Diary
鳥羽水族館
どうしてか、魚が泳ぐところがむしょうに見たくなって、
そう思ったらそのことで頭がいっぱいになって(笑)、
鳥羽水族館に行ってきました。
先週のお休みの日のことです。
三重生まれなので
子供の頃はよく行っていたものでしたが、
大人になってからの記憶はあまりない、
とにかくものすごく久しぶりでした。
「伊勢志摩の海」と題したセクションには
スナメリの水槽もありました。
優しげで、かわいい。
まるで水の中の妖精です。
ここからすぐのところにある海に
こんな子たちが暮らしているんだ・・・!
何も知らないものだから、驚きでした。
そして海を大事にしなくては・・・と思いました。
鳥羽水族館の人気のひとつ、
ジュゴンの水槽。
この水槽の隣にもうひとつ水槽があり、
大きなウミガメが、背中を蛍光カラーで染めた魚たちと一緒に泳いでいたのですが、
この水槽がいちばん気に入り、しばらく眺めていました。
魚たち、みんな美しく泳ぐなあって
そんなことを思いながら見ていました。
みんな泳いでいて、それでもう完全で。
照明が暗いこともあってか、
そのうちに宇宙船の窓から宇宙空間を見ているような、
とても不思議な感覚になったのでした。
今も魚たちが水中を漂うリズムが頭に残っていますし、
そのせいでかは分かりませんが、それ以降なんだか頭もすっきりしている気がするのです。
疲れていたのかな?(笑)
行って良かったな。水族館。
たまに思い出しては、また出掛けて行きたいです。
おまけ。
水族館の前に寄った赤福茶屋で、大好物の赤福氷を。
ここは伊勢神宮内宮そばのお店なのですが、
江戸情緒のある空間が気に入っています。
搬入日記「名古屋のSさんのお部屋」
名古屋時代の店舗、
もう懐かしいと感じてしまう。
でも、それもそのはず。
6年以上前になるのですものね。
さて、今回ご紹介させていただくのは、
そんな名古屋時代のKioの、ご近所のお客さま宅です。
お家の住人は、Sさん。
何度か店頭で家具をお求めいただいていました。
そんなSさんから、ある日インターネット経由でご注文が。
ペンダントランプだったので、取り付けもさせていただきたかったですし、
Sさんも町も懐かしくて、
店を終えて夜の名古屋へお届けに向かいました。
名古屋、ときどき行きますが、
行くたびに新しいものが出来ている。
暮らしているときはそれが当たり前の感覚でしたが、
今の場所にいると、街が進化するそんなスピードにも驚いてしまいます(笑)
Sさんのマンションの近くにも大きくてスタイリッシュなスターバックスが出来ていて
びっくりでした。
Sさんのマンションも、街に似合う設計。
落ち着いた照明のエントランスは、シティホテルのラウンジのようで、
夜のお届けで得をしたような気分になりました。
お届けしたのはペンダントランプ三台。
一台は、こんなワイヤーのバスケットのような作品。
Sさんのお部屋の天井は、
シーリングがニッチにも設けられた、なかなか珍しい仕様。
それを活かしてランプを取り付けたら、
こんなカフェのようなスペースが出来上がりました!
(壁際のコンソールテーブルも、以前Kioでお求めいただいたものです)
あとの二台は、ペアのグラスシェードランプ。
数年前にこのマンションにお引越しされて以来、
代用のランプをお使いだったところ、
HPでこのランプを見つけ、即決してくださったとのこと。
冒頭の写真は消えているところですが、
ステイ金具のゴールドがカーテンにぴったりで、かっこいいですし、
色んな要素が見事にブレンドされたお部屋は、
外国の集合住宅の一室のよう!
