年は経っているはずです」

私「どこの国のものか分かりますか?」

職「うーん、そこまでは・・・・。ヨーロッパだとは思いますが」

 

職「張り替えが終わって、引き取りに来てくれるときまでに値段を考えておきますね」

私の目が強くものを言っていたのか(笑)、職人さん、そんなふうに笑いながら言ってくれました。

 

そして次に行くと値段がつけられていて、
スツールは、張り替えが終わった椅子と一緒にKioにやって来たというわけ・・・・

 

 

椅子職人さんの工房には、
ルイ様式のチェアや、ビクトリアンのシェーズロングなど、
素敵なアンティークの椅子が何台かありました。

みなアンティークショップさんからのご依頼なのだそう。

手に入れられないものばかりですが、
でもショップではなくこういった特殊な環境でアンティークを見ると
なんだか買い付けの現場が思い出されて、
職人さんとのご縁がますます嬉しくなりました。

 

おじいさんの代から三代目なのだそうで、
工房の奥ではお父さまとお母さまらしき方が椅子に向かっていました。

家族で代々営む椅子工房だなんて、良いですね。

 

するとスツールは初代の奥さまの持ち物だったということになり、
この子は色んな椅子をこれまで見て来たんだと思うと、感慨深いものがあります。

 

*工房の写真を撮らせて貰えば良かったなあ。
どうもいつも、そういったことをうっかりしている私。。。

 

地元のケーブルテレビにKioが登場します!

 

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ずいぶん前のダイアリーですが、
ケーブルテレビが好きと書いたことがあります。

芸能人がひな壇に集ってわいわい進行していく地上波のバラエティ番組がどうも苦手・・
 

レポーターが一人でテーマから逸れることなく伝えてくれる、
そんな番組が多いケーブルテレビが好きなんです。
 

 

三重に越してきてからは、「ZTV」というケーブルテレビに加入。

お気に入りはグルメ番組と、
あと放送エリア内を車で走り、車内カメラで撮った映像を流す『ロード』というドライブ番組(?)。
町をただ走るだけなのに、ロードは癖になる面白さがあります。

 

そして『Osyastagram(オシャスタグラム)』

こちらはレポーターさんがエリア内のお店やスポットを巡り、
写真を撮りながらそこの紹介をするという番組。

インスタグラムを意識した企画が良いなあと思いながら楽しみに観ています。

 

そんなオシャスタでこの度Kioを取材していただきました!

今回は白山町にクローズアップした企画とのことで、
Kioも取り上げてくださって嬉しかったこと。

 

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Kio以外にもう一軒小売店があったのですが、
そちらは地域の交流会で知り合った方の老舗店で、
それもあってオンエアがとても楽しみです!

 

ZTV『syastagram(オシャスタグラム)』

放送日】3月24日~31日

【放送時間】①6:30~ ➁8:15~ ③10:30~ ④13:45~ ⑤15:15~ ⑥18:45~ ⑦20:15~ ⑧23:45~

エリアが限られているのが残念なところなのですが、
ご契約されてらっしゃる皆さま、ぜひご覧ください!

 

ZTVさん、取材に来てくれた皆さま、
この度は本当にありがとうございます!

 

ガーデンフェンス、完成しています!

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ガーデンフェンス、完成しております。

 

結局あれからも雨でしたが(笑)、
残りの工事・・ピケットを支柱に留める作業は
雨に濡れながらの方がかえって暑さしのぎになって良かったです。

 

Kioはお店屋さんですが、
“小さな世界”にするのが夢というか目標。

フェンスがついて、なんだか世界の入り口が出来上がったみたいな・・、
はたまた主人公である建物の引き立て役が現れたみたいな・・、
そんな感じになりました。

お客さまも楽しんでくださっていて、
それもとても嬉しい。

 

 

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フェンスは敷地の両脇にこしらえました。
トータルで12m作ったのですが、
間口が広いので、これでもまだあっさりしていると言えばしています。

ですので中央に立つ看板の脇にも増設しようかと思っています。
その時は左右のより低くしてもいいかも。

小さくなるし、何より要領を得たので、
次回は水木の休みを使って作れそう!

 

青写真では、
敷地全体をぐるりっと、今度は牧柵みたいな素朴な柵で囲う予定。

今でもカフェと間違って入って来られる方が多いのですが、
ここはなんだろう?と、ますます思われるだろうなあ。。

 


 

 

暮らしの手帖。

二階の住まいは、まだ未完成。。

 

なのでまだ欲しいモノや、やりたい造作がある。

 

こうやって書くと、なんだか物欲が高いみたいなのですが(笑)、

 

だけど、思い描いたカタチにまで持っていけたら、

もうそれ以上欲しいモノは、大筋においてですが、

そんなには出てこないような気がする。

 

そこで日々の暮らしを送る。

それはきっと、とても楽しそう・・・・・。

 

自分が最終的なところで強く求めているのは、それなんだと。

 

そこにはぜったいに辿り着きたいから、

今は足りないモノを集めたり作ったりすることをやっています。

 

 

だから・・・・、

だから本当に良いモノ、長く使えるモノを使いたい。

 

 

私、この間、自分でも気づいて思わず笑ってしまったのですが、

相当に物持ちがいいんです(笑)

 

バスタオルとキッチンの水切り、

どちらも消耗の激しいモノだと思うのですが、

結婚当初からだから、かれこれ20年くらい使っていました。。。

 

過去形なのは、さすがに水切りが汚れが落ちづらくなって買い替えたからで、

その時よく考えてみたら20年も使っていたのだったと。。

そして、そういえばバスタオルもそうだったなあと(笑)

 

生活品が長持ちするのは、

たぶん買うときにいちばん良いモノを選ぶようにしているからかもしれません。

 

ちなみにアイロン台は、一人暮らし時代からのモノで、

四半世紀以上に渡って活躍中。。

 

イタリア製のスタンド式のものが欲しくて

FOB.COOP(懐かしいなあ。本当に良いお店でしたね。)で奮発して買ったのですが、

とても使いやすいですし、デザインがいいので使うたびに気持ちがいいです。

 

大事にしていますし、

たぶんこの先、一生使えそう!(笑)

 

 

 

私の考えるところのシンプルな暮らしについて書きたいのですが、

一気には難しいので、断片的に書いていければと思っています。

 

今日は良いモノについてのメモ書きでした。

 

読んでくださってありがとうございました!

 



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