こちらのキャビネットも、Kioにてお求めいただいたもの。
使いやすいと言って、とても気に入っていただいています。
お届けにあがると、
以前の家具との再会もまた懐かしいです。
Sさんは本当に幅が広くて、
写真を撮りませんでしたが、フィレンツェのテーブルなんかもお使いです。
もう無くなってしまいましたが、
名古屋にインテリアのセレクトショップがあり、
そこが大好きだったのですが、
その店のことが思い出されました。
SさんとSさんのお部屋の明かり、
そして、かつて毎日を送っていた街の明かりにも見送られて、
帰路は、心にも温かい明かりが灯っていました。
Sさん、どうもありがとうございました!
(お届けした皆さんには公開の都度謝っていますが、、、)
ものすごく遅くなってすみませんでした、、、!
素敵に受け継がれた30年代のピンボール / 埼玉県K様邸
HPからのご注文で、
埼玉へ旅立って行ったビンテージのピンボールマシーン。
特殊なアイテムだったので、
どうやって使ったり、あるいは飾ったりされるんだろう?って興味がありました。
すると到着後、
お客さまからお写真が!
窓辺をどんなふうにするかで悩まれていたところへ
このピンボールが見つかったとのことで、
出会いをとても喜んでくださいました。
冒頭の写真もそうですが、
お客さまのお部屋、まるでお店やアーチストのアトリエのよう!
ディスプレイも素敵ですし、
モノのひとつひとつにストーリーが感じられて、
写真を眺めているだけでお店に来ているみたいな楽しい気持ちになりました。
色もあるのもまた楽しくて。
ピンボールのカラーがぐっと引き出されたのが、
買い付けてきた私としては感激でした。
1930年代のアメリカ製。
もう90年も前のモノ。
当時の色香や時代の背景を残しつつも、
今の時代の空気感を軽やかにまとって、楽しくお洒落に再生されたピンボール。
彼(ピンボール)自身も嬉しくて、
夢の中では、玉をどんどん入れてチューリップを咲かせているだろうなあ。
あれ?!、それではパチンコですね。。。
いやでもきっと、それくらい嬉しいはず!
埼玉のK様邸。
カフェだったらいいのになあ。。笑
K様、この度は本当にありがとうございました!
海女さんのお話し。
父の日と母の日の親孝行・・・ということで、
この間のお休みの日、
志摩の「海女小屋」に行ってきました。
海に面して建ち並ぶ数棟の小屋。
中には炭をくべた囲炉裏があり、
目の前で海女さんが獲れたての海の幸を焼いてくれます。
本来の海女小屋とは、
海女さんが漁で疲れた体を、薪を焚いて温めたり休めたりする小屋のこと。
朝と昼からの漁の合間には
仲間と炉を囲んで食事しながら和気あいあいと過ごす、
そんな場所でもあります。
↑海女小屋を再現した展示コーナー
海女小屋が体験出来る施設が志摩には何軒かあり、
いちど行ってみたかったのですが、
今回母のリクエストで叶いました。
炭の火力は思いのほか強く、
イカもサザエも伊勢エビも・・・、
瞬く間に香ばしい色に焼きあがり、とても美味しかったです。
私達を担当してくれたのは、
10代から漁を始めて50年になると言うベテランの海女さん。
「好きなことだから毎日が楽しくて、ストレスもぜんぜんない」のだと。
「いちばんいいお仕事ですね」と私が言うと、
満面の笑みで大きく頷いてくれました。
母も伊勢エビを指さして「こんなのが見つかったら嬉しいでしょうねえ」と言うと、
今度も屈託のない笑顔が返ってきました。
大らかで、海女さんがまるで海みたいだと思いました。
「とくかく海が好きでな。
陸で10万円稼ぐより、海で5万円稼ぐほうがいい。
海で何かを探して獲ったときの気持ちはお金には代えられん。
ワクワクするわけだ。
海にはときめきがある。
海女さんて、そんなもんや」
「あ・・・!これって、買い付けと同じだ!!」
これは、ある海女さんのインタビュー記事を読んだときに書いた
数年前のダイアリー記事のいちぶなのですが、
その時のことを思い出したりしましたし、
今回の海女さんも
インタビュー記事の海女さんなんじゃないかと思えるくらい
受ける印象が同じでした。
海女さんて、みんなこんな感じなのかな。
ダイアリー以来、いちど実際に海女さんとお話しがしてみたいなあって
じつは秘かにずっと思っていたんです(笑)
それが実現して、
そして、雨のせいかひと気のない浜辺の静かな小屋で
心も体も寛ぎ、温まり、
まさしくの海女小屋体験となったのでした。
なんだか自分のための日になってしまったような。。。
お客さまのミックススタイルのお家/津市M邸
今日ご紹介するのは、津市のMさん邸。
Mさんは「アンティークに限らず、どんなインテリアでも大好き」とおっしゃる方。
家具職人さんが作った家具もお使いですし、
「コンランなんかも昔から変わらず好きですね」とのことで、
デザインされたインテリアもお持ちのご様子でした。
そんなわけで、どんな感じのお家なんだろうと、
とても気になっていたのですが、
フロアランプと絨毯をお求めいただいたのを機に、
お邪魔出来ることになりました。
フロアランプは「玄関ホールの廊下用に」とおっしゃってたので、
間取りにも興味があったのですが、
リビングがガラスの観音開き扉ということもあって、
広々とした端正なホールに感激してしまいました。
ソファの横に配されることになったフロアランプ。
モダンとアンティークの対比が、かっこいいです!
こういった場所にシーテイングセクションがあるのもいいですね。
雨の日とか、こんなところで本を読んで過ごしてみたいなあ。
リビング&ダイニング。
ダイニングセットが、家具作家さんの作品です。
窓に嵌っている美しい枠もまた、同作家さんによるもの。
目隠し用に何か・・と相談を持ち掛けたところ、
こんな他にはないような枠が出来上がったのだそう。
枠に嵌め込まれたガラスは、M氏の奥さま作。
(至近距離でも撮影させていただけば良かった。。。)
作家ご夫妻は白山町在住で、Kioのお客さまでもあります。
彼らの作品も見れて嬉しかったですし、
オーダーする醍醐味みたいなものも学べました。
絨毯は、アンティークの廊下敷きを。
実はしばらく経ってから、また新たなお届けでお邪魔したのですが、
絨毯の位置がリビングにかわっていました。
廊下敷きのこんな使い方、良いですよね!
新たにお届けしたのも廊下敷き絨毯。
こちらはビンテージ。
リフォームしたキッチンの床に敷かれたのですが、
サイズも雰囲気もこの場所のためにあつらえたかのようにぴったりで、
Mさんも私も興奮気味になってしまいました。
キッチンには、北欧やアールデコのモダンさを思わせる素敵なタイルが張ってありました。
色んな要素のもので、美しく完成されたMさんのお家。
壁にはアートも掛けられています。
美術館に行ったような印象が残ったのは、
アートの存在もあったからだと思うけれども、
Mさんのキュレーションの技のようなものも感じられたからのような気がします。
お求めだけでなく、楽しませてもいただきました。
Mさん、ありがとうございました!
それと、最初のお届けからのことを思うと、
公開がものすごく遅くなってすみませんでした・・・・!
栗の木と、桃の木。黄金週間の空の下で。
ゴールデンウイークに入ってから
雨が降ったり止んだりの繰り返し、おまけに雷まで鳴ったり、
かと思うと、合間で晴天だったり・・・・
空も忙しそうですね(笑)
こんな天候だからなのか、夕陽もいつもとちょっと違います。
おとといは、西の空いちめんに淡いオレンジで塗ったような雲が広がり、
そこから太陽が、まるで宝石のようにきらきら輝きながら、丸くくっきりと出ていました。
昨日は雨上がりのグレイの雲の裾を、オレンジの閃光が照らしていて、
宗教画のような夕焼けでした。
ちょうどお客さまをお見送りするのに外に出たときで、
「わあ、きれいですねえ!」と、口を揃えました。
お客さまを見送ったあとも、しばらくひとりで夕陽のショーを見ていました。
いつも夕陽を見ると「一日の終わり」を感じますが、
昨日の夕陽は、終わりと、そして何故だか「始まり」も感じました。
↑屋根のうえの雲も面白かった。
そして今朝は、
普段なら目を覚ましたりしない4時半という時間に、ふと目が開きました。
4時半にしては外がすごく明るくて
(普段目を覚まさないので、いつもより明るいかなんて分からないのですけれども、、
でも6時よりも明るく感じられました)、
何だか本当に「始まり」という良い実感がわいてきて、
こんな明け方から嬉しい気持ちになったのです。
(二度寝してしまいましたが。。。)
そういえば三月のダイアリーで
「敷地に柿の木を植えようと思います」と書きましたが、
半月ほど前に植えましたよ!
「栗の方が早いから、栗にしよう」と、
柿があまり好きでない夫に押し切られ(笑)、
実際には栗が植えられたのですが。。
あと、栗から少し離れたところに白桃も二本植えました。
「川の水のほうがミネラルを含んでいるから」
と言って、夫が朝夕、小川の水を汲んであげています。
桃栗三年・・と言うだけあって、
日に日に大きくなっていくのが分かります。
ほんとに三年で実るのかな?!
楽しみです!
いずれ皆さんにお裾分け出来るくらいに
収穫が出来るといいなあ。
アンティークと関係ないエピソードになりましたが、
Kioの一環ということで。。。。
それでは皆さま、
ゴールデンウイーク後半もどうぞ良いお時間でありますように!
かわいいお客さん
津市のとある大学に農業サークルがあり、
そこのメンバーの学生さん達がやっている畑がKioのすぐ近くにあります。
色んな作物を育てているのか忙しそうで、
店の裏の小道を
農作業の道具を手に、
ときには耕運機に揺られながら畑へと向かう
彼らの姿をよく見ます。
ある日のこと。
二階の窓から外を眺めると、
メンバーの女の子が珍しくイヌを連れて散歩していました。
イヌがいたんだ。それにしても大きいイヌだなあ。
いや、違う!?、
ヤギ・・・ヤギだ!
彼らがヤギを飼っていることも知ってたのですが、
それでもまさか一緒に歩いているのがヤギとは思わず、びっくり。
それ以来、何度かヤギのお散歩風景を見かけるようになり。
するとあるとき、外に出ていた夫が出くわして、
店内にいた私に大声で知らせてくれたのです。
生後5か月の子ヤギで、名前はハンゾウ君。
まだ少し前にやってきたばかりなのだそう。
他の子は散歩をしないのだけれど、
彼はさみしがり屋で、お散歩好きとのこと。
日頃は猫とばかり触れ合っていますが、
なんだか変わらないですね、
撫でると気持ちよさそうだし、
話しかけるとじっと耳を傾けて聞いている。
かわいい。
しかしそのうちに
その辺の草をむしゃむしゃ食べ始めたかと思ったら、
もう止まらない・・・・。
「ほんとに草を食べるんですねえ」と、
感心して、大学生の彼女にストレートに思ったことを言うと、
「雑草を食べてくれるから、ヤギがいるといいですよ」と言って、
ヤギを譲ってくれる農家さんの情報まで教えてくれました。
そんなに世話もかからないとのこと。
夫はここに越してきたときからヤギも飼いたがってて
(草を食べるからというより、どちらかと言うと動物好きが高じて・笑)、
その日の夜は、そんな話しで湧いていました。
ここでは夜になると鹿もやってきます。
森から道路に飛び出さないよう自治体の柵が張ってあるので
姿はめったに見れませんが、
キョン、キョーンって、高い声がよく聞こえてきます。
この辺りの山にはたくさんの鹿がいるみたいですが、
縄張りもあるでしょうから来ている子はきっと同じメンバーのはず。
そう思うと、彼らとも一緒に暮らしているような感覚にさせられます。
鳥も色んな種類のがいて、
ほんとうにみんなで一緒に暮らしているみたいなのです。
さみしがり屋のハンゾウ君も、鹿たちも、
今夜もいい夢を・・・・・・・
城下町の金物屋さん
先日、実家(鈴鹿市)に行きました。
お昼は、両親と一緒に市内の中国料理店へ。
そのお店は城下町にあります。
私が通っていた高校もこの町でした。
城下町の情緒ある雰囲気が当時から好きでしたし、
懐かしさにもいざなわれ、
ランチのあと、両親を誘って散策に。
寝釈迦で有名なお寺を訊ねて、
手入れの行き届いた庭を拝観しました。
そのとき、近くに金物屋さんがあったのを思い出したので、
寄ってみることに。
両親も昔はよく利用させて貰っていたとのこと。
造り酒屋のような店構え。
昔のままでした。
学生時代もたまに行ってはいましたが(何を買ってたんだろう?笑)、
大人になってからは初めて。
今こそ見てみたい店です!
扉を開けるとき、
まるで買い付け先に来たときのようなわくわくが。
竹で編んだ籠やざる、
ずんぐりとしたホーローの容器、
各種揃った手作りのほうきや、たわし、
珍しいところでは、
あられにするお餅を切るための無骨な裁断機や、
料理を盛った皿を仕舞っておく網戸の箪笥もありました。
店のおかみさんと両親の昔話(おかみさん、二人のことを覚えてくれていました!)を耳にしながら、
私はいちいち面白い道具たちに没頭。
あまりの没頭ぶりにか、おかみさんの視線がこちらに注がれました。
そのとき、口から出たのが「かつお節削り器って、ありますか?」の言葉。
三年ほど前に北海道の家具職人のお客さま宅を訪ねたとき、
お客さま作の削り器で削ったかつお節の美味しさと、
削るときの気持ちのいい音や仕草がずっと頭に残っていたんですね。
咄嗟に出たそんな質問に対して、おかみさん、
それを聞くやいなや、さっと削り器を二つ取ってきてくれました。
どちらも木製でしたが、
ひとつは抽斗だけプラスチック製でした。
ぜんぶ木製のものをいただきました。
思いがけず、念願のかつお節削り器が我が手に!
思えば子供の頃は、家でこんなのを使っていたなあ。
母は逆戻りする娘がよく分からない様子でしたが(笑)、
父は意外にも感心してくれました。
しかし、肝心のかつお節はどこで手に入れようか?!
ネットかな(笑)
金物屋さんの店内には、
大昔の秤やミシン、電話や柱時計も飾ってありました。
どれも非売品の札がかけてありましたが、
感動したのが、すべてピカピカに光っていたこと。
長い歳月のあいだ絶え間なく磨いたりして、
代々愛情を注いできたんですね。
(もっと写真を撮らせて貰えば良かったなあ。。。)
とても楽しかったし、勉強にもなりました。
ありがとうございました!
これから先も長く続けていって欲しいなと願わずにいられませんでした。
『フルーツがなる街路樹』
今日のダイアリーは、
少し毛色を変えて・・・・・・・
テレグラムで見つけた記事で、とても感銘を受けたものがあったので、
そちらと絡めた内容です。
よろしければお付き合いください!
トロピカルな緑の外壁と、
たわわに実をつけて並んだフルーツの木。
ベトナムとか・・どこかアジアの街でしょうか。
その素敵な景色にまず目が留まったのですが、
するとその写真には、
「色々な果物の木を街の歩道に植えましょう。
そうすればホームレスの人も含めて誰もが一年中、果物を食べることが出来ます」
と、キャプションがついていたんですね。
街路樹を植えることも、
果物を育てることも、
世の中で普通におこなわれていることなのに、
その二つの組み合わせが、
すごい・・・・・・って、
こんなこと考えたこともなかった・・・って、
頭を殴られたくらいの衝撃だったんです。
なんて素晴らしい発想なんだろうと思い、
涙まで出そうでした。
すぐにでも始められそうだし、
始めたらいいのにとも思いました。
記事には、
「想像してみてほしい。
これをやればどれくらいの人が救われるか」
「出来ない理由を探さないで」
ともありました。
もちろん、思いましたよ、
色々な“しがらみ”みたいなものの存在のこととか。。。
(でも、この果物やっぱり美味しいね!ってことになって、
市場でもさらに人気になるんじゃないかしら?!)
こんなことが普及したら、
そんな世の中って成熟社会だとある意味で言えるんじゃないかなあなんて。
なんだか、うずうずもしてきて。。
白山町には歩道は無いので(笑)、
手始めにKioの敷地に柿の木を植えることにしました。
実ったら、皆さまもぜひ収穫していってくださいね!
野生動物が先にとっていっちゃうかも。。。
コテージの回想録と今。
カントリーサイドへの移転を決意したとき、
頭の中にはけっこう具体的なビジョンがありました。
広々とした敷地の中に、
上手いあんばいの距離感で佇む、
4棟ほどの平屋のコテージ。
いちばん大きなのが店で、
その次に大きなのが住まい。
あとの二つは、倉庫と、ゲストハウス。
敷地は舗装されていなくて、
自然な感じで花が咲いていて、
通りから見たとき・・車で通り過ぎざまに見ただけでも・・
絵になっている、なんだかわくわくするような、
そんな景色。
住まいは小ぢんまりと、20坪くらい。
玄関はなくて、
ドアを開けるとすぐにエビ茶色のタイル敷きの小さな“たたき”があり、
段差も室内ドアもないまま、リビングが見通せるようにして広がっている。
リビングは古材を張った床で、壁紙はくすんだ緑のビンテージのもの。模様は花。
奥には薪ストーブがある。
リビングの奥は、寝室と納戸。
これらはリビングから伸びた廊下で分かれていて、
寝室にはアンティークのドアがついているけれど、
納戸はカーテンで開け閉めをする。
廊下の壁は、ダスティな水色に塗ったウッドパネル。
額絵が何枚かかかっている。
ロマンチックな感じもする古いブラケットランプもある。
廊下の先は、市松タイルを張ったバスルーム。
猫脚のバスタブと、陶器製の古い洗面台が備えられている。
肝心の店のことは何故か後回しにして、
住まいのことばっかり考えていたので(笑)、
今でもイメージが頭の中にしっかりと残っています。。
ゲストハウスは、猫の遊び部屋も兼ねて・・・とか、
倉庫も、ロフトを作って隠れ部屋にもしよう・・とか(笑)、
ああ、本当に色々と、
そればっかりを考えていたなあ。
そして、今の場所が六年前に授かり。
住まいは店の二階になったので、
最初の構想とは少しかけ離れてしまったけれど、
こつこつと内装作業を進めて、
イメージに近づけていっているところです。
でも倉庫は延び延びになっているし、
敷地だって途中だし、
まだまだなあ。。。
今、いちばん本当にやりたいことは何か?
あらためて自分に問いかけることが、この頃増えました。
お客さまや周りのひとと話していても
こういった話題になることがすごく多いので、
もしかしたら時代がそんな流れに入ったのかな、なんて思います。
私は・・・・・・
答えると、なんだ結局ずっとやってきていることじゃないって思われそうですが、、、
「移転を決意したときの“熱量”でもって、Kioを完成させる」、
ということです。
住まいも倉庫も敷地も、ぜんぶ含めたKioをです。
そうなったら気持ちのうえでもぜったいにずいぶんと違うだろうし、
楽しいだろうし、
何より良い流れに乗って、らくに進んでいけるような気がするんですね。
お客さまにももっともっと楽しんでいただけるはずですし。
よし。
がんばろう。
そして、なるべく早くに達成をしよう・・・!
写真は、8年前にひとり旅したテキサスの草原のコテージのを使いました。
懐かしい。
移転構想を練った直後に訪れたのですが、
ここでの滞在も今のKioに大きな影響を与えてくれました。